もう早速ですね……



やっと書いて公開したと思ったら、

友人が、

再び週刊誌を持ってやって来ました。

これがね、

一人ならまだマシなんですが、

複数いるんですよ。


と思っておりましたら、

コンプライアンス

どう思ってるんだ!!

などという、メールも頂戴しましてね。


どうもこうも、

あなたがコンプライアンスを

間違っておられますよ~

と申し上げたいのですが、

まぁお返事するよりは、

友人のような『おめでたい人』

いらっしゃるようなので、

似たような内容になりますが、

もう一度書いておこうと思いました。


前置きが、

毎度のことながら長いです。

ただ、意味も判らない言葉について、

話しても無駄になります。

読む読まないは、皆様のご自由です。

どうぞ、ご了承下さい。



さて、

昨今よく聞く

コンプライアンス

という言葉ですが、

どうも勘違いをしている方が多いようです。

ネット上の説明でも、

『法令遵守』という意味だけではない

というのをよく見かけます。

まぁ確かに、

法令遵守だけというのは、

ごく一部の解釈です。

だってねぇ、

法を守るのは当然でしょう。

法を犯せば、

それは犯罪です。

だから、

法令遵守は当たり前のことで、

現在の社会の中で、

コンプライアンスという場合には、

遵守する

個人の資質=人間性、

道徳が問われますし、

企業には、

倫理が求められます。


compliance(コンプライアンス)の語源は、

充たされている、完了している、

完璧な状態を意味する言葉である

complete(コンプリート)です。


道徳的な人が溢れ、

倫理的にも素晴らしい

モラルの高い状態、

つまり、

完璧な社会なら、

どんな法でも守り、

どのような要求にも応え、

どんな出来事にも

適合、対応できるだろう…… 

そういう状態を表現する言葉が、

コンプライアンスなんです。


なのでね、


重要なのは、

指摘する側、指摘される側、

あるいは

糾弾する側、糾弾される側、

どちらにも

モラルの高さと、

透明性、公平性、正当性、

真実性が要求されます。


そりゃそうですよね。

悪意があって、一方的に糾弾されたら、

道徳も倫理もあったもんじゃありません。


コンプライアンスの考え方が、

社会に取り入れられたきっかけは、

1960年代のアメリカにあります。

東西冷戦の真っ只中ですね。

イデオロギーの対立から、

様々なものが糾弾の対象となりました。

特に、

利潤を追及する横暴な企業に、

非難が集中するようになったんですね。

まぁ、

共産主義者が資本主義を叩く

常套手段ですね。


しかし、


そんな企業の中には、

実際に、

法の抜け道=法が整備されていない状況を

悪用した大企業も多く、

その違法性を糾弾し、

罰を与えるために、

新たな法を整えるという

『イタチごっこ』が続いていました。

そんなことから、

企業の倫理が問われるようになります。


アメリカでは、

民事訴訟を最後まで争うことが少なく、

ほぼ一割もありません。

ほとんどが和解で済ませてしまいます。

金銭的問題ではないはずの内容でも、

民事訴訟は最終的に

金銭で賠償することになりますから、

時間や精神的負担を軽減するため、

裁判での最終判断を待たず、

和解金で解決をするんですね。


欧米の道徳の基本は、

宗教にあります。

何しろ、

大統領でさえ、聖書に手をおいて、

神に誓って就任するでしょう?


キリスト教では

争うことすら罪ですから、

裁判を起こす側も、起こされる側も、

イメージ的には、

大変な損害=ダメージになります。

そのために、

お互いが、正当性を主張します。

でも、

どちらも正当だと言っていたら、

裁判は平行線のままですよね?

その上で、

結果的に第三者から

非を咎められることになれば、

つまり判決が出て訴訟に負ければ、

負けた側のダメージは、

さらに深刻です。

なので、

お互いのダメージが最小限で済み、

金銭的にも納得できるところで、

和解するんです。


そうなると、

証拠や証言の信憑性や真実性より、

主張のインパクトが

重視されることになります。

だってねぇ、

裁判で、

真実や真相を

最後まで究明しないんですから、

世論を味方につけ、

先手を打って、

相手にダメージを与えるほど、

交渉を有利に進められるでしょう?


そんな記者会見を、

最近何度か見ましたよね。


欧米では、

多額の賠償請求になるような訴訟なら、

記者会見のインパクトにこだわって、

演出家をつけることもあります。


ただ、


そんな方法が、

正しい訳ではありません。

結局は、

悪質な原告=訴える側の

金銭目的や復讐、報復行為、嫌がらせに

利用されるようになりました。

でもね、

訴訟を起こすことも、裁判を受けることも、

平等に認められている権利ですからね。

どの角度からみても、

報復行為や嫌がらせにしか

思えない訴訟でも、

禁止することは出来ません。


様々な方面から、

莫大な賠償請求訴訟を起こされる

可能性の高い大企業は、

常にそんな危険に晒されている状態です。

また中には、

訴訟を起こされる損害より、

軽微な犯罪で済ませる方が得だと考える

さらに悪質な

企業までが現れるようになりました。


例えば、

アメリカ マクドナルド社が、

とある訴訟で、

多額の賠償金を支払ったことを皮切りに、

『ダイエットに失敗した原因』などと、

ほぼ言い掛かりのような訴訟を、

多数起こされた事例や、

資源開発会社のエンロンが、

株主からの経営責任の追及を避けるため、

海外の系列会社を使って、

粉飾決算、不正会計を行っていた

いわゆる『エンロン事件』があります。

エンロンは軽微な罪とは言えず、

世界経済を混乱させた上に、

倒産してしまいました。


とは言え、


平常時に、

企業の倫理観を知ることは、

なかなか難しいですし、

企業が普段から、

道徳教育や、倫理観の向上に

力を注いでいるかどうかも、

社外や一般人には判りません。


そこで、

企業としてのモラルが、

一定の水準で保たれていることを

証明するために、

社内での社員教育や、ルール作り、

企業としての社会貢献など、

モラルを高める取り組みが奨励されました。

この各企業の取り組みを、

コンプライアンス プログラム

と言います。


まぁ簡単に言いますとね、


何かトラブルが起きた時に、

その企業は、

コンプライアンス プログラムによって、

一定のモラルが保たれているから、

『悪質じゃないんですよ』

アピールできる訳です。


また場合によっては

『企業全体は悪くはない』

『社員個人の問題である』と、

企業そのものへの

ダメージも回避できる訳です。


そう言った取り組みが、

アメリカ国内で、

政府主導で行われました。


当時は、

アメリカ発の世界的経済混乱が

続いていたので、

国としての威信もかかっていました。


この取り組みが、

日本でも重視されるようになったのは、

先頃、

株式上場廃止になった東芝の

粉飾決算事件がきっかけでした。

その後も、

三菱自動車や日産自動車の問題が、

企業のモラルの低さを露呈させたことから、

現在のような

コンプライアンス ブームになりました。


コンプライアンスについて

勘違いしてはならないのは、

あくまでも

社内ルールや社員教育などの

取り組みであって、

法令や法律ではないということです。


例えば、

企業で何かトラブルがあった場合、

法令法律に関わることは、

当然ですが、

司法の判断、行政の判断を、

仰がなくてはなりません。

それ以外のトラブルについては、

社内ルールなどの取り決めや、

企業としての判断で、

対処することになります。


なのでね、


全く関係のない第三者が、

コンプライアンス違反だ!

などと、

指摘糾弾する

権利はありません。


まぁ、

あなたがもし、その企業の社員なら、

正当な手続きを経て、

訴えるなり、

改善を求める権利は、あるでしょう。


でもねぇ、


関係のない第三者は、

権利もないから第三者なんですよ(笑)


ある夫婦が

離婚するということになって、

急に知らないオジさんが、

それは道徳的におかしい! 

と離婚を批判しに来たら、

ただの迷惑行為でしょう?

プライバシー侵害じゃないですか?


まぁね、


先述の通りコンプライアンスは、

各企業の取り組みですから、

そりゃ企業によっては、

『お客様は神様です』とばかりに、

顧客の言うことを聞くこともあるでしょう。

そのように、

コンプライアンスの範囲を

社内だけでなく、

社会規範にまで広げるのであれば、

当然のことに、

糾弾する側のモラルも

問われるでしょう。


でなければ、

さっきの知らないオジさんと同じ

ただの迷惑行為です。


では実際の各企業で、

どのような内容が倫理的に、

違反行為とされているのかと言えば、


例えば

  • 情報漏洩
  • サービス残業の常態化
  • セクシャルハラスメント
  • パワーハラスメント
  • 不適切なSNS利用
  • 不適切会計・会計不正
  • 支給品の不正利用   ……

と言った内容が多いですね。


今回の宝塚歌劇団の

一連の騒動で考えるなら、

  1. 情報漏洩
  2. サービス残業の常態化
  3. パワーハラスメント

の三点ということになるでしょう。


2のサービス残業など、

超過労働、過重労働については、

すでに労働基準監督署の調査が入り、

改善が進められています。

すでに行政の指導を受けて、

クリアになっているでしょう。


3のパワーハラスメントについては、

遺族側弁護士から

不問と回答されました。

 会見で遺族側弁護士さんが、

ごちゃごちゃ仰って、

言い方にこだわってらっしゃいましたが、

要するに、

パワハラがあったとしても、

それが

自殺に直接影響したかどうかは、

問えないと判断した訳です。


おそらく、

今回の件が裁判になっていても、

電通女子社員の自殺事件と同じように、

判決では不問となっていたでしょう。

というより、

前回の投稿でも申し上げましたが、

電通の件と違って、

そもそもパワハラに当たるのか、

それも微妙なところです。


歌劇団側が、

パワハラをしたとされる団員を、

不問としたのは、

劇団内の調査報告に基づくものでしょう。

ご遺族側と、

見解の相違があったとしても、

それは

仕方がないでしょうね。

劇団員は、

彼女を自殺させるために、

叱責した訳ではありませんから。

ご遺族側が、

その相違を容認できないのであれば、

裁判で追及しなければなりません。


しかし今回は、

その追及はしない、できないと、

ご遺族側が判断されたのですから、

関係のない第三者が、

異議を唱えることはできません。


ご遺族側が謝罪を受け入れないと

発表しておられるにもかかわらず、

『謝罪が済んでいない! 』

などと、

全くの部外者が喚いているのは、

ご遺族に対して

迷惑この上ないでしょう。

ご遺族が

線引きをされたのに、

なぜ部外者が勝手に、

合意内容を批判するのか?

人の死を

弄ぶにも程があります。


残るは、

1の情報漏洩です。


これは本当に大問題なんです。


遺族側弁護士さんが利用するつもりだった

『誓約書』というものがあります。

なんだかんだ仰ってましたが、

早く言えば、劇団員のルールブックです。

その中で、

劇団内の情報を

外部に漏らすことは

禁止されています。


また社会規範に照らしても、

週刊文春などの雑誌への情報漏洩と、

一方的な記事の掲載には、

倫理的に問題があります。

コンプライアンスとして考えるなら、

情報漏洩記事掲載

どちらも問題行動です。


これね、

おそらく遺族側弁護士さんは

ワザと、

誓約書は特殊である

アピールしたんでしょう。

マスコミなども、

何かあれば隠蔽体質などと言いますが、

では、

どの基準から隠蔽となるのか?

そんな基準が示されたことが、

今までにありますか?


外部の人が単純に知らないということと、

公表や発表する必要がないことと、

公表する必要があるのに、

ワザと公表しないとの違いが、

理解されていないのか、

ワザと理解していないのか?

ワザとなら、悪質ですね。

これも

コンプライアンスとしては、

問題行動です。


もし、

この『誓約書』なるものが

宝塚歌劇というブランドを維持するために

必要なルールと考えれば、

それを、

第三者が特殊と感じても、

指摘や批判の対象にはなりません。


ネズミーランドのMマウスは、

園内に20匹以上いて、

中には大人の人間が入っている……

週刊文春は、

これも隠蔽だと記事にしますか?

遺族側弁護士さんは、

口外してはならないと言われている

スタッフさんたちを

『特殊だ! 』なんて言うでしょうか?


マスコミも弁護士も、

自分たちの都合の良いように、

隠蔽という言葉に変えているだけです。

もし、

この遺族側弁護士さんが

ネズミーランド側の代理人となっていたら、

権利侵害なり著作権保護を、

大きな声で喚き散らしていたでしょう。


問題点は、

なぜ外部に

発表する必要があるのか?

ということです。


もし、

内部告発をするんだ❗️

という目的であるならば、

訴えるべき場所が違います。

現に、

超過勤務や過重労働については、

正規の手続きを経て

労働基準監督署に訴えられ、

立ち入り調査が行われています。


イジメだ!体罰だ!というなら警察

職場でのパワハラは労働基準監督署

人権に関わることは法務省人権擁護局

という場所があります。


決して週刊文春の編集部ではありません。


私が最初から、

週刊文春の記事が悪質だというのは、

ヘアアイロンの火傷の件を、

彼女の名前を伏せて書いたことです。


公開されていた

歌劇団の調査報告書の内容と、

遺族側弁護士さんの提示された証拠から

判断すれば、

彼女の負った火傷はごく軽度の火傷です。

重傷である証拠がありません。

状況から判断しても、

せいぜい過失傷害です

傷害罪や暴行罪の証拠もありません。


軽度の傷を負わせた過失傷害であれば、

親告罪とみなされます。

親告罪というのは、

被害者が訴えない限り

立件できません。

さらに、

第三者が

告発することもできません。

これね、

弁護士なら

当然知っていることです。


この、

第三者が告発できない

というのが重要なポイントです。


なぜ第三者が告発できないのか?

それは、

軽度な傷を負わせた程度なら、

当事者間で解決できるかもしれませんし、

被害者に不服があれば、

時効までに訴えれば良いからです。

これは被害者の権利ですから、

第三者は手出しできません。


ヘアアイロンの件が

週刊文春の記事となったのは、

発生してから一年以上も後のことです。

すでに訴える時効を過ぎていました。

法的に言うのなら、

彼女は訴える権利を放棄しました。

天彩との

関係修復を望んだのか、

さらなる

関係悪化を避けたのかは判りません。

いずれにしても、

外部への公表は望んでいなかったと

言えるでしょう。


つまり、

そもそも週刊文春には、

告発できる権利も、

資格もありません。

法的にも、

訴えることができる

時期を過ぎていました。

だから、

週刊文春が言うような

告発という

大義名分は成立しません。


彼女は

公表することを望んでおらず

調査報告書によれば、

地道に、

天彩との関係修復を進めていた。


それを、

週刊文春は、

どんな意図で持ち込まれた情報なのか、

精査もせず、


歌劇団側から

『イジメの事実はない』との回答と、

掲載中止が求められたにもかかわらず、

『イジメ』として掲載したんです。

これだけでも、

文藝春秋社の倫理に

大きな問題があるでしょう?


さらに、


悪質だと言えるのは、

彼女の名前を

伏せたことです。

第三者による

親告罪の告発は許されていないので、

被害者の名前を隠すことで、

権利の侵害を犯していないように、

見せたかったのでしょう。

つまり、

その事情を知っていた訳です。

名前を伏せて、

彼女を守ったんじゃなく、

名前を伏せないと、

訴えられる可能性があったからです。


結局は、

インパクトのある

記事にするために、

彼女を

利用したに過ぎません。


何度も言うようですが、

そんなことを弁護士が

知らないはずはありません。

弁護士ではない

私でも知っていることです。


知っていながら、

遺族側弁護士さんは、

週刊文春の記事には触れなかった

と言われても仕方ありませんね。

だって記者会見で、

『誰が情報漏洩をしたかは詮索するな』

と、記者たちに釘を刺したんですからね。

問題点は、

誰が情報漏洩したか? ということと、

なぜ

週刊文春が掲載したか? という

二点もあるのに、

どちらも無視したことになります。


これだけ

倫理的に問題があるかもしれないのに、

コンプライアンスを叫ぶ皆さんは、

どなたも

この弁護士さんや、週刊文春を、

問題にしませんね。

本当に、

仕込みじゃないか?

と思うほど、

不思議です。


さらに言えば、


現在でも、

劇団員に罪があるかのように

批判する人たちが根拠にしているのは、

全て、

報道ネット上で垂れ流されている

検証されていない情報です。

他に何の情報もないでしょう?


普通に考えてみて下さい。


雑誌やらネットで流されている内容が

本当に検証済みの真実なら、

どうして

遺族側弁護士さんは、

裁判をしなかったんです?

雑誌やらネット上で言われていることが

本当に『真実』なら、

訴訟を扱う

プロフェッショナルの弁護士が、

記者会見で

『追及するのは難しい』

なんて言い方はしないでしょう?


つまり、

現在でも批判を続ける人たちの根拠は、

一方的な憶測

でしかない言うことです。


何度も言うようですが、

このような行動は、

コンプライアンス的にも問題ですし、

ハラスメント行為です。

名誉毀損威力業務妨害になる

可能性の高い犯罪行為でしょう。


合意が締結された今、

ご遺族の意志を、本当に尊重するなら、

それに意義を唱えるような言動は、

一切控えるのが、

社会的規範でしょう。

それがコンプライアンスです。


だから、

私は普通に、

いやむしろ期待して、

宙組を観に行きたいですね。


彼女だけでなく、

彼女の仲間たちも命懸けで勤める舞台です。

その貴重な舞台を、

金儲けに走る下らぬ雑誌や、

自己顕示欲ばかりの下衆な人たちに、

邪魔されてたまるもんですか。


私はそう考えています。


最後まで読んで頂き、

真にありがとうございます。


余計な投稿が先になって、

星組、花組、月組の記事を

書きっぱなしになっております。


次回は

気持ち良い記事で、

皆様にお目にかかれますように。


あわせて、

彼女の仲間たちの舞台の成功を、

祈らずにはおられません。






行き掛りとは言え、

約5時間も、

空虚な内容の記者会見を見せられると、

もはや、

これは威力業務妨害か傷害罪だろう

質問されたり、答えたり、

感想を話したり……


年度末と年度始めの

忙しい時期を越し、

ようやく三週間ぶりに休めた日曜日を、

友人に、

丸々一日を使われてしまった。


早いもので、

4月も今日は15日。

彼女が死を選んでから、

間もなく200日になる。


しかし、まぁ、とにかく、

記者会見の内容が酷い。

こんな

双方に恨みと争いの種を蒔いたまま、

終わらせるなんて、

本当にありえないことだ。

その上に、

悪用されるかもしれない事例を、

未来に残した。

こんな悲劇は滅多にあるまい。


ほんの一ヶ月ほど前、


真実とは何かを明らかにする


と遺族側弁護士は大声で喚いていた。


けれど、

明らかになった真実

何も

しなかった

という結果である。


悲しいことに、

彼女が死を選んだ真相には、

全く触れられていない。


パワハラが

自殺の直接の原因になったかどうか?

については、

言わずもがな

らしい。


人一人の命と、

多くの人生に、

大きな影響を与えた今回の件を、

言わずもがな

などと曖昧な言葉で口を濁すとは、

本当に、

本当に、

人の命を

何と思っているのか。

結局は、

人の命を、

雑誌や報道の

ネタにしただけではないか。

以ての外の所行である。


言葉を知らぬ人に、

わざわざ書いておくけれど、

『言わずもがな』とは、

  • 言わない方がいいと思われること。
  • 言うまでもなく。
の二つの用い方がある。

このような

第三者の推量に委ねる言葉を、

会見などの公式の場で使うなんて、

尋常ではありえない。

これでは会見の意味がない

もし記者会見の席で、

その会見の最も重要な部分を

『ご想像にお任せします』

『それは言わない方が良い』

などと言いだしたら、

普通の人なら呆れるだろう?


正確に言うなら、

どれだけの

影響があったかは、

明確には言えません。

に止めておかなくてはならない。


だってこの弁護士さんは、

ご本人がハッキリと話しているように、

調べても、検証もしていないのだ。

『言わず』ではなく

言えない立場である。


もし、

裁判をしなかったことで、

劇団員に直接尋問や調査することが

無理だったとしても、

これまでの記者会見で

喚き散らしたことぐらいは、

最低でも

説明するのが道義的責任だろう。


真相究明することが、

ご遺族の

負担になることは、

最初から判っていたことだ。

だから、

最初から検証しなかった、

するつもりもなかったと言うのなら、

宇宙の果てまで道を譲って、

まぁ許されない訳ではない。


望む結果が出ない、

勝てない裁判をしない

というのも、

一つの方法だろう。


ではなぜ、


これまでの記者会見で、

検証をしない事柄について、

コメントする

必要があったのか?

しかも

その語られた内容は、

ほぼ全て、

この弁護士さんの

私見=個人的な見解に

過ぎない。

ただの感想なら、

ワイドショーで好き勝手に話す

コメンテーターと同じである。


交渉開始後の初めての記者会見で、

彼女の母上が

『皮膚がめくれあがっていた…… 』

という訴えに対し、

歌劇団側弁護士が、

その訴えを証拠として採用しなかったと、

この弁護士さんは、

公衆の面前で

激昂しながら話されていましたね。

ハッキリと、かなり強い口調で、

罵ってらっしゃいました。


しかし実際は、


この弁護士さんも、

証拠=証言としては

重要視していなかった。

そりゃいつまで経っても、

診断書が証拠として公開されない訳だ。

何しろ、

知り合いの医師に聞いた程度にしか、

考えていなかったのですからね。

もし、

誰の目にも重症だと判る内容であれば、

そんな証拠があるのなら、

おそらく

真っ先に公開していたはずでしょう。

だって

診断書などの証拠を公開できる権利は、

今はご遺族側にあるんです。


もし、

そんな証拠があるのなら、

過失傷害が時効でも、

傷害罪か暴行罪で

天彩峰里を刑事告発できたでしょう。


その証拠を押さえようと、

この弁護士さんは、

代理人就任と同時に

歌劇団へ乗り込んではきたけれど、

実際には診断書ではなく、

日誌にしか記載がなかった。

肩透かしを食らって、

そりゃビックリしたはずです。


でもそれは、

私も投稿の中で指摘したように、

火傷という怪我は、

一目で重症であると判断できない場合、

経過観察をするしかない。

24時間経って、

水ぶくれや皮膚の破裂などの症状が出て、

初めて熱傷深度Ⅱなどと診断されて、

診断書が書かれます。

だって症状が出ていないのに、

診断はできないでしょう?


そんなことも知らなかったのか、

あるいはワザとだったのか、

劇団内の

医務室はけしからん! 

と仰った訳です。

この弁護士さんのお兄さんは、

確かお医者さんだったでしょう?


日本医師会さん、

これは抗議するべきではありませんか?

細かいことを言えば、

こんな医師法やら薬事法を

無視した発言には、

問題があるのではないでしょうか?


と言うより、

どうしてその日誌は公開しないのですか?

他にも、

彼女に関わる記載があるのでしょう?


もし、

それらの証拠能力が弱く、

他に立証の方法もなく、

どうしても裁判が不利になるのなら、

調停という選択肢もあったはず。

少なくとも、

第三者を入れて、

双方の主張を明らかにすることが、

平等でしょう。

あの妹さんの『平等に』という訴えを、

一体、この弁護士さんは、

どう聞いていたのか?


なんと虚しい訴えにしてしまったのか……

本当に、

なんて扱い方をされたんでしょうか。


ハッキリ仰ってましたよね?

前回の会見から、

実際に面談したのは三回だと。


合意書締結の直前の回は、

実際に完成した合意書の確認と、

合意書を締結する

日時や場所のセッティングなど

最終的な打ち合わせだったはず。

なので、

その前の回は、

合意書の最終稿の確認など、

一番の大詰めの作業だったと考えられます。

つまり、

あの会見のすぐ後の面談では、

もう合意内容は、

ほぼ決まっていたはず。

でなければ、

いくらその間で、

電話などのやり取りをしていても、

実際の書類が

出来上がってこないでしょう。

つまり、

2月前半に流れた

合意間近の報道内容は、

ほぼ間違いなかったと言えるでしょう。


そりゃね、

いくら阪急側がぼんやりしていても、

最高責任者が退任することを

会見で公表しているんですから、

いい加減なことは言えないでしょう?

遺族側弁護士さんの、

あの煮え切らない内容の

二回目の記者会見が、

本当に、

何のために必要だったんでしょうかね?

実際は、

もう合意に向けて話が進んでいたのに、

わざわざ

妹さんまで引っ張り出して、

マスコミに裁判をチラつかせた……

やっぱり、

雑誌や報道のためと言われても、

仕方ないでしょう。


長ったらしくなっても、

必要があることは、書かずばなりません。


これが私の道義的責任の果たし方です。


読む、

読まないは、

皆様のご自由です。


ではこれまでの、

『彼女』に関わる投稿の総括として、

以下を申し上げます。


本当に、相当な長文です。


念のため、

毎度書き添えておりますが、

ご遺族のご主張に対して、

誹謗中傷するつもりは全くありません。


さて、


私がとやこう書くよりも、

友人との会話の方が

判りやすいと思いますので、

とりあえず

概要を会話形式で書いてみます。


実際は、

コテコテの関西弁で話しておりまして、

出来る限り、標準語に近づけるよう、

言葉を直しております。

どうぞ、

ご了承下さい。


Q. で、これはどういう結論なの?

A. 結論だけでいうなら、裁判とかの公的な場でなく、あくまでも自主的=私的に話し合って、解決=和解しましたということ。
示談成立ということやね。

遺族側弁護士さんが、和解じゃないとかどうとか、表現の仕方にこだわってはいたけれど、お互いが『とにかく納得しました』ということ。


Q. で、誰が悪いの?


A.  劇団側の言い方であれば、悪いのは劇団で、管理不足でしたと『謝罪』している。

遺族側弁護士さんの言い方であれば、具体的に誰がどう悪いかまでは『追及しない』と言っている。


Q. どうして追及しないの?


A. 遺族側弁護士さんの言葉を、そのまま素直に受け止めるなら、ご遺族の心的負担が大きいからということやね。

負担が大きいから、追及=裁判はしないということ。


Q. ご遺族の心的負担って?


A. 弁護士さんは具体的には言ってないから、ハッキリしたことは判りません。

ただ、一般的に裁判をするということになったら、娘さんが自殺をした原因、理由を、全て調べて訴えなければならない。

労災認定をしてもらう時も同じ。ただ、彼女が労災の対象になるかどうかは別の問題やね。

普通に暮らしてる人が、何の原因や理由もなく自殺をする訳がないでしょう?

もし、精神的に病んでいた『うつ病』だったというなら、その診断書が必要。医師の診断を受けていなかったのなら、うつ病だったと分かるような症状や証言をまとめて、やっぱりちゃんとした専門の医師に判断してもらうことになる。そして『うつ病になった原因は○○だから』などと因果関係も明らかにして、裁判所に訴え出なければならない。

そういう調べる心的負担や経費とかという意味もあるし、調べていく上で、知りたくなかった事実が出てくることもあるやろうし、裁判したからと言って、全てが認められるとは限らないしね。

人によっては、うつ病であることを認めたくない人もいるでしょう?

また病気が原因ということになれば、パワハラをした人の責任も問えない可能性も出てくる。病気になる要因は、他にもあるかもしれないからね。

またその他にも、事情があるでしょうね。


Q. 上級生のパワハラって言ってたことは? 責任はないの?


A.  責任と言ってもね、自主的に『悪かった』と認めるか、裁判で罪を認めさせるかで、違ってくるでしょう?

例え自主的に認めて、謝るとしても、何がどう悪いかを言うのが普通やね。

でも今回は、何がどう悪いかは、明らかにしなかった。

今回、遺族側弁護士さんは、劇団員のことを調べてないと言ってたでしょう?

『上級生らの言い分を認められない』と記者会見では話していたけれど、実際には反証できる材料を持ってないから、検証できなかったということ。

これね、言葉の理解の仕方で、全く意味が違う。心情や感情的に受け入れられないという意味にも取れるし、交渉での材料に使わないという意味にも取れる。

今までの会見で『何を根拠に否定しているのか? 』と、違和感があったのは、結局は否定できるような材料を持ってなかったからやね。『パワハラを認めろ! 』の一辺倒で、具体的なことを言わなかったのは、具体的に言える材料がなかったから。

だから今回は、ご遺族が今の状況で検証できることだけに限定するしかない。

例えば、実際に残ってる勤務時間の証拠や、家族として聞いていた話や、LINEの画像やね。

勤務時間と言っても、厳密に勤務時間とは言い切れない。サラリーマンじゃないからね。

天彩峰里については、あれだけ記者会見でやかましく話していたけれど、二人だけの時に起きたことだから反証できる材料がない。

実際の火傷の症状の画像もないし、診断書も出せない。

なので、合意書の内容の説明を聞けば、簡単に言うなら天彩峰里は『親切の押し売り』をしたということ。それが先輩だからという押し付けだったのか、週刊誌で言われたイジメだったのかは判らない。何しろ天彩側の主張は公表もされていないから、普通に考えたら、否定も責任の追及もできないでしょう?

ただ、火傷を負わせた時に『真摯』に謝らなかったことと、火傷の跡が残ったという、ご遺族の主張は、ご遺族の受け止め方だし、とりあえずLINEの画像で証明できる。だから、そのことは合意書に書いたみたいやね。

でもね、

合意書の説明の仕方では、かなり大きな怪我のように表現されていたけれど、火傷で一ヶ月後の症状があのLINEの画像のままなら、残念ながら、実際には『大した傷』とは言い難い。本当に、あのLINEの画像が証拠ならね。日焼けでも一ヶ月以上は跡が残るから。だから、火傷の医学的な判断じゃなくて、『痕が残った』という表現になっている。ここが重要なところ。

天彩に非があるのは、例え『あら、ごめんなさい! 』で済む程度だったのかもしれないけど、ちゃんと病院に連れて行って、完治するまで面倒を見なかったこと。あるいは不十分だったこと。後々までわだかまりが無いようにするのが、社会人として必要な行動だったでしょう。

でもね、天彩も天彩なりに、その時に対応してたかもしれない。だから、天彩にちゃんと事情説明をさせてやるのが普通。妹さんの『訴え』にあったような、頭ごなしに否定することの方が、偏見と言わざるを得ないね。だって、その否定できる材料がないんやからね。

もし、本当に天彩が対応も謝罪も、何もして無かったのなら、そりゃ責任を取らなきゃアカンはね。

あと、上級生が叱責したことについても、検証の仕様がないね。弁護士さんは調べてないし、ご遺族もその場にいた訳やないからね。

反証に使えるのは、歌劇団が調査した劇団員の証言だけ。

会見の話し振りから理解するなら、あれだけ否定していた歌劇団側の調査報告書の内容だけど、ご遺族の主張に沿う内容だけは交渉に使ったということやね。


Q.  悪く言うと、(調査報告書を)自分たちに都合の良いところだけ使ったということ?


A.  悪く言わなくても、実際にその通りやね。都合が良いというか、パワハラのガイドラインに触れるような内容だけを証拠として指摘したんやろうね。

ただね、報告書には、団員それぞれの主観しか書いてない。歌劇団側の弁護士さんは、それを調査して判断した結果『パワハラがない』と判断した。その判断を、遺族側弁護士さんが認められないと怒っていたんやね。だから本当なら、利害のない公平な第三者に判断してもらうのが普通。

前にも話したけど、パワハラになるかならんかは、受ける側の問題。それが罪になるかどうかは、裁判所なり第三者が、双方の言い分を聞いて、検証してから判断されること。

だからね、

さっき話したように、色んな理由や事情があって、上級生たちのパワハラは裁判をしても、罪には問えない=責任を問えないと、この弁護士さんは判断したんでしょう。つまり、あの激怒していたのは、パフォーマンスだったかもしれないね。

ちょっと難しいことを言うとね、もし彼女に、この弁護士さんが主張するような雇用契約があるのなら、彼女は上司からの指示通りに、仕事をやり遂げる義務がある。なので、上司である上級生から指示や叱責されることは、業務上必要なことと認められている。つまり、雇用契約を認めさせると、上級生のパワハラは問えなくなる可能性が出てくる。

そんな細かい矛盾点が、会見の話の中にいっぱいあるんよ。


Q. なら、どうして歌劇団は謝罪したの? 

今の説明やと、まぁ悪いところもあるのは何となく分かるけど、誰かの責任とは言ってないんでしょう?


A.  そもそも、公演中の事故とかで彼女が死んだ訳ではないから、歌劇団に謝罪する理由はないよね。だから、歌劇団に謝罪を求めるなら、やっぱり裁判をするしかない。でも、そういう手続きをすっ飛ばして『パワハラの証拠があるから謝罪しろ』という要求をしたのが、今回の件。

それで歌劇団は、企業としてのパワハラを謝罪した。その内容が二つあって、

  1. 過重労働をさせたこと
  2. パワハラが起きやすい環境を放置したこと

まぁグダグダ細かく言ってたけれど、要はこの二つだけ。安全管理を怠ったということで片付けていたけれど、それはサラリーマンに対する企業の義務やね。

タレント契約をしていた彼女には、厳密に言うと全く関係がない。阪急の社員扱いは、研5までやから、そう言う下級生やスタッフに適用されること。

ただね、ご遺族側の主張は『社員と同じ』ということやから、その主張を劇団側が聞き入れるというのが、合意のメインやったんやろうね。

パワハラが起きやすい環境というのも、突き詰めれば、個人の人間性と人間関係の問題やから、それを企業が管理しきれるか、実際には微妙なところ。でも、その内容を盛り込むことが、遺族側弁護士さんの要望やったんやろうね。


Q. 労災認定しないとか、どういうこと?


A. 今回の会見で、まともな記者さんはその質問した人だけやったね。

単純に言うと労災は、サラリーマンや雇用契約で働いている人に適用されること。サラリーマン、アルバイトやパートは、そこで働くことを契約しているから、職場で労働中、あるいは通勤途中に遇う災害=労働災害=労災の対象になってる。

でも、自殺した彼女は、業務委託されている個人事業者さん。まぁ俳優さんはほぼ個人事業者さんやね。個人事業者は労災の対象じゃない。

働いてお金をもらうのは、サラリーマンと同じやけど、お金と引き換えにするものが違う。

サラリーマンやパート、アルバイトは、労働力を会社に買ってもらっている。

だから、労働する環境を整える、職場の安全を確保するのは、企業の義務やし責任。

俳優さんは、言い方が難しいけど、その俳優さんが作り上げてくる役を買ってもらっている。

違う言い方をすると、小さな会社の経営者と労働者が一緒で、製品は自分自身ということ。

俳優さんは委託=注文を受けて、役を作り上げてくるのが仕事。

だから、稽古に参加するのも仕事やし、そのための環境を整えること、安全を確保するのも個人の責任で義務。

例えば稽古着を用意するのも、稽古や本番の舞台に立つために、化粧品を揃えたり、体調を管理するのも自分の責任。出来なかったら、クビになるか、次は雇ってもらえない。

めちゃめちゃ簡単な言い方やけど、それが雇用契約と業務委託の違い。

労災は、その会社が用意した仕事をする環境や安全管理に問題があって、働いている人が病気や怪我を負った時に、国が補償してくれる制度。そのために企業が、保険料を全額負担している。

この補償を受けるために必要なのが、労災認定という国の判断。それを管轄するのが労働基準監督署。

もし労災の認定ということになったら、まず個人事業者である彼女が、雇用契約の状態であったことを、労働基準監督署に認めてもらわないとダメなんやね。

まぁ、現状を考えたら、限りなく100%認めてはもらえない。

例え裁判をしていても、雇用契約の状態だったとは認めてもらえないやろうね。

だって業務委託の契約を結んでいるからね。

でも、この遺族側弁護士さんは『誓約書』が雇用契約の根拠になる! と、代理人に就任した会見で話した。

だから、記者連中がビックリした。そんな内容で『本当に雇用契約になるのか?』と思ったんやろうね。もしかしたら、日本の契約制度をひっくり返すかもしれんぞ! と。

NHKなんかは、それに反応したのか、関西ローカルやったけど、おっちょこちょいな番組まで作って、的外れな内容を流していた。俳優の労働組合なんて、今の状況で交渉の手段を議論しても仕方がないのに。

本来は、そう言う問題解決に、週刊誌やメディアに訴える方法が、危険ではないのか? 倫理的に正しいのかを、考えるべきだった。だって、労働基準監督署への訴え方が判らないから、正規の告発ルートが無視されているんでしょう?

組合を作ったからと言って、その組合が、まともに機能するかは判らないでしょう?  だから、的外れな内容だった。

まぁ今となっては、この遺族側弁護士さんが本気で言ってたのか、先制パンチのハッタリやったのかは、判らない。

実際に会見で、労災認定は難しいからしないとハッキリ言ってたでしょう? 

難しいんじゃなくて、まあ無理やったやろうね。


Q. うーん…… 良く判らないけど、それで結局は、この弁護士さんは何がしたかったの?

ご遺族もそれで納得してるのかな?


A.  何がしたかったのかは、判らんね。今の結果は、本当に、この弁護士さんが『何も』しなかったという結果でしかない。

『何も』というのは、自殺の原因を追及しなかったということ。

だから、

ご遺族が本当に、この結果を望んでらしたのかも、全く判らないね。

この遺族側弁護士さんがハッキリと、劇団員に対して独自の調査をしていないと言ってたし、証拠だ! 証拠だ! と会見で騒いでいた割には、結果的に、劇団側の主張を完全に否定も出来ていない。

まぁ『パワハラを認めさせた』と自画自賛してたけれど、どれだけの責任になるのかは、全く触れてないでしょう?

劇団側の記者会見で『気付き』という言葉が出たけれど、認めさせたというんじゃなくて『気付かせた』というのが正しいのかな。


友人: 気付かせた?


そういうこと。

『あなたたちがやってたことは、このパワハラの指針に当てはまることですよ』と遺族側弁護士さんが教えてあげたから、劇団側が『そうなんだ』と、気付いたというお話。

で、

『気付かずに悪かった。ごめんなさい』

『団員も気付いていませんでした』

『教えていなかったから、ごめんなさい』

と謝罪した。

本当に愚かな内容を、劇団側は会見で話してたけど、まぁ、あぁ言うしかないやろうね。

アホの真似でもしなきゃならんと、いうところやね。

だってねぇ、

遺族側弁護士さんはヘアアイロンの件を、歌劇団側が『事実無根』と全否定したと話していたけれど、歌劇団側は『イジメだ』という週刊文春の記事を全否定したのであって、彼女の火傷については、否定していない。

いつの間にか、イジメというワードが綺麗に消えて、パワハラに塗り替えられたように、まるでヘアアイロンの件そのものを、劇団が全否定しているように、この弁護士さんが言い替えてしまった。

今の理事長も『イジメの証拠があるなら…… 』と記者会見で発言した人なのに、いつの間にか『パワハラの証拠』なんて本人が言葉を変えている。急に記憶が無くなったのか、わざと惚けているのか判らないけどね。とにかく、ご遺族側の…… というか、遺族側弁護士さんの指示通りに話したのでしょう。


Q.  じゃどうして、そんな愚かな内容を、劇団側は合意したの?


A.  まぁ、実際の合意書の内容が判らないから、推測するしかないけれど、悪い言い方をすれば『宙組生と公演を人質にされていた』からやね。

実際には、宙組生の心の負担も相当なものだっただろうから、役者として心理的に公演再開は難しかったかもしれない。

でもね、何度も話したけれど、彼女の自殺に関係がない宙組生まで、舞台に立たせない状況に追い込む必要は無かったやろうし、そんな権利はご遺族にも無い。

でももし裁判をするということになっていたら、何人かは被告になる訳やから、舞台に立つのは難しいでしょう?

しかも具体的に誰が、何人まで被告とされるのか、訴状が届くまで判らない。

結局は、裁判をするかどうか判らない状況にしておくことで、宙組は公演再開の目処が立たなかった。

これが、言葉は悪いけれど『人質』という理由。

遺族側弁護士さんが『裁判をしない』と記者会見で話していたでしょう?  

これは推測になるけれど、会見の前に開かれた歌劇団との面談で、同じ主旨が伝えられたんやろうね。

おそらく、裁判をしないという条件で、ご遺族側の主張を受け入れる方向になったんでしょう。

まぁ、ご遺族が裁判所に持ち込んでも、彼女の雇用契約が認められなければ、過重労働も認められないから、最初から裁判は難しかったかもしれない。あくまでも推測の話ね。


Q.  うーん……  じゃやっぱり、最初から歌劇団が謝っておいたら良かったということ?


A.  それは『ホンマのアホ』というやつやね。謝ったからと言って、何に対して謝るか判らないのに、とりあえず頭下げといたら良いという訳じゃないでしょう?

どっかのアホな雑誌なんかが、歌劇団の最初の対応が悪かったなんて、勝手なことを言ってたけれど、民事裁判なら、歌劇団の対応は当たり前のこと。

さっきも話したように、民事裁判は訴状が届くまで、具体的にどんなことを裁判で白黒つけるのか判らない。だから、裁判に備えて、余計な発言を控えるのが常識。

よく『訴状を受け取るまで、コメントは差し控えたい』ってニュースで聞いたことはない?

彼女の自殺を報道が一方的に流してから、歌劇団はすぐに内部調査を始めたでしょう? あれは裁判に対応するための準備。だから、対応が遅かった訳ではない。

あなたが『おめでたい人』なのは、あの遺族側弁護士さんが話していた内容を、しっかり聞いて、理解していないこと。

例えば今回の会見で、劇団員の謝罪文は、ご遺族側から要求したことじゃないし、それを受け入れるとも言っていないでしょう?

まぁ『謝るのはそちらの勝手』という意味の発言を、この弁護士さんは記者に話した。

だから、最初にとにかく謝ったからと言って、騒ぎが収まっていたとは思えない。

それにね、劇団は最初から謝罪していた。でも現実には、その時に受け入れてないでしょう?


友人: 最初から謝ってた!?


そう。さっきも話したけど、劇団側は最初から過重労働は認めて謝罪してた。それは彼女に対してだけでなく、裏方スタッフさんを始め、他の団員に対しても『働かせ過ぎやった』と非を認めたから、急遽、休演日を増やしたり、稽古期間を伸ばして、休日を増やした。

つまり、今回の合意内容のほとんどというか基本的なことは、最初に劇団側も認めて謝罪している。なんてったって、彼女が自殺をする前から、労働基準監督署が調査に入っているからね。認めるのは当然のこと。

だから、劇団側の対応が、特別遅かったり、悪かった訳ではない。


友人: ますます何がしたかったのか判らない。

んじゃ、弁護士さんがあの会見で喋ってた内容は何?


ホンマに判らんね。とりあえず、記者会見で騒ぎは大きくしたけれど、合意した内容には、ほとんど影響が無かったということやね。週刊誌なんかで騒がれた内容も、まぁ全くと言って良いほど関係がなかった。

だから、あの記者会見は、マスコミにネタを提供していたというだけのことやろうね。おかげで週刊誌が良く売れたやろうしね。

で、何でもかんでも雑誌やら週刊誌を信用する人たちや、悪意を持って騒ぐことが好きな人たちを味方につけた。一種のプロパガンダやね。

結果だけを見れば、パワハラかイジメかは判らないけれど、彼女に関わった数人の劇団員たちに、社会的制裁を与えたことは間違いない。

それが正しいことかどうかと考えたら、ハッキリ言って正しくはない。

だってね、彼女が自殺するまで、彼女のことをほとんどの人が知らなかった。

今、彼女に思いを寄せているなどという人の大半は、彼女が自殺してから、週刊誌やネットの記事で知ったんでしょう? その記事の内容が本当に正しいかどうかも、検証されていない。その程度の情報しかなくて、後は推測でしかない。そんな人達が、どうして公平に、正しく判断できていると言える?

それに対して、同じ組にいる団員=宙組生は、おそらくご遺族よりも宝塚歌劇団の団員としての彼女のことを知っている。妹さんが在籍しているとは言え、学年も違えば、組も違い、男役と娘役という違いもある。だから、本当に劇団員としての彼女のことを知っていて、理解しているのは、宙組生しかいないはずでしょう? 

その宙組生から聞き取った調査報告書を全否定する時点でね、おかしな行動やね。

何度も同じことをいうけれど、この弁護士さんも、週刊誌や報道も、その調査報告書を否定できるものは、何も出していない。ことに報道は、調査報告書の全容も知らないでしょう?

記者会見で、多少は突っ込んだ質問をする記者もいたけれど、パワハラだ! と強い調子で言われたら、それで終わり……  記者も勉強不足過ぎるんやね。中には、疑問に思う記者がいたかもしれないけど、ネタが欲しいから黙ってた可能性もある。

本当に大問題なのは、今後、もし他の場所で同じようなことが発生しても、真実かどうかを検証することもなく、報道された一方的な内容だけで、社会的制裁を受けることが許される。その例になってしまったことやね。


友人:  うーん…… やっぱり何かモヤモヤするね……


そうね。あなたがモヤモヤするという時点で、この解決方法が間違いだったという証拠やろうね。裁判も調停も合意も、モヤモヤを解消するためにすることでしょう?


友人: 何がそう感じるのかな?


それは、彼女の自殺の原因を、明らかにしなかったからやろうね。

自殺の原因なんて、本来なら、最もプライベートなことで、故人の尊厳に関わること。だから、他人に公表するようなものじゃない。仮に、原因を究明したいとご遺族が思うなら、やっぱり、国が管理してくれる司法=裁判なり、調停をするべきだった。プライベートにも配慮してくれたでしょう。

でも、負担が大きくなる可能性が一番高い、記者会見という手段で訴えた。しかもこの弁護士さんは『真相を明らかにして見せる! 』と記者会見で啖呵を切って騒ぎを大きくして、結局は何もしなかった。

言っちゃ悪いけど、あなた達は、悪者退治みたいなことを期待していたんでしょう? だから結果が『期待ハズレ』やっただけ。


友人: なら、どうすることが正しかったと思う?


とにかく言えることは、会見で言ったことを果たすべきやったやろうね。最初からするつもりが無かったのなら、言わないこと。別に記者会見をしなくても、交渉は出来たんやからね。現実に劇団側は、交渉についての記者会見をしていないでしょう?

同じことを何度も言うけど、ただのマスコミへのサービスだったということやろうね。

それに気付かない人は、きっとこれからも批判なり中傷を続けるでしょう。

ご遺族がこれで良いと、線を引かれたのに、『イヤイヤ! 私は決して許さない! 』という正義を振り回すハラッサーが、おそらく沢山出てくるでしょうね。

そして、週刊誌や報道が、また金儲けをしようと、煽る内容をきっとタレ流すでしょう。

あなたのような『おめでたい人』は、そんな自己顕示欲の強い人の意見や、週刊誌の戯言に、コロッと騙されないようにすることやね。


それとね、

これは、あくまでも個人的な意見やけどね。

彼女は業務委託をされている立場やったから、本来なら、過重労働もパワハラも関係がない。上級生とは言っても、業務委託をされている同じ立場やからね。上級生が人事権とか『パワー』を持ってる訳じゃないでしょう?

サラリーマンの上司のような職場内で優位な立場の人ではない。

だから厳密に言えば、上級生の指示や叱責は、パワーハラスメントでなく、モラルハラスメントになるかもしれない。

でもそうなると、この弁護士さんが専門にしてる過重労働やパワハラは問えなくなる。

まぁ、モラルハラスメントと言っても、それが罪に問えるかは、判らないからね。結局は、パワハラでもモラハラでも、裁判なり調停なり、第三者じゃないと、責任だとか罪は判断できない。

だからね、どうしてこの弁護士さんは、わざわざ認められる可能性の低い雇用契約にこだわったのか? パワハラにこだわったのか? 劇団員の言い分を聞きもせず、とことん否定し続けたのか? しかも、証拠と言うのも、記者会見で提示されたのは不十分なものばかり。どう考えてみても、彼女のためにやっていたとは思えない。最後まで、不信感と嫌悪感しかない人やったなぁと思う……


と、実はまだまだ

細かいことまで話していたのですが、

私が投稿してきた内容については、

ほぼこれでまとめられていると存じます。


本当に長くなりましたが、

友人との会話に出なかった、

他の問題点について、

最後に申し上げようと思います。


それは、

週刊文春の掲載問題と、

遺族側弁護士さんの

配慮に欠けた失言の数々です。


友人との会話の最後でも、

少し書いていましたが、

この遺族側弁護士さんには、

会見での内容を聞く限り、

やはり不信感と嫌悪感しかありません。

まぁ実際の人物は存じ上げませんからね。

あくまでも、

会見での内容を聞く限りの感想です。


特に、

今回の会見の後半に語られた内容は、

本当に酷いと感じました。

彼女は、

確かに『長の期の長』として、

新人公演の重責を担っていたでしょう。

しかし、

新人公演の指導役としては、

もう一人の娘役同期も、

彼女と共に励んでいました。

さらに、

娘役の二人が手を出せない

男役の指導には、

後輩の団員たちもサポートに回り、

長の期を支えようと、

懸命になっていたはずです。

長の期のたった二人でなく、

他の劇団員たちも、

新人公演を成功させるため、

みんな必死であったでしょう。


しかし、

この遺族側弁護士さんの言葉には、

そんな新人公演の彼女の仲間たちに、

一片の配慮もなく、

まるで彼女一人だけが、

苦難を受けていたような表現に

終始していました。


聞けば、

その同期生も、

さらに後輩の団員も退団されたとのこと。

彼女の仲間たちの心中は、

図り知れません。

しかし、

彼女の自殺が大きく関わっていることは、

疑いの余地がないでしょう。

あの記者会見の内容で、

どれだけ

関わりの無い劇団員や裏方スタッフが

傷つけられたでしょう。

自殺した彼女が、

こんな状況を望んでいたんでしょうか?

本当に、その酷さと偏見に、

憤りを覚えました。


彼女の自殺の真相を

明らかにしないのなら、

なぜ、

あのような記者会見が開かれたのか、

甚だ疑問です。

しかも名前を伏せると言いながら、

人物が特定できるような発言を

どうして繰り返したのか?

また、

私見とは言いながら、

やれ

『縦社会が…… 』とか『今の時代に…… 』

などと

俳優という職業に対する

職業差別とも思える発言が

ありましたね。


本当に、こんな悲劇はありません。


彼女が、

過呼吸になるほど追い詰められた原因は、

週刊文春の記事になったことです。

記事にならなければ、

宙組内での

話し合いの場もなかったでしょう。

彼女と天彩との関係修復も、

違う形で出来ていたかもしれません。


なぜ歌劇団が、

『イジメの事実はない』

と否定したにもかかわらず、

週刊文春は記事を掲載したのか?

そもそも、

密告であろうと、告発であろうと、

双方の確証が取れない内容を、

記事にして良いのか、

出版物としての倫理の大問題です。


記事になることで、

彼女の立場が悪くなることは、

想像できたはず。


現実に、

記事が世に出たことで、

彼女の宙組内で居場所が奪われたと、

ご遺族が証言されているのに、

なぜこの弁護士さんは、

週刊文春を糾弾しなかったのか?


やはり、

大きな不信感しかありません。


本当に、

彼女の尊厳と、

彼女の仲間たちが、

これ以上

心ないハラッサーたちに、

傷つけられないことを、

心から祈っています。


長文を読んで頂き、

真にありがとうございます。


末筆ながら、

改めて彼女のご冥福をお祈り申し上げます








この記事は、3月20日に書き上げ、31日に投稿の予定でした。従って、記事の内容に時間的ズレのある部分がございます。しかし、記事の内容を考え、修正をせずに、そのまま複製して公開致します。どうぞご理解下さい。


では、

前回からの続きを申し上げます。


頂戴しましたメールの中に、


一連の報道や

ワイドショーなどで、

OGの方が、

宝塚音楽学校時代の

イジメについて

話しておられました。

そのことについて、

どう考えられますか?


というご質問内容でした。


率直に申し上げて、

その証言内容が

『嘘』だとは思いません。

それは、

あの人たちの発言が、

イジメをする人

典型的な言い訳だからです。


しかし、


それが本当にイジメなのか、

ずっと行われてきたことなのかは、

私には判りません。

人それぞれに、

感じ方、受け止め方は違いますからね。


例えば、


舞台で

大悲劇をやってるターコに向かって、

舞台の袖で、

ターコを笑わせてやろうと、

大地真央が両手に、

差し入れのエクレアを持って踊っていた…… 


ご存知の方には、

大地真央のイタズラとして

有名過ぎるエピソードですよね。


これね、


大地は、

ターコがそんな程度で崩れないことを

知っているからできるんです。

あるいは、

ターコが崩れない程度にしか、

大地はやってない。

だから、

ターコも笑い話として披露している。


もし、

2人の間に、

そう言う信頼関係や

コミュニケーションが無かったら、

大地がやったことは、

ただの嫌がらせです。


つまり、

イジメだ、意地悪だ、イタズラだ、

と色んな言い方がありますが、

それは、

互いの信頼関係や

認識で変わるということです。

なので、

第三者には理解ができません。


で、ご質問の件です。


残念ながら

全ての放送を確認できなかったのですが、

OGの発言の一部を聞きますと、

明らかに、

信頼関係もコミュニケーションも無い、

犯罪的なイジメしていることが

よく判ります。


まず二人に共通していることは、

自分からやったのではない

と話していることです。


おかしな話でしょう?

多重人格か、強制されたのかは

判りませんが、

とにかく

自分の意志じゃないのに

人を攻撃しているのですから、

異常事態です。


名前は存じ上げませんが、

仮にお一人をAさんとお呼びするなら、

そのAさんは、

学校から

『厳しく』するようにと

言われました

と発言されていましたよね?


具体的に、

どんな風に『厳しく』するように、

どんな状況で指示されたのか、

全く判りません。

しかし、

『厳しく』と言われただけで、

『イジメろ!』

と言われた訳ではないでしょう?


もし最初からそう指示されていたのなら、

イジメるようにと

言われました。

と話していたはずです。


つまり、


このAさんは、

『厳しく』という意味を、

人を追い詰めたり

攻撃することだと理解していた。


ヤクザの隠語で、

『可愛いがってやれ』が、

殴る蹴るの暴行を加える意味だと、

同じ発想ですよね。

なぜAさんが、

そう理解したのかは判りません。


こう言う

『言葉』の勘違い=思考能力の欠陥は、

特に、

指導する側も、される側も

人間的に未熟であったり、

また、

共通の目的がある集団の中で、

実はかなり頻繁に起きることなんです。


Aさんが、

その当時未熟で、

イジメることが厳しくすることだと、

単純に勘違いしていたのか?

それとも、

人をイジメるのが好きだったのか?


私には理解できません。


ただね、

『その日のターゲットを……』

というAさんの発言を聞くと、

これはもう意味が違います。


本来は、

厳しく指導することで、

より能力を高めたりするのが目的のはず。

でも、

あの発言では、

イジメることが目的

になっています。


もうお一人の方などは、

同調圧力に押されて、

イジメる側にいたということでしょう?


イジメを

認識しながらやってたんですから、

Aさんより

悪質だと言うしかないでしょう。


これね、

どちらの方も『おかしい』と

思っていたのなら、

ご自身が本科の時に、

イジメを止めれば良いことです。

『当時はできなかった』

などと今になって言い訳をするくらいなら、

テレビなどに

出演している場合じゃないでしょう?

今すぐ、

ご自身が運命を変えたかもしれない

イジメた相手に、

謝罪と補償をしては如何ですか?


ちょっと私ごとの話なんですが……

もう40年くらい前の話です。


私の知り合いに、

とある中高一貫校の教師がおりまして、

サッカー部の顧問をしていました。

その部活動で、

イジメが発覚したんです。


で、


色々あって、

大学の心理学の先生と、

精神科医を招いて、

本格的に実態調査を始めました。


するとね、


『自主強化特訓』と称する過剰な練習が、

顧問の知らないところで

行われていたことが判明したんです。


それは、

顧問が『厳しく、しっかりやれ! 』

発破をかけた時から始まったんですね。

最初は、

キャプテンら上級生たちが、

スクワットやダッシュの量を増やしたり、

トレーニングの教本を見たりして、

自主的にやっていた。


それを真似て、

仲の良い後輩部員もするようになった。


そんな自主的な練習が、

本当に実力アップに繋がったのか、

地域の大会で優勝したんです。


そうなると、

自分たちがやっていることが、

必然的に

正しい=正義になるんですね。

ことに、

それまで経験したことがない方法を試して、

それで成功してしまうと、

その内容が正しいのかどうかも、

考えなくなってしまう。

なので妄信的に、

とにかくその訓練をやれば、

誰もが成功できると勘違いをする。


思ったような結果が出なければ、

練習の内容を

見直すことはせず、

自分の練習量が足りないとか、

努力が足りないとか……

ついに、

その限界も越えると、

やがては精神論になり、

個人の資質の問題になって行く……


当人たちは、

やっている内容を、

正しい=正義だと思い込んでいますから、

悪いのは自分なんだ…… 

イヤ、

自分たちなんだ……

イヤ、

成果が出せない、

アイツが悪いんだ! と考える……


そうして結果的に、

キャプテンらが、

後輩を集めて殴るという

暴行沙汰になりました。


しかも、

そんなことになったのは、

『もっと厳しくして欲しい』と

頼む部員が出てくるようになったのが

きっかけだったんです。


本当に、

思い込みって、

人を殺すほど怖いものなんです。


これね、

個人の中だけで完結していることなら、

自分に対して厳しい人、

ストイックと呼ぶんですよ。


でも、


適切な指導者や、

あるいは暴走を止める管理者がいない

集団の中で、

この正義が振り回されると、

いつか、

脱落者が出てくるようになります。

同調することもピークを過ぎるんです。

そうなると、

その正義に対して、

賛成する人と反対する人が出てくる。


そして、

どちらかが、一方を攻撃するようになる……


これが以前にも書いた、

正義を掲げた集団イジメ

の状態です。


その時の力関係=正義の在り方で、

攻撃する側、

される側が変わるんです。


もし戦中の日本で、

『戦争反対! 』なんて叫んだら、

非国民と呼ばれるどころか、

反政府主義者として

逮捕されていたでしょう?

でも、

昭和二十年八月十五日を過ぎた途端に、

立場が逆になって、

戦争賛成派だった人たちを

異常なほど糾弾しましたよね?


そんな風に、

正義って簡単に変わるんです。


人を攻撃する構造は全く同じなのに、

正義だと思ってやっている行動を、

まさかに、

『イジメ』と呼ぶ人はいないでしょう?


だから、

イジメをやっている自覚がない。

むしろ、

正義のヒーローを気取っていたりする。


本当に、

思い込みと、自覚がないというのは

罪です。


あのOGのお二方が、

どんな経緯で、

テレビに出てきたのかは、

私には全く判りません。

でも、

世の中の風向きを見て、

ご自身で考えて、

出演を決められたんでしょう。


念のために、

もう一度申し上げておきますが、

私は、

このOGのお二方を、

直接存じ上げてはおりませんし、

従って実際が、

どんな人間なのかも判りません。

あくまでも、

テレビでの発言の一部を聞いただけの

私の感想です。

テレビ局の演出や台本通りに、

演じておられるのかも

しれませんしね。


また、

お二方以外のOGの方々が、

今まで、

どんなコミュニケーションを取って、

後輩と接していたのか?

当然ながら全く知りませんし、

実際に犯罪的イジメであったのか?

互いがイジメとは

認識さえしていなかったことなのか?

訓練として必要だったことなのか?

ずっと続いていたのか?

一種の通過儀礼だったのか?

やはり全く判りません。

その時の人間関係ですからね。


音楽学校内で行われていたことも、

おそらくは、

先述のサッカー部と同じで、

最初は、

生徒同士の研鑽から始まったのでしょう。


なのでね、


もし、

音楽学校側に責任があるとするなら、

適切な指導者なり、

暴走を食い止めるための管理者を置いて、

常に監視し続けなかったことでしょう。


ただし、


そんなことは

現実には不可能です。


例えば、

24時間監視カメラで撮影録音して、

一人一人に、

脳波や心電図の測定器を取り付けて、

さらに

実際に監視する第三者を配置して……


これってもう刑務所でしょう?

それこそ人権問題ですよ。

24時間監視状態の刑務所内でも、

イジメや暴行事件が発生しているでしょう?


本当に、

各個人の人間性や

人格が成熟していないと、

イジメという

人に対する攻撃行動は、

無くならないんです。


人間だって動物ですから、

自衛本能があります。

それが制御できないから、

自分を護ろうと、

他人を攻撃してしまう。


人が人を攻撃するって、

単純な本能行動なんです。

でも、

人間関係は複雑ですからね。

そう簡単に理解なんかできません。


家族の関係でも、

父親と母親じゃ、接し方が違うでしょう?

家庭内でさえ違うのに、

育った地域や環境の違う他人同士が、

一律の人間関係で

成立する訳がありません。


さらには、

人を攻撃することで快楽を得る、

一種の精神疾患の人もいるでしょう。


なのでね、


イジメは、

いつでもどこでも発生しますし、

イジメだと認識できるまで

時間も掛かりますし、

解明するには、

経験や専門知識、時間が必要です。


どんな取材をしたか判らない

週刊誌や新聞の記事や、

どちらか一方だけの言い分を聞いて、

話全体を理解したつもりになるのは、

愚かとしか言えないでしょう。


そのサッカー部の調査も、

結果が出るのに、

半年くらい掛かりました。

それでも

完全であったどうか判りません。


なのでね、

彼女の自殺の真相を究明するって、

本当に、

大変な作業なんです。


遺族側弁護士が、

記者会見で感想を喋ってるような

そんな時間はないと、

私なら思ってしまいます。


と、

以上がご質問頂いたことへの、

私からの回答です。


で、


前回の回答でも書きました、

彼女のLINEに関する新証拠について

申し上げます。


メールでも

何が一体大問題なんだ! 

などと、仰る方がいらっしゃいました。


遺族側弁護士さんが、

新たな証拠として提示されたのは、

自殺した彼女が、

天彩峰里から

ヘアアイロンで火傷を負わされた顛末を、

お世話してもらっていた

親しいファンに、

LINEで送った内容だと言う説明でした。


問題点は二つあります。

  1. 内部情報が直接漏れるルートがあったこと
  2. その内部情報を、週刊誌などにリークできるルートがあったこと

このニ点です。


以前から、

誰かが、

何らかの意図を持って、

週刊誌などに

情報を提供していると、

思われていました。

ただ、

実際の証拠はありませんでした。

正確には、

『表向き』は無い。

と言えば良いでしょうかね。


何しろ、

外部への漏洩は、

治外法権と呼ばれる

『誓約書』なるものが禁止している

ことですからね。

だから、

団員がリスクを犯してまで、

することは無いはずなんです。

あくまでもはずです。


ですから彼女も、

外部に情報を漏らしているつもりなど

全く無く、

自分のスタッフに、

あるいは

善き友人に、

話しているつもり

だったと思われます。


なら、

このお世話をされていたファンの方が、

週刊誌に情報を流したのか?

私自身は、

決してそう思っていません。

思いたく無いですね。


でもね、

このファンの方が漏洩されていなくても、

その他のファンの方から漏れた

可能性は否定できません。

今回のヘアアイロンの件に限れば、

情報源は限りなく一つに絞られます。

なぜなら、

他に誰もいない場所で

発生したことだからです。

そりゃね、

彼女が火傷をしたことは、

知っている団員もいたでしょう。

医務室の看護師も知っている。

でも、

状況を知っているのは、

彼女と天彩しかいません。

何しろ二人っきりだったんでしょう?


団員の中には、

週刊誌の記事になるまで知らない者も

いたのですから、

天彩が話したとは考えられません。


彼女のご遺族のお話を信用するなら、

彼女がベラベラと、

他の団員に話したとも考えられません。


なので、

ヘアアイロンの件に限れば、

週刊誌に掲載された内容から考えても、

情報源は一つ=同じところでしょう。

だから、

ご遺族のお話と、同じ内容なんです。

どこかの愚か者が、

『やっぱり、週刊誌は正しかった』

『ご遺族の話と同じじゃないか! 』

と騒いでいましたが、

情報源が同じなら、

そりゃ当然でしょう。


そこで、

皆さんに思い出して頂きたいのです。


ヘアアイロンの件が記事になる前、

『真風涼帆が星風まどかをイジメていた』

という内容の記事が、

週刊文春に掲載されて話題になりました。


私なんぞのところにも、

どう思います? 

なんてメールが届きましたし、

『ネタを売ったのは○○です! 』

なんて名指しをされる内容もありました。

投稿にも書きましたが、

その頃から、

彼女の名前も上がっていました。


彼女は、

星風のお付きをしていたので、

『イジメを知っていたのではないか?』

という噂話でした。

おそらくこれは、

彼女のファン以外が流した噂でしょう。


実は、

この週刊誌の記事になる

ずっと以前から、

真風涼帆を中傷する噂が、

度々流されていました。


まぁ、

そこそこのファンの方なら、

お聞きになったことがあったでしょう。


お世話をするほど熱狂的でもない、

ファンクラブにさえ入会したこともない

私のようなところにも、

そんな噂は何度も聞きましたから。


ただね、

こんな噂は、

真風に限ったことではなく、

これまでにも良くあったことです。

ことに、

近年のファンが定説にしている

トップスター任期

本公演5~6作品の時期が

近くなると、

ファンの間では、

次期体制の予測合戦が始まり、

現職のトップスター下ろしも始まる……


この『噂』は、

言わば、

自意識過剰なファンの

悪質な嫌がらせです。


例えば、

以前にも書きましたが、

永久輝せあのファンクラブが

不祥事を起こしたにもかかわらず、

解散の原因となったのは、

柚香光のファンクラブから、

意地悪をされたから…… などと、

週刊文春が書き立てました。

これは、

形を変えた柚香光への

嫌がらせですよね。

あるいは、

永久輝のことを良く思わない、

他のファンが、

意図的に週刊誌にネタを売った……

という可能性が高いですね。


だってねぇ、

ファンクラブは非公式活動ですし、

ファンクラブの人間が言わない限り、

外部の人間には知る方法がありません。


これまでは、

劇団員がそんなことを漏らすはずがない。

ファンがそんなことをするはずがない。

などと否定されることが多く、

週刊誌などの紙面上でも、

『糾弾する! 』というような

行動を肯定する立場で書かれて来ました。

まぁ、

正義の味方を気取っていた訳です。


それがこの一連の騒動で、

  • 不特定の悪質なファンが、ある目的や意図を持って漏洩をしている。
  • そこから持ち込まれる情報を、週刊誌が、一番効果的な時期を狙って記事にする。

という実態が明らかになったでしょう。


だってねぇ、

記事になってる内容の

筋が違う。


例えば、

永久輝せあのファンクラブの件なら、

糾弾されるべきは、

返金トラブルを起こした

永久輝のファンクラブであって、

柚香光のファンクラブではないでしょう?


彼女の件にしても、

記事になるまで期間があり過ぎるし、

星風が説教されたことなどとは、

全く次元の違う話です。

説教か、イジメか、パワハラかなんて、

当事者にしか判りません。

でも、

彼女に起こったことは、

火傷という傷害ですから、

過失か故意かは当事者にしか判りませんが、

起きたことは、第三者でも判ることです。

だから、

次元が違うんです。


その当時、

一連の記事の内容は、

宙組内で『イジメがある』という

主旨でしたよね?

ターゲットになっていたのは、

真風涼帆や天彩峰里や芹香斗亜と言った

宙組に組替えで来たメンバーです。

これって、

組替えのトップ体制が続く宙組の

ファン目線の批判に過ぎません。

情報を流している側の事情が、

実に分かりやすいですね。

その証拠に、

『イジメだ』と騒いでいた内容が、

この弁護士さんが

『パワハラ』を連呼するようになって、

イジメという言い方が、

メディアから消えましたよね。

本当にイジメなら、

最後まで

『イジメ』と報道されるはずでしょう?

パワハラとイジメは全く違うものですよ。

まぁ、

騒いでいた人達は、

そんな程度の認識だったということです。


彼女のことは、

インパクトだけが重視されて、

中途半端に記事になり、

そのまま放置されました。

彼女の気持ちが分かると仰る皆さんは、

どうして半年間も、

無視しておられたんです?

噂にも、記事にもなっていたんですよ。

あなた方は、

人が死なないと騒がないのですか?


彼女は、

この悪質な

凶器のようなファン

利用されたと言っても過言ではありません。

どんなに考えても、

あんな記事の書かれ方をして、

彼女の劇団内、宙組内での立場が、

悪くならない訳がない。

彼女の心理的負担を思えば、

自殺に至った

大きな要因になっていたはずです。

なっていなかったとは言えないでしょう?

ご遺族からも、

記事になったことで、

彼女の環境が変わったと、

指摘があったはずです。


ところが不思議なくらい、

文春の記事には、

この弁護士さんは触れませんね。

今回公表された新証拠は、

彼女を自殺に追い詰めた要因が、

内部だけでなく、

外部にもあった可能性を示すものなのに、

記者会見では、

あっさりスルーです。


これが

大問題ではないんでしょうかね?


もし、


彼女が文春の記事によって、

劇団内の居場所を失ったとしたら、

文春はどんな責任を取るのでしょうか?

また、

文春に彼女のネタを流した

『凶器のファン』は、

どんな責任を取るつもりなんでしょう?


本当に、

この数年間の『凶器のファン』の活動は、

異常極まりないですね。

ある時は、

『働かせ過ぎだ! 』と劇団を責め立て、

コロナなどやむを得ない理由で休めば、

『プロとしての自覚が足りない』となじり、

休養を取らせると発表すれば、

根拠もなく重病説を流し、

体調を崩して急遽休演となれば、

『何のための代役か! 』と大騒ぎする。

ド素人のカラオケ大会でさえ、

出場者は練習をするでしょう?

仮にもプロが、

ぶっつけ本番をするなど

あり得ません。

上演中に起きたトラブルに対応するのと、

全くレベルが違います。

まぁ、

観る側が、不完全を承知なら、

とりあえずは上演できるでしょうが、

それでは

プロとは言えないでしょう。


昨年の

『1789』で礼 真琴が休演した時の、

凶器のファンの暴れ様は、

本当に酷かったですね。


回復して舞台に復帰をすれば、

『音声が録音だった』と、

再び根拠の無い

重病説と中傷をネット上に流し、

本人が否定をすれば、

『証拠に診断書を出せ! 』と言い、

下らぬ専門家までが

呼応するような記事をタレ流す……


こんな状況はおかしくはないですか?


しかもその根拠が、

週刊誌かファンが流す情報でしょう?


これこそ、

昨今良く言われるようになった

カスタマー

ハラスメント

の最たるものではないでしょうか。


礼 真琴に

診断書を出せというくらいなら、

遺族側弁護士に、

診断書を出して、しっかり証明しろ! 

と言うべきでしょう?


第一に、

礼の診断書を見る権利など、

ファンにはありません。

が、

遺族側弁護士は出さなければ、

立証も検証もできない……


まぁまた、話が振り出しに戻るので、

ここらで止めておきましょう。


と、長い長いお返事になりました。


最後まで読んで頂き、

真にありがとうございます。