01411 |   夜明け前。

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生温い珈琲と、僕の抜け殻。









なんだか毎日のように僕は帰宅後に洗濯をしてるんだ。乾燥している部屋の中で、翌朝にはすっきり乾いてしまう洗濯物を毎朝触るのが癖になってしまった。そして洗い立てのタオルで身支度をすると、なんだか朝から幸せな気分になってしまう。そして、毎晩洗濯したてのルームウェアを着ていると、なんだか物凄く贅沢な気分にもなってしまう。エコブームだってのにこんなに洗濯ばかりして僕は地球に優しくない男かもしれないなって、今夜はそう想ったら、なんだか珈琲を作るのを躊躇ってしまった。生温い珈琲を啜りながら、ああ、やっぱり僕は熱い、熱い。淹れたての珈琲が好きだって、実感してしまったんだ。仕事の合間に外に出てぼんやり煙草を愉しんでいると、冷たい風が時々僕を、痛めつけるけれどやっぱり煙草も好きだなって想った。僕は、変われないのかもしれない。好きなものは、きっとずっと好きのまま。苦手なものを好きになる事はあるけれど、好きなものは嫌いになんかなれないや。そう、君の事だって嫌いになんかなれないよ。どんなに、時間が経ったって、どんなに苦しい想いをしたってね。いつまで、冬が続くんだろう。太陽が沈む時間が少しだけ、ほんの少しだけだけど遅くなってしたような気がする。ああ、春はもうすぐそこまでやってきてるんだろうな。東京に雪が降る事もなく、冬は終わってしまうのかもしれない。そして、いつまでも僕は降るはずもない雪を少し心の奥底で愉しみにしてたりも、するんだ。雪が、降らなくちゃ始まらないし終われない僕の冬。だったら雪の降る街に行けば良いやって、そんな風にも想うけれど、それはそれで正しくないような気が、するんだ。ねぇ、そうだろ。生温い珈琲を飲みながら、背中に猫の温もりを感じながら、木曜日の夜が過ぎて行くよ。