今まで多くの戦争映画が作成され、私も好きで色々見ています。あんまりドキュメント色が強いものは好みではなく、ある程度エンターテイメント性の高い作品が好きですが、、、

 

洋画だと「バルジ大作戦」、「パットン戦車軍団」、「プライベートライアン」、「トラ!トラ!トラ!」(何か古いのが多いですね。)とか、、、

 

で、邦画だと一番はこれ、「二百三高地」

 

 

予告編とエンディング画像を引っ張ってきました。

 

1980年公開の映画です。TV版も作られましたが、映画版がやっぱり良いです。

 

{主な出演者}

・乃木希典:仲代達矢

・児玉源太郎:丹波哲郎

・明治天皇:三船敏郎

・伊藤博文:森繁久彌

・小賀武志(映画オリジナルキャラ):あおい輝彦

・松尾佐知(映画オリジナルキャラ):夏目雅子

 

なんとまあ、豪華な顔ぶれでしょうか。製作費も破格の15億円。

監督は舛田利雄。

 

詳しくはWikipediaを参照してください。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E7%99%BE%E4%B8%89%E9%AB%98%E5%9C%B0

 

この映画の見どころは色々あると思いますが、乃木希典という人物をリアルに描いている点だと思います。仲代達矢が名演技を随所で見せています。

 

話は少しそれますが、本来日露戦争では、旅順はあくまで副目標であり、早々にけりをつけて主戦場である満州中央部での戦闘に日本は勝利する必要がありました。(実際、日露戦争はこの後の奉天会戦の辛勝により、日本がかろうじて休戦→和平へと持ち込むことができました。)

ところが、乃木第三軍がいつまでたっても旅順攻略をできない。焦った参謀総長の児玉は乃木の元へと行き、旅順攻略を行い、奉天会戦での勝利をつかみ取ります。

 

乃木希典についての私見ですが、彼は優れた人格者ではあったものの、軍人としての力量は平均もしくは少し下であったと思います。彼は西南戦争の時に部隊旗を西郷軍に奪われ、そのことを一生涯ひきずって生きていました。

その生き方は、「乃木式の武士道的生き方」を体現しましたが、結果、日本陸軍に悪しき影響も与えることになってしまいました。彼は決して軍神として崇められることを良しとは思わなかったでしょう。

 

日露戦争を戦場で勝利に導いたのは、児玉源太郎でした。彼がこの戦争の後、急死したことは大きな痛手でした。彼がもっと長生きしていれば、陸軍の体質も少しは変わったかもしれません。

 

で、この映画の一番の見どころは

・乃木と児玉の衝突場面、児玉が乃木を非難する場面

・エンディング前のシーン

です。

 

まあ、名場面は沢山ありますが、今の私の一番のお薦めはこの二つです。

仲代達矢と丹波哲郎の名演技が光ります。

 

丁度小学生の時に見た映画ですが、これが私が歴史に興味を持つ大きなきっかけなったのは間違いありません。

 

あと、夏目雅子が美しすぎる、、、