日本は憲法で「思想・信条・宗教の自由」が保障されています。しかし同時にこれらの自由は公共の福祉に反しないこと、とされています。

 

つまり、平たく言えば、「頭の中で考える分には、何を考えてもOK。どんな酷いことでも何でもOK。でも周りに迷惑をかけてはダメだよ。」ということです。

 

なので、トンデモナイ教義の宗教を作ってもいいし、それを人に勧める分には(強引にやらなければ)問題ない訳です。

 

ただ、法律に触れるような活動をすれば、それは当然処罰されるわけです。

 

ただ、今の日本はどうなんでしょうかね?戦後から20世紀が終わるまでは、それこそあちこちに新興宗教が乱立し、色んな問題が起きていましたが、最近ではそういった話が減りましたね。(無くなってはいないですが・・・)

 

代わりに増えてきたな、と思うのが、”エセ宗教”グループ。

 

まあ、ヒーリング、浄化、占い、前世、パワーストーン、パワースポット等々。

 

オカルティックで不思議なエッセンスをちりばめて、相談者をその気にさせて、高くても10万円以下程度のグッズを買わせたり、セミナーを行ったりする・・・

 

まあ、うまくグレーゾーンを突いているな、とも思いますが・・・

 

それほど高価でないグッズにすれば、普通の商品売買と言い張れるし。

 

それほど高くないセミナー料金であれば、問題ないわけだし。

 

それほど高くない旅行であれば、旅行代金として問題ない訳だし。

 

で、それをビジネスと称する。

 

宗教と名乗ると、宗教法人として登録しないといけない、という問題がでてきますからね。

 

そうすると、本尊だ、所在地だ、教義だと色々とややこしい問題が出てくるし、所管の文科省のチェックも入ってくる。

 

個人事業主として、ビジネスとしてやっています、という風にすれば、問題ないわけで。

 

そうやってお金を儲けようと思う人が、世の中に溢れかえっているな、という印象を受けます。特にネットの世界では・・・

 

まあ、何を信じるもそれは人それぞれの自由だと思います。私だって自分の信じているものをとやかく人に言われたくないし、だから、人にも言いたくはない。

 

でも、信じるのにお金が沢山必要っていうのは、”結局お金目当て何でしょう?”と私なんかは思ってしまうわけです。

 

真っ当な宗教っていうのは、そうお金がかかるもんではないですからね。(ゼロというわけにはいかないですが・・・)

 

なので、「信じるのは自由だけど、後で、あんなことにお金使って騙された!」と怒るくらいなら、最初から信じない方がいいよ、と私なんかは思うわけです。

 

学校の社会科の歴史や倫理の授業をきちんと理解できれば、まともな宗教か、そうでないかはわかってくるんですけどね・・・