01413 |   夜明け前。

01413










枯れてしまった心と、一生懸命に生きてる観葉植物。










ちかちかと光る赤い光の群れや下品な看板、きらきら輝くネオンを、時々懐かしく想う。霞んで眼を細めないと見えない星だったり、騒がしい声。アルコールの匂いや、煙草の匂い、そして化粧や香水の匂いや体臭が入り混じって空気が淀んで湿っぽい風を、僕は時々恋しいなって想う。たった1年前の事が、随分と昔のように想えるのはどうしてだろうって、考えたって仕方ないから、ただただ、あの景色を想い出すんだ。妙に切ない気分になって、君の声が聴きたくなって電波を飛ばしてみたけれど、留守番電話のピーという音で、僕は現実に戻される。もしかしたら君なんて存在してなかったんじゃなかったんだろうか。と、馬鹿げた事を想うんだ。そう、何もかも僕の夢であってもそれは、それで、良いやってね。時々知らぬ間に着信履歴が残ってて、それが非通知だったりすると、その度に僕は、連絡が途絶えてしまった人たちの事を想い出す。