「わたしはここに座って自分を楽しみたい」
美術館・博物館が集めたコレクションはとても楽しいです。
フランクフルトのカリカチュアミュージアムでは、ドイツのヴィッコ・フォン・ビューローという漫画家の作品を見る事ができます。
私自身も知りませんでしたが国民的ユーモアのヒーロー!
私の家族も実は見ていた、と本が家から出てきました。(笑)
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【作品紹介】
Loriot - Feierabend "Ich will doch nur hier sitzen"
「ただここに座っていたい」
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夫婦のかけあいが面白い
【内容】
だんなさんが座って、クラシックを聴いています。
キッチンから奥さんが、何度も引き続いて、
外に散歩いかないか?
本は読まないか?
外へいくならコートを取りに行ってくるから
というのに対して、
旦那さんは、「私はここで座っていたい、そしてリラックスしたい」というものです。
それに対して、提案を続ける奥さん。
あなたが椅子でリラックスしたいならそうして!
奥さんは右に左に動いています。
「私は座って、ここでリラックスしている!」
「でもそんなに攻撃的になる必要ないでしょう!」
「いや私はここにすわる!」と旦那が言う。
一緒にいると行動を押し付けたくなる
夫婦関係って面白いですね!旦那のリラックスの仕方を理解するのは奥さんには無理です。
そして奥さんは、「○○なら○○するから」とケアしたり、「ほんまに外に行きたいなら、今いかなもったいないで」
という風に言っています。
しかし旦那の方は、自分はここに座ることを楽しむといます。
時間の楽しみ方って、人によって違うんですよね。それを気付かせてくれる漫画です。
YouTubeで、歯車をまわして、世界を知ろう!
Youtubeの設定には、画面下の右歯ど車を押します。上から二番目の、字幕をオフからオンにします。ドイツ語が出た後、その下の、「自動翻訳」を押します。するとずーっとしたに行くと、下から二番目に日本語がでますので日本語のサブタイトルがでます。
ちょっとスピードを落として聞きたければ、再生速度を0.75とへらしてみましょう。Youtubeでは、0.25から2まで
再生速度を変えることができます。
ドイツの会話のやりとりが痛いほど!良くわかる
もうひとつ作品を紹介します。
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【作品紹介】
Loriot: Die Ente bleibt draussen
ロリオ:アヒルは外にいとく!
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【内容】
2人の男性が、お風呂に入っています。あとは見てください!(笑)
カリカチュア美術館の上階にはなんと、小さなシアターがあり、昔のTVプログラムを
見ることができます。
子供と、そして来場者はシニアの人もいましたが、この笑いがわかると
ドイツ語を勉強して良かったな!と思う瞬間でした。
すばらしい作品
このカリカチュア博物館では、ヴィッコ・フォン・ビューローの作品が公開されています。
イラスト、ポスター、子供の頃に書いた鳥の絵。中でも、面白いのは、この3つです。
1)セロファンにかかれたこれらの漫画
セロファンに黒い線でかかれた漫画が裏側から色が塗られています。
そして、それらは、この漫画の元なのです。今AIが台頭している中で、
ストーリーと絵を頭で考えて、それを絵と動画にできるっていうのはすごいですよね!
お風呂のシーンも、溝引きでちゃんとタイルの目地が白い絵の具でかかれています。
バスタブなどは、遠近法で向こう側のへりの線は省略されているので
絵なのですが本物見たい!その時代のお風呂が伝わってきます。
2)劇場
たてばんこをご存じですか?劇場のセットのミニチュアがそのまま置かれています。
割りばしのような長い木の棒に、紙を何枚も前後において、舞台のカーテンのようにしてあり
舞台装置になっています。
彼は、図面も書いていました。そして、舞台のセット、衣装、ストーリーすべて考えていたんですね。
なぜこんなことができたんでしょう!まさに笑いをみんなに届けたい!
というパッション+イマジネーションとそのビジュアリゼーション。
ドイツの文化をすべて楽しめる!
ドイツのヴィッコ・フォン・ビューローが漫画、そして映画、を残してくれたので
ドイツのユーモア文化を知ることができます!
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【作品】
Loriot - Zugfahrt
電車で行く
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Loriot – Weihnachten bei Hoppenstedts
クリスマスに孫におもちゃを探すおじいさんの話。
おちはちょっと日本と似ています!
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Loriot und die Kultur
ロリオットとその文化
「わたしはもうそれ以上は言わない!」
さきほどのキッチンでの話。お風呂での話もそうですが
「私は○○する」、「あなたが○○するなら、○○する!」
「私はいつもアヒルと風呂に入っている」、「それをするなら私は水を抜く」
そう、そのような自分のステートメントを言い続けるかけあいは、相手の意見を尊重するから
できるものだということがわかります。
そのため、自分の意見、自分が感じたこと、自分のことについて
「ちゃんと説明できるように自分を知っていること」
というのは、重要ですね。
自分の取り扱い説明書を知っていますか?
自分の取説知っていますか?
・何が好き
・どんな風にリラックスするのが好き
・どんなところで、どんな場所、家?カフェ?森?
最初にイメージしておけば、時間が空いたらそこに行ける、あるいは時間を計算して
もうカレンダーに入れておけばいいですね。
「一度椅子に座って、考えてみてくださいね!」
あ、椅子でなくても、あなた自身がイメージできる、最もリラックスした状態でどうぞ。
状況、笑い、それは過去と現在をつなげてくれます。
笑いの文化は、人間関係をあらわにし、客観的人間関係を見る事ができます。自分が上司と悩んでいる、家族の会話でイラっとくる!というのを超えて、それも人間に与えられた「笑いの機会」と取れば、真剣に相手の話を聞き、真剣に確認できるでしょう。それは日本の笑い、漫才におけるかけあい、真剣なやり取りに似ています。そして笑いには過去と現在という
時空を超えて、カリカチュア博物館では私の子供までもが笑い、ドイツのシニアの来場者も笑い、楽しい時間を届けてくれました。海外に行きたよ!という人は、その国の笑いの文化もぜひ知っておきましょう。語学のモチベーション、人生のスパイスになる、何より、その国の歩んできた文化、街、話しの背景を生き生きと知ることができます。
◆Loriot : deutscher Humorist (1923–2011)
ロリート、ブルジョアBernhard-Viktor Christoph-Carl vonBülow、短編Vicco vonBülowは、1950年代から、最も多彩なドイツのユーモアの一人として、文学、テレビ、劇場、映画で死去した。 Loriotは、漫画家、監督、俳優、舞台、衣装デザイナーとしても活躍し、2003年にベルリン芸術大学で演劇アート教授に任命されました。 アーティストの名前Loriotは、フランスのオリフィスの名前で、ブルガリアの家族の家族です。 貴族のメクレンブルクのネイティブでは、ヴォーゲル・ブローはオリオールの一般名です。