東京アンダーグラウンド〜僕と師匠としばしばアイドル〜 -10ページ目
続き。

師匠に真面目なトーンで何かを言われることっていうのは凄く稀です。一瞬で冷静になりました。僕が頼んだことです。これを聞き逃して調子に乗り続けるのはあまりにも失礼です。師匠が友人として僕の位置を低く設定し直しても文句は言えません。

師匠と昔計画していたことを思い出しました。

現場ではニコイチで認知されていると思われる僕と師匠、決定的な軋轢が生じて犬猿の仲になったらどれだけ周囲に衝撃を与えるのか見てみたくないか?というものです。

同じライブに行き、話もせず、目も合わせず、物販が終わったら1人で帰る。残された方が「今日は一緒に帰らないの?」なんて聞かれたら「アイツとは決別をした。不愉快になるからアイツの話はしないでくれ!」なんてことをいうのです。

恐らく、自惚れでなければ僕と師匠がセットで通ったつったんこと津崎真希やTASHI KANIであれば激震が走ると思います。エイプリールフールのために暖めておいた企画なのかもしれませんが、ここで暴露してしまいました。この計画はおじゃんです。師匠、申し訳ない。

そもそも、人の感情や機微に聡い師匠がこの計画にGO!を出したのはこれが優しい嘘だからだと思います。先にどれだけ落としても、後からエイプリールフール!嘘だよ!と、ホッとさせてあげられるからです。



つったんの悲しい顔っていうのは見たことがないです。一時期を除いてですが、辛いことがあっても底抜けに明るく振る舞うつったんは紛れも無いアイドルだと思います。この嘘を信じたとき、どんなリアクションをするんだろう。想像がつきません。

僕がこの計画を暴露したのは、そもそもこの計画が破綻しているからです。この嘘をやり切るには謝罪SHOWROOMで見せたあいちゅんの悲しそうな顔を、りさるの困り眉毛をネタばらしまで僕と師匠が耐え続けなければいけない。僕、無理。カケラも自信ないです。


2人は我々に名前を授けてくれました。考えに考え抜いて僕に名前をつけてくれたのは両親以外ではあいちゅんとりさるだけです。
僕があいちゅんやりさるを「ママー」なんて呼んだら出禁必死、裏で鉢さんにボコられても文句言えない犯罪スレスレの様相を呈するのでやりませんが、名付け親であることは間違いないのです。

あいちゅんとりさるはお姉さんに見えてまだ20歳の女の子。業界で生きる彼女たちは世間でいう20歳の女の子と比較すれば大人だと思います。

けど、やはり20歳の女の子なんです。そしてファンをとても大切にしてくれます。それがヒシヒシと伝わってきます。ライブの日程が急に変更になり、わざわざ配信して顔を見せながら謝罪してくれたのはこちらに対する真摯さです。我々を困らせるほど悲しい顔で、やめてくれよと言われるまで謝り続けたのは、強い罪悪感が先に立ってこちらが悲しんでしまうことまでは思い至らなかったからでしょう。

僕と師匠の嘘の不和を知ったら2人は確実に悲しむって、あの配信で気づいてしまいました。女優ですし、気づかないふりをしてくれる程度には大人かもしれませんが、気にしない!なんて割り切れるほどは大人じゃない。

親を泣かせるのは親不孝です。それでなくたって僕はあいちゅんにいつだって、僕が狂ってしまうあの笑顔でいて貰いたいのです。勿論、りさるにも、つったんにも。アイドルの笑顔を曇らせるのは我々の本懐の真逆に位置する行為です。

あいちゅんの笑顔で僕がまた狂ったとしても、僕がしっかりすればいいのです。
いってQかなんかで、中国の達人が焼けた炭の上を歩くとかやってた気がします。気合いがあればヤケドしないんです。


僕がしっかり気を保てば、師匠も気を悪くしないし、りさるとも物販で普通にお話できる。あとは実践です。りさるめ、僕との楽しいコタツトークに震えるがいいさ…きっとこの冬、あたなはコタツが欲しくなる。



頑張るのでチェキは食べずに取っておいてくださいね。