2月中旬、真夏まっしぐら〜、ニュージーランドです。
私はオークランドのホテルでハウスキーピングとして働いています。
多種多様な民族がいる多国籍な職場です。
今日も今日とて忙しい職場のホテル。
こんな時に限ってスーパーバイザーは私の憎き天敵マリエッタのみ。
朝から「今日忙しい?」と聞いてきました。
ズルさしかないコイツはいつも私になにか手伝わせようと、いや、すべてやらせようとほくそ笑んでいる。
ただ彼女の良いところはアホなので「今日もコンファレンスが沢山あって忙しい」と適当なコトを言っても、全く確かめることなく信じてくれるとこです。
コイツの口癖は「ハウマッチ?」
いつも金の話しかしない。
コイツとはフェイスブックで繋がっているから、私が旅するとすぐに伝わります。
休暇が終わり出勤すると、まず「いくらかかった?」と開口一番で聞いてくる。
前にトルコ旅から帰って来た時「100万円くらいかなぁ〜」って答えた時の彼女の表情は見事でした。
実際にはその半分くらいでしたけど、まあ、いいでしょう。
アホなんだから!!
我がホテルはいつもリネンやらファシリティやらトイレットペーパーやら何かが足りません。
昨日からはバスタオルが一切なく、ゲストにはバスタオルなしで過ごしてもらうか、何日も同じバスタオルを使ってもらうしかない状態です。
しかーし、そんな事は許されません。
どうするかというと、チェックアウトした客室から出たバスタオルを集めてランドリールームにある小さい洗濯機で洗うのです。
洗うのは、ワタクシ。
昨日のスーパーバイザーであるイロナは、お部屋係たちに「バスタオルだけ違うランドリーバックに入れて、ランチの時に持って来てゆーちゃんに渡して」とアナウンスし、それをまとめて私が洗う、という効率抜群のやり方で事なきを得ましたが、果たしてアホのマリエッタは~。
彼女の悪いとこはアホなので、なにも考えつかないクセに「わたしやるから〜」と大見得を切り、最後にドボンする。
何度も私に「まだ忙しい?」と内線掛け続ける時間があったら自分でバスタオル集めたらいいんです。
なんでも人にやらせようとするアホ根性持ってるから何事もうまくいかない。
本日はアホのマリエッタ指導の元、ワタクシ1枚のバスタオルも洗っていません。
だって、「私が集めてくるから」ってみんなの前で悠々と言ったっきり、ずっと私にやらせようと内線電話かけてるだけなんだもん。
お部屋係たちから「バスタオルないんだけどっ!!」の声が上がりまくり焦ったのか、ランドリールームにいる私にやっと「バスタオル集めてきたから」と汚れたリネンが入ったランドリーバックを持ってきました。
ふん!ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!!!
そういうことですか。
あのね、そのランドリーバックははすでに私がバスタオルを抜き、そこに置いたもの。
それを堂々と持ってきて「私が集めてきたから」
よく言えたな。
彼女のしょーもないところはアホな上にかなりな嘘つき。
そのランドリーバックの中には1枚のバスタオルも入ってないんだよっ!
ランチ時間になり「バスタオルは私が集めてゆーちゃんが洗ってるから」とお部屋係たちに”私やってますアピール”が始まりました。
ワタクシ本日アナタから一枚のバスタオルも渡されてませんけどぉ。
もう見るに耐えないのでマリエッタに言います。
「バスタオル一枚も洗ってないけど」
えええぇぇぇ〜!!
めっさ焦りだした。
ていうか、よく今まで一枚のバスタオルも私に渡さず優雅にランチ時間まで過ごしたな(笑
やれよ、もう。
しかーし、ご安心下さい。
我がハウスキーピングチームは昨日のイロナに言われた事を守り、ちゃんとバスタオルだけ入ったランドリーバックを持ってランチに来ていたのです。
後は私が洗うだけです。
顔面蒼白なマリエッタをロッカールームに残し、私はランドリールームへ。
私ね、すんごい意地悪なんです。
ハウスキーピングのお部屋係たちもマリエッタのアホぶりは知ってるので、自分たちで勝手に動いてました。
知らぬはマリエッタのみ。
無事バスタオルは各お部屋係りに届き、事なきを得ました。
が、問題なのはマリエッタ。
自分は何一つやっていなくて、昨日のイロナの指示でお部屋係たちが自分たちで動いてやったことなのに、なぜか自分の手柄アピールをしています。
彼女の救いようがないところは、アホなので自分がアホな事に気がついてないこと。
お部屋係たちね、もう笑ってんのよ。
本物のアホってすごい。
最近は少々のリスペクトさえ感じますwww