台風が直撃しそうな10月。

とうとうこの日が来た。

朝から主人が来てくれて診察室へ向かった。病院の服を着たまま外来に行くのは抵抗がある。明らかに術後の私の姿は、外来を受診しにきた患者さんには不安を与えるものだっただろう。

診察室に呼ばれ主治医と主人と私で話すことになる。主治医は淡々と病理検査の結果を伝え出した。

・ハーブセチン陰性
・ホルモン陰性
・トリプルネガティブ
・大きさ約1.9㎝
・脇に4個のリンパ転移
・グレード3で悪性度が最も高い
・2〜3年は再発率が高い
・抗がん剤8クール(FEC4クール・パクリ4クール)
・放射線治療
・ステージⅡa

どれもこれもびっくりする結果だった。あまりの進行の速さ、そしてリンパ転移があったことで腕が上がらないこと、最も恐れていた抗がん剤。昨年末に見つかっていたら、でも今見つかって良かったのかも。複雑な心境と共に最初に行った病院に皮肉にもこのような形で感謝することとなる。

私は【トリプルネガティブ ステージⅡa】

時間は決して待ってくれない。抗がん剤のスケジュールを決めましょうと話は進んでいた。結局誰も予想だにしなかった結果に早めの方がいいということになり、月末から開始することが決まった。とうとう映画で観るような生活が始まる…大きな不安が襲ってきたが、家族に心配をかけてはならないという気持ちから嫌やなぁーやっぱり‼︎と大きな声で笑いながら言った。しかし明らかに心は絶望感だけだった。

これから私の容姿はどんどん変わっていくこととなる。