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伏見稲荷大社は京都市伏見区にある神社である。

稲荷神を祀る全国約4万社の稲荷神社の総本宮である。

稲荷山の麓に本殿があり、稲荷山全体を神域とする。

式内社(名神大)、二十二社の上七社の一社で、旧社格は官幣大社。

宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)を主祭神とし、

佐田彦大神、大宮能売大神、田中大神、四大神を配祀する。

稲荷神が農業の神であるために、五穀豊穰・商売繁盛・交通安全といったご利益がある。

俗に「日本三大稲荷」のひとつとされているが、

当神社以外の各地の有力稲荷神社が勝手に名乗りを上げているだけというのが実情である。


神社には、固有の動物が神の使いとして尊ばれている。

例えば伊勢神宮の鶏・春日大社の鹿・日吉大社の猿・出雲大社の蛇・稲荷大社の狐である。

狐が穀物霊と関係づけられている事例はフランス、ドイツ、インド、ペルシャに多くある。

日本では、狐の生まれ変わりが大弁財天であると古昔説話に説かれている。

一説によると稲荷の狐は、大陸から泰氏が連れてきたとも言う。

中国の陰陽五行説によると世界は、陰陽ニ気から生じ万物は木火土金水の五気から生まれる。

中国の農村では、五気のうち土気が最も尊ばれ狐はその土気を象徴する化身で霊狐である。

これが朝鮮半島を経て泰氏と共に渡来したとする説だが、

庶民の好む油あげと豆腐の一方を裂いて袋形にし、

干瓢などを刻み込んだ酢飯を納めた稲荷鮨が出た時代などから疑問点が多く、

平安時代の弘法大師の真言宗との結びつきに神道的狐より仏教との関係の深さをしのばさせる。