http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160906-00134670-toyo-bus_all&p=1
昨日はこのニュース大きく取り上げられましたね。
で、色々と報道されていますが、この記事に目が留まったので、ちょっと紹介。
確かに、現状の問題点は「販売網」の脆弱さでしょう。
格安スマホは多くの事業者が参入して、供給過剰状態です。
大きく分類すると
・大手携帯電話通信会社の低価格ブランド(ワイモバイル)
・プロバイダー系(BIG LOBE等)
・家電量販店系(ヤマダ電機等)
・SNS事業者系(LINE等)
・その他(日本郵便等)
こんな感じですかね。
格安スマホスマホの普及には大きな壁があります。それは「本体価格が高い」という点です。
もちろん、低価格の製品も開発されつつありますが、基本的に高いです。このため中古スマホ市場がある程度形成されているのですが、SIMロックフリー(白ロムもの)の数が少ないこと、互換性の問題でなかなかすんなり使えません。
なので、個人的には機械代を抑えようと思うと、(かつできるだけ高位レベルの機械、ブランド品の機械を求めようと思うと)大手三社のスマホから離れられないでしょう。
で、このLINEスマホ。確かに料金の安さ、LINEユーザーの多さはメリットでしょうが、肝心の販売網確立の過程で失敗するような気がします。
LINEは「ガラケーユーザー」の取り込みを視野に入れているようですが、まず現状ではガラケーユーザーはLINEを持っていないので(使えないので)申し込めません。
彼等を取り込むには実店舗販売、あってもネット販売しかありませんが、家電量販店ではそう主力としてなかなか取り扱ってくれないでしょう。(大きなタイアップを行わないと難しいでしょう。)
ネット販売もしかり、スマホもしくはパソコンユーザーでなければあまり反応しないでしょう。
結局のところ、まずは自前のユーザーの囲い込みということになるでしょう。ただし、そのためには2年縛りを超える必要があるため、時間がかかるでしょう。(違約金払ってまで乗り換えるLINEユーザーは少数派でしょう。)
むしろ脅威に感じている大手3社の動きが面白いですね。
・ソフトバンク:SB、ワイ・モバイルの2種類の価格帯を扱うキャリア体制をとり、顧客の取り込みを図る。
・au:物販、電気、保険等の通信以外の商品を増やして、売上増を図る。
・ドコモ:料金設定の見直し、+auと同じく通信以外の商品を増やして顧客の取り込みを図る。
まあ、個人的意見としてはSBが一番コケるかな、と。魅力が無いし、問題の多いキャリアですからねえ、、、
この問題を考えるとき、自前の固定回線網を持っているかどうか、ってのは大きなポイントになると思います。au、ドコモはそれぞれ自前の巨大インフラを持っていますからね。ここをどう使うかっていうところが大きなポイントの一つですね。(電力自由化にも同様のことが言えますが、、、)
まあ、3年以内に今の格安スマホ会社の8割は無くなると思ってます。(その時LINEが生き残っているかどうかは分かりませんが、、、)
あと、その間に日本郵便が窓口になって、高齢者(特に田舎の)にスマホを大量に売りつけて、販売業者がいい加減で問題になる、ってオチが発生しないことを願います。(笑)