おはようございます。やすこです。

皆様の投稿に触発されて、なんとか思い腰を上げてヴァイオリンの練習を再開させました。「継続は力なり」という格言がありますが、それは誠その通りで、今まで練習をサボっていた「つけ」をひしひしと感じています。でもそれと同時に、自分は何をすべきか。という自分に向き合う時間ができているのも事実です。

音階、エチュード等含めて合計5冊ほど毎日の練習メニューとして取り入れていますが、まずはどれにも通じる事としては「音程の精度を上げる」というところにきているなぁと思っています。音程の精度。以前どなたかが、「音階の音程の精度を細い糸(だったかな?)の上を行くくらいに細かいところまで聴く」というような文章をよみました。私がそれをできるかどうかはわかりませんが、なるべくゆっくりから始めて、音程の精度に気を配り、そして少しずつ早くしていく。ヴァイオリンは、ギターのように音程を示すものはありませんし、ピアノのようにポンと鍵盤を叩けば正確な音が出るという楽器ではありませんので、どうしても、「正しい音程の場所を覚える」ということをしなくてはならない、ある意味厄介な楽器だとも思います。特にファーストポジションから、サードにシフトする時などの、ポジション移動では、「だいたいこっからこの辺り」ではなく「ここからここまで」と自分の指先、手のひらのどの部分が当たるか等を見なくてはならなく、それは本当に根気のいる作業かとも思います。でも、音程の精度を上げるにはそれを何度も練習して一音一音はっきりと発音させ、そしてそれができて初めて曲らしくテンポをつけることができるのではないか…と思います。恐らくお一人お一人で、その精度を上げる練習方法は異なると思いますが、どちらにせよ、誰にせよヴァイオリンに携わる人は、その苦労が待っていることには間違いなく、その壁を乗り越えることができるかできないかでかなり技術の差も出てくるのではないかと思いました。

私はどちらかというと「たぶんこの辺り」で音程をつかんでいたと思います。それでもある程度は合うのですが、やっぱりテンポ通りのスピードに戻したりすると、そのボロは出てくる。いかに自分が音程にたいしての姿勢が甘かったかというのがわかってきます。なかなか難しいですが、音程に気を配る必要性というのはどうしても出てくるものかなとも思っています。

といって、チューナーがあるじゃん。と思うのですが、以前チューナーを使って練習で音程確認をしていたところ、先生から「やすこさん、チューナーは使わない方がいいよ。自分の耳を鍛えると思って、自分の耳で音を聴いて。」と言われました。「そんなぁ~。久しぶりにヴァイオリンをやってるんだから、そんなのわからないよ…」と最初は思いましたが、まぁ先生からチューナーを止められたので、しぶしぶ自分の耳で聴くようにしました。「自分の耳で聴く」これは言葉で言う程簡単ではないのです。自分の耳自体が正しいかどうかもわからないのですから。でもそれでもやっていくしかない。最初の調弦だけはチューナーを使いましたが、それ以外では耳に頼ることにしました。耳に頼るときに先生から言われたのは、「G、D、A、E」の倍音に頼るということでした。それができるようにならないとダメと言われました。倍音かぁ…それまでその存在は知っていたものの、倍音ってそういう時に使うのね。と初めて知ったくらいです。とにかく倍音を頼りに各弦の音程の精度を上げるようにしてみました。

3年くらい経過してから、あることに気づきました。それは調弦も、チューナーなしでできるようになっていたことです。子供の時は最初はピアノでAの音をとって、重音でとっていましたが、10年ほど経つと、Aの音をあえてとらずとも、自分の頭にAが入っていたので、特に困らずに調弦していたのを思い出しました。それが今でもできるようになっていました。でも私はAを基準に合わせることもしますが、どうしても心に響かないAが見つからない場合は、D等、他の弦を起点に調弦するようにもなっていました。ちょっと邪道ですが、そんなこともやっています。

後は、曲によって若干ですが調弦の時に明るめにAを取ってみたりもしました。「レントより遅く」は少しAが高めに取っています。すると、少し曲の音質が変わるんですね。押さえる場所は一緒ですが、開放弦の音が高めなので、少し雰囲気が変わってきます。これも邪道ですが、面白いなぁと楽しんでいます。

今は普通にAを起点に調弦しています。特に変わった事は何もしていないので、あまり面白味はありませんが、ともかくも音程の精度を上げる。ということに着目して練習をするようにしています。

お読みいただきありがとうございます。