昨今欧州地域にて新たな火種が発生した、余は憂慮している、そうスペイン王国カタルーニャ州の独立問題である、これに関して余はこう思う、まず中央政府と州政府の「溝」を埋めるべき役割を担うべきスペイン国王が中央政府に味方したことだ、更に罪深いのはスペイン国王が州政府を強く非難したことである、余が思う本来のスペイン国王がすべきだったことは中央政府と州政府の代表者を宮殿に呼び出し憲法裁判所長官を隣席させた上で中央政府と州政府を話し合いにより「和解」させるべきだった事だ当然スペイン国王は中立の立場を取り両者の意見を聞き憲法裁判所長官の助言や解説・過去の判例を受け両者の議論を進めさせることになるがな、そこで出し尽くされた議論の議事録を元に国王が総合的かつ中立的に判断を下し中央政府と州政府に憲法裁判所での「和解」協議へ持ち掛け憲法裁判所長官が司法当局としての判決を下し国王による御名御璽をもって「和解」を成立させるべきだったのではないかと、その上で中央政府と州政府の両者を宮殿に呼び憲法裁判所での「和解」を基にしたプロセスに入るべきだった、余が思う独立阻止パターンと独立パターンを示せば独立阻止パターンでは州政府に対して最大限史上稀に見る自治権を中央政府が渡し年間州税収の1割を中央政府に収めさせ下院の議席の内4分の1の議席を州に渡し国政での一定の権能を付与するパターンで州は存続する、独立パターンは州が独立し共和国へ移行するが共和国の年間税収の内5パーセントを王国に上納させ中央政府が州独立に伴って喪失する税収分に補填し王国と共和国は和親条約と連邦協定(スペイン国王がカタルーニャ共和国元首を兼ねる)を結び王国の紹介で共和国を欧州連合に加盟させユーロ圏にも加盟させるしかし国際連合には加盟を許さず王国側のメンバーとしてのみ参加を許し州は独立し共和国として歩むパターン、それぞれのパターンは余が国王の立場なら採ったパターンであるがどれも現実的である今問題は欧州における安全保障問題に大きな影響を与えるであろう、英国の欧州連合離脱と合わせて考えれば欧州大統領の政治力が問われる問題である、以上だ。