01305
今にも泣き出しそうな雲だったっけ。帰宅途中に夜空を見上げたら、今にも泣き出しそうな、雲が沢山広がってた。街の灯りが雲に反射して、真っ暗じゃなく薄明るい。週に一回くらい、キャンドルナイトのように東京の電気が全て消えてしまえば少しは温暖化だって変わるんじゃないかなって想うけれど、今更そんなの、遅いよなって想ったら皮肉にも、乾いた笑いが出た。今更遅いなんて想うなんて僕らしくない。
僕の変わりに、泣いてくれませんか。
明日は、晴れだってさ。そうそう僕の変わりに泣いてくれるわけ、ない。甘くない、ってな。泣きたい事があったわけじゃない。涙を流したいわけでもないけれど、なんだか、そんな気分なんだ。何だろうな、これ。悲しいわけもでも、切ないわけでも、何でもないのに、少しだけ憂鬱ってやつなのかもしれないな。ああ、きっと僕の変わりに泣いて欲しいんじゃなくて、泣き出しそうな空の代わりに、きっと僕が泣けば良いんだ。
