久しぶりの投稿です。

 

ヤマト運輸が宅急便の受け入れ制限、時間区分見直し等を発表し、ニュースでも結構取り上げられていますが、各ニュース共にヤマト運輸に同情的・・・

 

???

 

そう?こうなった引き金を引いたのはヤマト運輸じゃない?

 

平成27年4月にヤマト運輸はメール便の引き受けを中止し、法人のみ、料金を引き上げて、信書以外の送付限定でメール便サービスを存続、個人向けには宅急便コンパクト、あと、法人とネットサービス向けにネコポスサービスを始めました。

 

このヤマトのメール便、普通郵便と変わらない値段で1㎏迄送付できたんですね。

 

Amazonに個人出品できるようになった初期の頃は、メール便サービスを使って、本のせどりで稼ぐ手法がありましたね。

 

・ブックオフで100均商品の中から売れそうな商品を選ぶ。

         ↓

・Amazonに1円で出品。

         ↓

・値段が安いから、即売れ。メール便で送付。

         ↓

・Amazonからは商品代金1円と送料(確か300円近く)が振り込まれる。仕入れと送料を差し引いても、利益が出る。

 

細かい部分ははしょったり、うろ覚えのところがありますが、こんな感じでしたね。せどり、という言葉がメジャー化した時代でした。(私もやってましたね。)

 

閑話休題

 

90年代以降の宅配便業界は、ヤマト運輸が小口輸送で全国制覇をしようとした歴史だったんじゃないかな?っていうのが私の見立てです。

 

・メール便を巡っての郵政(現日本郵便)との信書争い。

・初期のネット通販シェアを巡っての佐川急便、日本通運との価格競争。

 

結局大いなるゼロサムゲームを繰り広げて、最後には何も残らなかった、という印象しかないんですね。

 

だから、今回の件、現場は大変だとは思うけど、でも同情できない。むしろ、「一般の宅急便の料金は高め据え置きで、おまけにクロネコメンバーズで囲い込みしようとしてんじゃん」っていう印象しかないんですね。

 

実際、Amazonは配達時間に制限のないものは、郵便サービスを大分使い始めてるんじゃないかな?(この前、久しぶりにAmazonで本を買ったら、ゆうパケットで届いた。前はメール便だったのにね。ちなみにプライム会員じゃないです。)

 

・・・やっぱりヤマト運輸は大口顧客だから、TVも気をつかうのかなあ?・・・

 

ちなみに、暇があれば、ヤマト運輸と日本郵便と佐川急便の料金表を見比べてください。

どこの会社が「小物商品」で「本州の太平洋側地域での輸送」の配達を重視しているかがよくわかります。

 

・・・物流って調べてみると、色々面白いんですよね。あんまりTVには出てこない話だし、出てきても一面的なものしかないし・・・