一番心配だった副作用。しかし余計な心配だった。

私の場合、全く副作用がなかった。敢えていえば照射部分の皮膚が黒ずむぐらいで、そんなに気にはならなかった。吐き気や船酔いのような気持ち悪さもなく、仕事がない日は片道約1時間かけて徒歩で都心部まで友達と出かけた。友達もいつも以上に元気な私にびっくりしていた。それには訳があった。放射線治療をするととてつもない安心感があり、いつの間にか私にとって治療が安堵のものとなっていた。また抗がん剤とは違い、痛みも全くないため、放射線治療はお喋りをしにいっている感覚だった。

合わない人は本当に辛いと聞く。先日行った若年性乳癌のイベントPink Ringで多くの人の体験を聞いた。船酔いみたいでずっと気持ち悪くて寝てた、しんどかった、きつかった、だるかった…そんなことが現実にあることを恥ずかしながら今さら気付いた機会だった。闘病生活というものは日常生活の中で、リスクをおかしてでも良くなりたいと思って挑む。それが効果があるのかないのかなどは結果論であって、その最中はただ信じるのみだ。ちょっとしかことで不安にもなり、また焦りからくる苛立ちと付き合っていかなければならない。彼女たちは私より遥かに辛い経験をしてきただろうし、他にも出逢えていない全国の闘病中の人たちはきっと今必死に頑張っているのだろう。

大丈夫です、時間は必ず過ぎています。明けない朝はありません。どんなに遠くてもゴールは必ずやってきます。