眠れない夜がやってくると、寝返りの具合かエアコンの温度かとあれこれ試すもののどれも効果がなく、結局時間が解決してくれる事があります。眠ろうと思うと余計に眠れないのは、羊を数えても無意味だと証明してるようなものです。寧ろ、数えて眠れた事が一度もありません。数えれば数えるほど頭が冴えてしまうじゃないか。1000匹なんてあっという間。1秒に1匹としても1000秒で16分とちょっと。無謀な脳スポーツ。僕オリジナルの眠りながら上を見る作戦も通じない日はもうお手上げである。とほほ。
 ところがたまに、頭が冴えるのとは別の意味で眠れない日があります。いや、眠っているのに眠ってない感じ。これが最も厄介な夜。倒しようのない敵。ゲンガーにたいあたり続けてるようなもんです。カスミのスターミーにリザードは小学生にはちときつい。そんな事はどうでもいい。本題はこっち。『金縛り』ってものを体験したことがある人はどのくらいいるんでしょうか。
 幽霊というものが発見されていたら、金縛りになれば分かりやすいフラグとなって、はい幽霊さんこんばんはって、そこまで恐れることはないように思います。勿論、嫌といえば嫌なんだけどね。ただ幽霊を信じるか信じないかで大きく変わる夜である事に変わりはないわけで、僕はどちらかと言うと信じる方。6:4くらいで信じる方。体が寝てて頭だけ起きてると思い込んでも、やっぱりなんか感じるものもあったりして。
 自分の将来は自分で決めると占いは信じないくせに、幽霊や運といった類いは信じるタイプ。今度ゆっくりそれらについて書いてみようと思います。年に1回あるかないかの金縛り。とにかく言いたいのは、その次の日の朝、僕はひどい顔をしている。