大変ってなんだろ・・・?


裕奈「ねえ、たいへ..「さ、ゲームでもするか!」


翔太があたしの声を、消した。

まあ、いっか。


奈々「やろーやろー。」

裕奈「うんっ!」

翔太「おっけー。」


いつの間にか、時間は午後10時。


裕奈「もうこんな時間だあ。」

翔太「はえーなあ。」

奈々「だな。」

裕奈「お母さんに怒られちゃうから帰るね。」

翔太「ぷ。かわいー。」

奈々「ほんと、裕奈ちゃんは可愛いな。」

裕奈「え?」

奈々「ま、いいや。翔太、送ってやれ。」

翔太「わかっとるわ。」

裕奈「え?いいよ、大丈夫。」

奈々「危ないからね。」

翔太「だな。」

裕奈「じゃあ・・・、お言葉に甘えてっ。」

翔太「行こか。」


今日は楽しかったなあ。

あんなに笑ったの、久しぶりかも。

奈々さんも優しいし!

翔太も・・・意外と優しいし。


翔太「おい。」

裕奈「え?」

翔太「聞いてねえのかよ。」

裕奈「ごめんっ!何?」

翔太「ま、いいや。」

裕奈「何?気になる・・・。」

翔太「や、あの、また・・・。」

裕奈「聞こえなーい。」

翔太「また、家来いよ・・・。」

裕奈「え・・・?あ、うん!」


そんな事を話してるうちに、家に着いた。


裕奈「ここだから・・・。」

翔太「おう。じゃーな!」

裕奈「ばいばい!」


なんだか、寂しくなった。

あたしは翔太の背中を、見えなくなるまで見つめた。


裕奈「あっという間だったな・・・。」


そう玄関で呟くと、家のドアが開いた。


?「ゆなー!」

裕奈「は、はい!」


その正体は、お母さん。

どう見ても怒ってる。


母「入りなさい!」

裕奈「はい・・・。」


玄関で叫んでいるお母さんをよそに、

あたしは翔太の事を考えていた。


母「・・・聞いてるの!?」

裕奈「聞いてます・・・。」

母「今日はもういい、風呂入って寝ろ。」

裕奈「へーい。」


ここだけの話、お母さんが若かった頃、

族に入っていたという。

だから、口が悪い。

それが影響しているのか、あたしも非常に悪い。

皆の前では普通だけど。


とにかくお風呂をすませ、自分の部屋に行った。

ケータイを見ると、メールが一件。


『翔太』という文字が、写しだされていた。


<翔太>

今日はありがとな!

サボりにつき合わせてごめんな。

また遊ぼうぜ!


あたしは翔太と、アドレスを交換していたのだ。

すっかり忘れていたあたしは、落ち込んだ。


こーいうの、普通女の子から出すよね・・・?

あたし最悪だ・・・。

とにかく返信!


<裕奈>

こっちこそありがとう。

今日は楽しかった!

また遊んでね♪


これでいいかな?

難しいなあ。


5回見直し、送信。

3分ぐらいすると、返事が来た。


<翔太>

返事ありがとー。

今度は私服見てみてー。


うっ・・・。

なんて返せば・・・。


<裕奈>

今度はねっ!

あたしも見てみたいよ。


これでいいかな・・・///

大胆だな・・・///


今度は1分くらいで返ってきた。

早いな。


<翔太>

嬉しい事言ってくれますね。

まあ、今日は寝ますわ!

明日な!!


そりゃあ、もう12時だもんね。


<裕奈>

また明日ね!

おやすみ。



あたしは、1人でにやけながら眠りについた。

何が起こるか知らずに・・・。















つづく

どうなるの・・・。


翔太の家までは、そんなに時間はかからなかった。


裕奈「ち、近いんだね。」

翔太「おう。だからあのファミレスにしたんだよ。」


だから・・・?

最初から連れて行くつもりやったんかい!!


裕奈「そーなんだ・・・。」

翔太「ま、入れよ。」


翔太の家は・・・

でかかった。


裕奈「おじゃましまーす。」

翔太「誰もいねーよ・・・。」

裕奈「あ、そーなんだ。」

翔太「部屋行こ。」


キタ-(゜∀゜)-!!!!!


裕奈「うん・・・。」


ガチャ・・・・・・


か、片付いてる!!


裕奈「綺麗じゃん!!」

翔太「失礼だな。」

裕奈「すいません・・・。」

翔太「いえいえ・・・。」


・・・。


翔太「座れば?」

裕奈「あ、はい。」

翔太「緊張すんなや。」

裕奈「し、してないし!」

翔太「もしかして・・・男の部屋来んの初めて!?」


図星だった・・・。

翔太の言うとおり、初めてでした。

彼氏だってできた事はない。

あたしは・・・

男が怖かった。

だから男友達なんていないし、

クラスの男子にだって、必要最低限の会話しかしない。

それだけでも怖かった。

だから、翔太と出会った時、すごく怖かった。

ただでさえ不良。

顔はカッコいい人だなあ、って思った。

でも・・・

やっぱり怖かった。

だけどね、翔太は何かが違った。

見た目はチャラチャラしてるけど・・・

おっきな心を持った人なんだ、ってね。

見ず知らずの女を、自転車の後ろに乗せてくれた。

最初はナンパ目当てだろうって思ったけど

話していると、そうは思えないほど優しい。


翔太「図星だろ?」

裕奈「は!?違う・・・し。」

翔太「かわいー。」

裕奈「もういいって!」

翔太「ぷ。」

裕奈「はははっ。」


プルルルルルル・・・・・・


また”奈々”さんからの電話。


翔太「ん?あー、いいよ、待ってる。」


待ってる!?

何!?

ここに来るの!?


翔太「じゃなー。」


ピッ・・・・・・


翔太「今から奈々って奴が来る。」

裕奈「じゃあ、あたしは・・・。」

翔太「は?」

裕奈「え?」

翔太「居ろよ。」

裕奈「でも・・・。」

翔太「紹介してほしいんだとさ。」

裕奈「あたしを!?」

翔太「んー。」


初めて・・・

初めて女の子に怯えた。

修羅場になるんじゃないだろうか・・・?

”奈々”さんも不良だったら・・・!?

手出される・・・!?!?


いやな妄想が、頭の中でふつふつと湧き出てくる。

帰りたい・・・。


しばらくして、外からバイク音が聞こえた。

バイク音!?

やっぱり不良・・・!?


翔太「来たな。」

裕奈「うん・・・。」


ガチャ・・・・・・


ドアの前には、金髪でピアスを耳や口や鼻につけている

どこからどうみても・・・。

不良だった。

だけど、すごく綺麗な人だった。


その女の人は、はっとした顔をして、

すぐにいかつい顔をした。

怒ってる・・・?


奈々「お前っ!」


こっちに来るー!!










と、思いきや・・・

翔太の上にまたがって、顔を一発どついた。


ボコッ・・・・・・


翔太「いってー!なんだよ!」

奈々「こんな可愛い子を部屋に連れ込みやがって!」

翔太「は!?」

奈々「へんたい!!」

翔太「別になんもしてねーよ!」

奈々「へ・・・?なんだ、じゃあいいや。」

翔太「なんなんだよ!」

奈々「ごめんねー、本当に何もされなかった?」

裕奈「あ、はい・・・。」


ん?どーゆう事だ?


翔太「話聞けよ!まあいい、こいつは俺のダチの奈々。」


ダチ・・・?


奈々「よろしくね。」


そういって、奈々さんはウインクをした。

やっぱ綺麗だな。


翔太「こいつは俺のダチの裕奈。」

裕奈「はじめまして!」

奈々「かわいーっ。」

翔太「だろ?」

奈々「お前が言うな。」


なんかこの二人・・・

芸人さんみたい。


ってゆーか!

ダチ・・・?

友達・・・?

彼女じゃないんだ!

ほっとした自分が居た。

なんなんだ、この気持ちは・・・。


奈々「それより、おばさん大丈夫?」

翔太「ああ、なんとか・・・。」


ん?

おばさんって、翔太のお母さん?


奈々「大変だろうけど・・・、がんばれよ。」

翔太「おう。」


大変?

何のことなんだろ・・・。













つづく

奈々って誰だろ・・・。

まさか、彼女!?

こんなかっこいい人、彼女いてあたりまえか・・・。

なんだか、変な気持ちになった。

胸が痛い。

なんなの?これは・・・。


翔太「おう。わかった。じゃーな。」


笑顔で話す、翔太。

やっぱり彼女だよね。


翔太「ごめんな。」

裕奈「いいよ。」

翔太「腹減ったな。なんか食いに行こ。」

裕奈「え!?あたし無理だよ。」

翔太「なんで?」

裕奈「お金持ってないし・・・。」

翔太「うん。だから?」

裕奈「だから?って・・・。だからだよ。」


こいつ・・・。

ばかか・・・。


翔太「俺が払うから金いらねーじゃん。」

裕奈「え!?悪いよ・・・。」

翔太「サボり付き合わせたお詫び。」

裕奈「そんな・・・。」

翔太「いいから行くぞ。」


またまた自転車。

こいつ強引だな。

そんな事言って、少し嬉しくなっている自分。

なんか・・・、恥ずかしい。


着いた場所は、ファミレス。


翔太「さ、行くか。」


ガチャ・・・・・・


定員「いらっしゃいませ!何名様ですか?」

翔太「2。」

定員「あちらの席でお待ちください。」

翔太「おう。」


態度でけえ。


翔太「なんにする?」

裕奈「じゃあ・・・ハンバーグ!」

翔太「ぷ。かわいー。」

裕奈「ばか!翔太は?」

翔太「んー。ハンバーグ。」

裕奈「翔太もハンバーグじゃん!」

翔太「まあまあ。」


なんか・・・、楽しいな。


定員「お待たせしました。熱いので気をつけてください。」

翔太「おう。」


だから態度でかいって・・・。


翔太「食お。」

裕奈「うん!」


裕奈「おいひぃ!」

翔太「ぷ。ほんとだな。」


あたしはハンバーグが大好き。

でも今日は特別美味しかった。

翔太と食べてるから・・・かもね。


翔太「食った食った。」

裕奈「ごちです・・・。」

翔太「そんな気にすんなって!」

裕奈「んー・・・、ごめんね?」

翔太「いいよ。」

裕奈「返すからね?」

翔太「別に返さなくていいし。お詫びだって。」


ごめんね。

必ず返すよ。


定員「ありがとうございましたー!」


ガチャ・・・・・・


翔太「さ、何処行くかなー。」

裕奈「んー・・・。」

翔太「俺んち行くか。」

裕奈「え!?」

翔太「さ、行こう。」


まじすか・・・。

やばいんじゃ・・・。

って、もう遅い。

あたしは自転車の後ろ。

どうなるの・・・。












つづく