心理カウンセラー ひらいなずです
何かを変えたい、今のままじゃだめな気がする
そう思う瞬間は誰にでもある
もっと前に進まなきゃ
ちゃんと成長しなきゃ
そう思って焦るときほど
不思議と、大切なことを見失いやすくなる
今夜は満月、しかも感情の深部に光を当てる
さそり座の満月である
変わるための節目としては
これ以上ないタイミングかもしれない
でも、だからこそ思うのである
本当に変わるためには
「変わらなきゃ」と無理に力を入れるより
「今の自分」にちゃんと立ち返ることのほうが
ずっと大事だということを
わたしたちは「理想の自分」と「今の自分」を比べて
その差を埋めようとしてあがく
もっと優しく
もっと強く
もっと整って
もっとちゃんとできるように
けれど
「まだできていない部分」に意識を向けすぎると
そのたびに「今ここにいる自分」が否定されてしまう
変わりたいと思ったときにまずやるべきことは
今の自分をちゃんと見ること
まだ未熟な部分も、整っていない部分も
見ないふりせずに正直に見てあげること
そのままで一度、受け止めることができたとき
人はそこから自然に変わっていける
それは、無理やり押し上げる変化ではなく
自然と訪れる「成長」という変化である
満月はいつも、光を与えると同時に
今の自分を映し出す鏡のような存在でもある
光に満たされるということは
影がくっきり浮かび上がるということでもある
だから、満月の日に心がざわついたり
今の自分を変えたくなったときほど
まず一度、自分の足元に戻ること
今の自分に、ちゃんと立ち戻ってから
次の一歩を選ぶこと
それが
ほんとうの意味での「変わる力」なのだと思うのである
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