私の夫はオーストラリア人です
もちろん母語は英語
そんな夫が
毎日、日本語を勉強しています
なぜかと言うと
夫の今年(2019年)1年間の仕事が
日本語を学ぶこと
なんと、仕事の100%が日本語学習です
しかも
フルタイムのお給料をもらいながら
なんだか夢みたいな話ですよね
職場が提供する1年間の日本語学習プログラムに参加していて、無事修了すると語学手当として毎年ボーナスが支給されるようです。やっぱりどこにいても語学が出来るって強みになるんだなぁっと実感しました
日本語以外にも
韓国語、中国語、インドネシア語、ドイツ語、フランス語、アラビア語...
他にも何か国もの語学プログラムがあり、みんな同じ一つの語学学校内で学んでいるようです
※語学プログラム専用の語学学校が職場の敷地内に併設
夫は自ら希望してこのプログラムに参加しましたが、中には上司や人事から命じられて来ている人もいるそうで...仕事とはいえ、命じられて語学を学ぶというのは大変だろうなぁ~っと少し同情しました
“日本語を学ぶ”と言っても内容は仕事に関連したコトばかりです。
授業で出された宿題を何度か見たことがありますが、日本語ネイティブの私でさえ理解できませんでした時間さえあれば授業の復習や単語、漢字の勉強をしていた夫...授業についていくのに必死だったと思います。日本語を話さないオーストラリア人の夫が(夫のクラスメイトも)こんなに難しい内容を学んでいるとは...頭が上がりません
例えるなら
お医者さんの書いた医療論文をド素人の私が読んでいるような感覚。
そこに載っている医療専門用語や術式の説明、難しくて長い病名、その業界独自の用語など...全く私には分かりません。
ひらがな、カタカナ、漢字で成り立っているので日本語であることは分かるものの内容はさっぱり理解できず。慣れ親しんだ同じ日本語のはずなのにまるで外国語を読んでいるような感覚でした。
世の中にはこんな仕事もあるんだなぁ~
そんな難しい内容の日本語を学んでいる夫ですが、お堅い勉強だけではなく様々なアクティビティを通して日本文化の体験もしています
これまでに、課外授業としてクラスみんなでメルボルンのJapan Festivalを訪れたり、授業内でティーセレモニーを行ったり、2週間のホームステイプログラムで日本に行ってホストファミリーと過ごしたり...仕事関連の日本語を学ぶ以外にも、日本の文化や食、習慣など、この1年を通して幅広く学んだようです
ある時は
授業で習字を学び
夫が嬉しそうに自分で描いた作品を見せてくれました
初めての習字にしてはとっても上手に描けてるなぁっと正直驚きました
外国人の夫が、私の母語である日本語を勉強してくれるコト、日本の文化や食、習慣を学び私の生まれ育ったバックグラウンドの知識、理解を深めようとしてくれるコト、そういった夫の努力と姿勢には本当に感謝でいっぱいです
日本の温泉文化は苦手な夫ですが、お寿司・ラーメン・焼肉など一緒に日本食を楽しんだり、日本のバラエティ番組を観て一緒に笑ったり、生まれ育った国・環境は違えど、一緒に楽しめる共通点があるのはありがたいですね
今回の仕事を通して
将来的には日本への転勤、日本勤務の可能性もあるようで、夫もそれを目標に日本語学習に励んでいます
いつかそんな夫の努力が実を結びますよ~に