昨日記事の続きです。
土曜日以来、マスコミはこの話でもちきりですね。
クールジャパン機構の事業に吉本興業が参加していることもあり、とうとう政府閣僚からも批判の声が出始めましたが、
「お前らがそれを言うのは何か違うだろ。そんな暇があったら、もっと大事な事やらないと、巨大ブーメランで返ってくるぞ」
とだけ言っておきましょう。
さて、この件、芸人サイドからかなり批判続出ですね。
吉本芸人 社長会見に不満噴出 トレエン斎藤「情けない」 たむけん「言い訳」
昨日の失敗した会見の影響も大きいでしょうが、やはり、その前に加藤浩次が生放送で経営陣を糾弾した影響が大きいように思います。
その当人は、吉本興業大崎会長と話し合いをし、明日自分の番組で話すという事なので、又それで流れが大きく変わるかもしれません。
しかし、あちこちで見受けられる所属芸人の吉本批判にはいい加減辟易します。それが率直な感想です。
会社には色々と問題が多いのでしょう。しかし、今回の騒動にかこつけて、今それを世間に向けて発信することに、何の益があるというのでしょうか?何の解決にも繋がりません。
見ていて、いい加減嫌気がさしますし、「嫌なら会社辞めて移籍すればいいじゃないか。芸人で食えなければ辞めればいいじゃないか。」と言いたくなります。
大平サブロー SNSで不満表明の若手を一喝「気に入らんかったら辞めろ、お前ら」
吉本芸人の中でも、若手と古株で意見の大きな隔たりがあるようですね。
このままでは、分裂の可能性もあるかもしれません。加藤浩次が出ていけば、それについていくという人間も出てくるかもしれません。
が、私はこのまま大きな分裂騒動は無く、岡本社長が後々に引責辞任し、騒動は収束するように思います。
芸人の世界での分裂騒動というのは、例えば落語界でもありました。
落語協会から三遊亭一門が独立する騒動。これは協会側の勝利に終わり、今では分裂した三遊亭一門(圓楽一門)は細々活動する状況にあります(笑点メンバーを除いて)
立川談志一門の独立騒動は比較的上手くいったパターンでしょう。立川談志という巨大カリスマがあったからこそでしょう。
今回の吉本の騒動で言えば、加藤浩次が独立しても、追随者は現実にはそうは出ないでしょうし、出ても生き残っていけないでしょう。それは、加藤浩次始め、その追随するであろう候補者のカリスマ性が低く、芸も未熟な為、一般の人気を維持できないからです。彼等は吉本あって今の立場を維持できているということを謙虚に捉えなおすべきでしょう。(もちろん、会社への不満を社内で述べて改善に繋げるという行為は問題ありません。それを番組内で行うことに、私は「彼は大きな勘違いをしている。驕っている。」と感じました。)
明石家さんま、松本人志(ダウンタウン)が独立するとなると、立川談志パターンが成立するでしょう。
人気、実力共に申し分ない人材。カリスマ性もあり、独立後も軌道に乗る可能性が高いです。
そうなると、何人ついていくかという話になり、分裂という形がかなり現実味を帯びます。
まあ、全ては明日の朝のワイドショーで又動くと思います。