こんにちは。久しぶりの投稿になります。康子です。

現在私は2台楽器を持っているのですが、この度、そのうちの1台を新しいものに変えました。

今まで持っていた、マティアス・クニリングという方の楽器を変えました。

今度の楽器はラベルはなし。アマティコピーで、作られた年代は1800年代初頭、製作者はわかりませんが、おそらくドイツで作られたものとされています。あくまで現在の鑑定結果です。

こちらは、プロのオーケストラの団員さんが第2バイオリンとして使っていたもの。複数所有していらっしゃるらしいですが、そのうちの1台のステップアップをと考え、売りに出されたものでした。

また、弓も新しく変えました。こちらは全くその予定はなかったのですが、ウーシャという方のフレンチボウとなり、オールドになるのかな…?ウーシャというのは家名なので、いろいろなウーシャさんがいらっしゃって、私のはどのウーシャさんが作成されたものでしょうかね…。鑑定書付きなのですが、英語ではないので、ちょっとわかりません。

楽器としては、ともかく鳴りと繊細さがとてもあると思いました。切ない音、パリッと張りのある音、弱い音…と様々な表情を見せてくれました。

「康子さん、この弓で弾いてみてください。」

そう言われて出していただいたのが、今回購入したウーシャでした。弾いてみると…なるほど…違いました。

「康子さん、弓はねぇ一本でいいから100万くらいのものを買っておくと、バイオリンを続けるなら本当に後々後悔しないから。今度買う時にそれを思っておくと良いよ。」

昔のバイオリンの先生に言われたことがあります。
そして、ウーシャと楽器の相性。ぴったりでした。
まず、弦と弓との吸い付きが全く異なります。前の弓はポンポンとはねてしまいがちでしたから、自分がコントロールしなくてはならなかったのですが、それがない。自然に移弦をしていても、どのような状態であっても(軽やかとか重くとか)跳ねることも無理をして弾かなければならないということが、全く無いのです。本当に不思議でした。楽器の性能もぐんと上がり、「ここまで出てくれるんだ!」と静かな感動を得ました。

そしてそれはもう1台の楽器で弾いても同じことが言えました。弓が変わると、楽器も変わる。それは本当に弓と楽器の相性というより自分との相性だと言うことがわかりました。というか、楽器店の方もおっしゃいました。

楽器は本当に昔から持っていたような感じで、しっくりと手に馴染み、サイズ感も大きすぎず、小さすぎず、弾きやすさをとても感じました。

楽器店には計2回行っているのですが、一度目でその楽器に出会ってしまい、私の頭から音も感触も忘れられなくなりました。

その楽器店に行く前の朝方の夢で父が万馬券で1200万円を当てるという夢を見ました(笑)夢占いで確認したところ「人生が変わる転機です」とあり、よっしゃあ!と思って前から考えていた楽器変更に乗り出しました。

そして改めて昨日、ちょうど関東地方はお天気もよく、商談日和でした。

楽器を変えに行く。査定してもらって、そして差額分を払って…。と考えていました。

しかしながら弓との出会いも同時に待ち受けており、ますます差額金額は膨らみました。主人と話し合いをし、そして「コロナが終息したらまたボランティア活動をすること。」という約束をして契約に至りました。

少し家計は苦しくなりますが、その分、バイオリンを頑張って練習し、ボランティア活動を再始動した時には、少しでも良い音を聞かせてあげられるようにしたいと思っています。


お読みいただきありがとうございます。