基礎は土台だ。
基礎知識は応用知識の下に、強く厚く積まれていないといけない。
ヒビひとつ許されない。
凹みも歪みも、だ。
この基礎の怖いところは、
上物を作ってしまったら二度と直せないところである。
中2の子に、「中1の基礎が弱いからそこから復習しようか」という提案。
よくある指導だと思う。
しかし
その指導のほとんどは「2年生であること」を前提としている。
だからすぐに
「ほら、ここが分かってればこの2年の問題も解けるでしょ?」
という感じで、あくまでも「補修」なのだ。
基礎と上物の隙間に、ちょっとした補修剤を流し込む作業。
その時は上物のぐらつきは収まるだろう。
しかし
1ヶ月後、2ヶ月後、雨の日
いろいろある中で、果たしてその補修はなおキープされるだろうか。
つまりは、そういうことなのである。
上物を建てる前に基礎を盤石に。
もし基礎がぐらついているのなら、上物を取っ払うだけじゃダメだ。
更地にして、全てを最初から作らないといけない。