01186 |   夜明け前。

01186














声が、擦れているんだ、東京に戻った昨日から。

僕の探してたものは、声と引き換えに、僕のトコロに戻ってきた。

まるで、僕は人魚姫みたいじゃないか。声と、引き換えに、人間になった人魚姫。じゃ、僕は声と引き換えに、何になったんだろう。声と、引き換えに、恋を、してきたのかもしれないな。久しぶりに。



君の事ばかり、考えてしまうんだよ。

君は僕の事、どう想っているんだろうだとか、君は今何をしているんだろう。だとか、本当に、ずっと

そんな事ばかり考えてしまっているんだ。これって、恋って呼ぶんじゃないのかな。きっと、これって恋って呼ぶと、想うんだ。声と、引き換えに、恋に堕ちてしまったのかもしれない。深くて、冷たい北の国の海の底に眠っていた僕の恋心を、拾ってきました。宝箱に、入ってた、恋心を。