0508 |   夜明け前。

0508






感情の機能が壊れてしまったのではないのか。と、自分でも思ってしまう程

ここ数年の僕は、どうやら鈍っている。

『別れ』というものを、特別何かを失うような失望感というか、喪失感というか

寂しいものと感じなくなってしまっているんだ。


例えば、小学校の頃の仲の良かった同級生が転校してしまう日

僕は一人、胸を熱くさせていつまでたっても家に帰る事が出来なかったっけ。

中学校の卒業式の日、別々の道を選んだ友人との別れをいつまでも引きずったっけ。

高校の卒業式だってそうだ。就職する奴、進学する奴、二度と会えないような寂しさを感じ

最後の最後まで、涙を堪えていたっけ。


別れが、どんなに辛くて寂しいものかと知ったんだけど、今はそれと全く正反対の僕。

多少寂しいけれど、辛くはない。

永延の別れはないし、別れは再会の約束とも言う。だから、別れは寂しくなくなったのかもしれない。


色々な人と沢山の出会いがあって、その数だけ別れもある。

そんな事を繰り返しているうちに、今の僕になった。


もうすぐ、春。


別れもあれば、出会いがある。