01328 |   夜明け前。

01328








雷が、連れてきたものは、何だろう。



10日間も、休みだったから今週は、物凄くケダルイんだろうなって想ってたのに気がついたらもう木曜日だったんだ。毎日が、どんどん凄いスピードで進んで行ってしまってるような気がする。置いてかれそうで、僕は必死に時間について行ってるようにも想えるんだけど、本当はどうなんだろう。ケイタイの不在着信を見つめたり、君からのメールで気分が良くなってしまったり、ファイナルファンタジーなんかにはまっちゃってみたりしてる、僕なんだけど、やっぱり君の事が気になって、気になって、24時間のうち、君が占める時間って物凄い時間だって気がついたのは、今じゃないんだ。僕の24時間は、君で、いっぱい。君はいつだって僕の倍想ってるって言うけれど、ん。最近それが痛いくらいに伝わっちゃったんだよね。きっと、僕がクールダウンなんかしちゃったからかもしんないんだけど、さ。



あ。遠くで雷が光ってる。



昨夜もそうだったっけ、物凄い雷の後には本当バケツをひっくり返したような雨、雨、雨。大粒の雨粒がぼとぼと落ちてきちゃってたな。今夜も、来るのかな。あの、雨粒。少しだけ、寂しい気分の今の僕には、とびっきりの贈り物だけど、ね。だってほら、もう、部屋着なんかに着替えちゃったしさ。さっきまでは、近所に飲みにでも行こうかななんて考えてたけれど、なんだかカッタルクなっちゃったんだ。テレビもついてない。キーボードの音だけが、今、かちかちと聴こえてる。そして、雷。氷が溶ける澄んだ音。色々な音が、今、僕を包んでくれてるから、ほんの少しだけ寂しい気分だって、消えちゃうんだ。



また。雷だ。



降らないかな、雨。早く降れば良いのに。そういや、傘。借りたっけ。あの傘、返しに行かなくちゃ。誰に借りたんだったっけ、あの傘。物凄く天気の良い日を選んで、返しに行こう。晴天に、傘。あまりにも不釣合いで、嬉しくなっちゃうんじゃないかなって想うんだ。ちゃんと返しに行かなくちゃ、な。いつだって傘を持ち歩かない僕だけど、晴天の日に借りた傘を返しに行くのも、悪くない。きっと、あの傘の持ち主は、厭な顔をするんだろうなって想うけれど、そんな反応を見るのも良いんじゃないかなって想うんだ。笑顔で、受け取ってくれたら、そのまま一緒にどこかに行こう。もしも、厭な顔したら、そこでバイバイ。あの傘の持ち主は、どんな顔、すんのかな。ってちょっとだけ悪趣味な計画を立てたりしよう。




物凄い勢いで雷が鳴ってるけれど、雨は、まだ降らないみたい。雨、降ったら、また、逢おう。