01429 |   夜明け前。

01429


  夜明け前。










四葉のクローバーが、あるって、言ってたっけな。君、がさ。あのとき。だけど、僕は探せなくて。どんなにどんなに探したってわかんなくって、さ。そんな事を、想い出した。写真って時々残酷だなって、想う。だって、四葉のクローバーを見つけた君は、もう、僕の傍にはいないし、君の写真だってぶれちゃって、素敵な笑顔の瞬間なんか映ってないんだ。本当、肝心なところで写真って残酷だなって想うんだ。君の笑顔は、ちゃんと僕の頭ん中と、心ん中。ふたつに記憶されてるからさ、もしもどっちか一方が薄れてしまったって、どっちかがちゃんと覚えてるから、安心してて良いんだよ。