精力的な街宣活動に聴衆が続々

小池vs.蓮舫に満足していない人もいる

 

6月23日の皮切りはJR赤羽駅前

 

 都知事選カオスの渦中にある東京に行く用事があった。6月20日の告示から間もない時期で、掲示板の候補者ポスターをめぐっての前代未聞の騒動がにぎやかな頃だ。

 

 広島に住む友人につきあって、都知事候補の石丸伸二氏さんが当時市長を務めていた安芸高田にも足を運んだことはこのブログでも何回かにわたって記事にしてきた。

 

 そんなご縁もあって、今回の都知事選ではやはり石丸さんの動向が気になっていた。するとまるで神様がめぐり合わせてくれたかのように、今回の上京の日、宿泊するホテルのある浅草に石丸さんが街頭演説に訪れるというではないか。

 

 ただし、そのことに気がついたときはすでに新幹線の中。どう頑張ってみても彼が浅草にいる時間に到着することはできない。あきらめきれない気持ちでスケジュールをチェックすると、浅草の次は上野駅で街頭演説をすることがわかった。それならなんとか間に合いそうだ。

 

6月22日の上野駅公園口には続々と聴衆が

 

 というわけで、新幹線を降りてから山手線に乗り換えて上野駅を目指した。日程表に書いてある公園口に向かって歩いていくと、今回石丸チームのイメージカラーになっている紫色の幟旗、同じ色のTシャツを着て忙しそうに動き回るボランティアスタッフの姿が見えてきた。

 

 土曜日の午後とあって、周辺にはかなりの数の聴衆が集まり、ワンボックスの選挙カーが到着して、石丸さんが姿を見せたときには、期せずして大きな拍手と歓声が沸いた。

 

 本人のいでたちは半袖の白いワイシャツとダークカラーの細身のスラックス。梯子を使って選挙カーの屋根に上ると、何度も向きを変えながら、聴衆に向かって手を振り、頭を下げた。

 

石丸チームのイメージカラーは紫

 

 短い演説だったが、大手銀行の経済アナリストとして、中南米をひとりで担当していたキャリアを紹介し、都知事になったあかつきには経済に最重点を置いて東京を変えていきたい、東京が変わらないと日本は変わらない、という自らの考えをクールに語った。

 

 上野駅に続いて、すぐ近くのアメ横に移動し、選挙カーを降りてアメ横を練り歩くという。その様子を見ようとアメ横へ向かい、ごった返す狭い商店街を歩きながら、道行く人と握手や言葉を交わす様子も観察した。

 

 他の候補者、特に石丸さんにとっては追い抜かなければならない小池、蓮舫候補の演説がどれだけの人を集め、どれだけの熱気を帯びているのか、その時点では知りようがない。

 

 それでも、小池VS.蓮舫の構図に集約される選挙のように言われていることに、決して納得していない人もいるのではないか。そんな雰囲気は肌で感じられた。石丸さんが果たしてどこまでそういう層の人たちをひきつけられるのか、受け皿となれるのか。

 

 7月7日の投開票日まで、この選挙、自分なりに楽しめそうな気がしてきた。