01055 |   夜明け前。

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逢いたかったと、君の頬を触れ、君の、髪の毛を撫でたんだ。

人目も気にせずに、君の唇に、自分の唇を押し付けた。唇と、唇が重なった瞬間、君の、匂いが、した。

見た事のない、洋服に包まれた君は、僕の知っている君じゃないような、そんな気がした。

どんな洋服を着てたって、裸になったら、いつもと変わらない君だった。いつもの、僕の、君だった。

東京が、寝静まった真夜中に、静かに珈琲を飲みながら、僕らは、抱き合ったんだ。





僕らは、世界中で一番幸せな朝を、迎えたんだ。