この「Myhistory」シリーズの記事は
私の、これまでの人生を書き綴ったものです。
かなり長いストーリーですが、読んでくださったら嬉しいです。
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My history 67 ⬆️この記事 のつづきです。
実家がなくなると同時に、私は父側についた人間だから
ひとり暮らしを始めた父とは会うが、
母とは一切会うことも連絡を取り合うことも、無くなっていく。
母親との絶縁は、そこから始まった。
近い距離に住んでたから、スーパーへ行く時も、自転車漕いでる時も、
「会ってしまわないだろうか」「会ったらどうしよう」
という気持ちが、常にあり。
スーパーのレジに並んでいる時に、目の前に母親が並んでいて
気づいた瞬間、慌ててその場から逃げるように立ち去り。
スーパーを出てからも、心臓がドキドキと・・・ということも数回あった。
私の嫌いな人間ベスト3に掲げるほど、母親を大嫌いになった。
小学生になってた娘からは
「ママのお母さんってどこにいるの?」
「ママはママのお母さんに会わないの?」
と聞かれる時があったが、いつも話をはぐらかした。
そんな日々を過ごすようになって、2年くらいが経つころ。
市の検診で「乳がん検診」を受ける。
絶縁になる直前、母親が乳がんになっていたから、なんとなく気になっていた。
その、なんとなく受けた検診結果の通知が届き
封を開けみると「要再検査」の文字に、手が止まる。
え?再検査?
どうしよう
急に怖さが襲う。
慌てて再検査を受けに行くと、細胞診やMRI検査へと、あっという間に進んでいく。
検査のたびにずっとドキドキしていて、でも誰に相談できるわけもなく。
経験してた母親になんて、もちろん連絡できるわけもなく。
娘が寝ている横で、あまり眠れない日々、というのを約一ヶ月過ごす。
最終的な検査が終わると「乳がん陽性」という診断結果となり。
私は、「がん宣告」を受けた。
聞いた瞬間、言葉の重みと恐怖で泣いた。
まだ幼い子がいるのに、どうしよう・・・
もし私がいなくなったらどうしよう・・・
死んだらどうしよう・・・
手術や病院はどうしよう・・・
入院の時はどうしよう・・・
どうしようが次々襲ってくる。
だけど時は止まらない。
このどうしようを、考えていくしかない。
手術は部分切除か、全摘か
全摘ならそのままにするのか、再建手術にするのか
病院はどこを選ぶか
入院中はどう対応していくか
こうした現実的なことを、不安な心を一旦置きながら考えなければならない
という作業は、とてもとても苦しかった。
病院は、「がんセンター」や、大きな有名な病院がいくつもある。
父たちにそういった病院を勧められ、言っていることもよくわかる。
だけど、診断結果を受けた病院の医師の対応、看護婦さんたちの対応がとても温かくて
この一ヶ月、膝から泣き崩れた私をサポートしてもらっていたからか、
最新設備やネームバリューよりも、私はその温かさを求めている感覚の方が、だんぜん強かった。
だから、”このままこの病院に身を委ねよう”と決めた。
手術方法も、無知識のところから始まるから、どうしようかと悩んだ。
周りの男性側は全摘を、女性側は胸を失うことのない部分切除を、それとなく勧めてくる。
父や夫から
「少しでも再発の可能性を下げるために、全摘がいいんじゃないか」
と、未来の不安を気にかけての言葉を、投げかけられる。
姉から
「胸を全て失うことは、とこちゃんの気持ちに大きなダメージがあるんじゃない?」
と、私の気持ちを気にかけての言葉を、投げかけられる。
義母からは
「その体を見たら、◯◯ちゃん(娘)がびっくりして、怖がらせちゃうんじゃない?」
と、孫の気持ちを気にかけての言葉を、投げかけられる。
どちらのいうことも、間違ってはいない。
そりゃそうだ。
安全を取るか、自分を取るか、娘を取るか、角度を変えれば様々な考え方は生まれてくる。
だけど、色々と悩んだ私は、胸を失う喪失感より、娘を驚かしてしまうことより
一ミリでも一ミクロでも、再発を防げる可能性がある方
一年でも一ヶ月でも、子どもの母親でいられる可能性がある方
を選びたい気持ちが、大きくなった。
だから、全摘手術を選んだ。
すごく悩んだしすごく怖かったけど、今はそうするしかない、と覚悟を決めるしかなかった。
決めた病院では、再建手術を行なっていない。
だからそれを踏まえた上での、選択だった。
すべて決めた後、義母には言った。
「確かに最初は、驚かせちゃうと思います。
でも私の体がどうなろうとも、きっと怖がったり嫌がったりはしません。
あのこは、そういう子です。」
(まだまだ幼かった当時のわが子)
入院日程が決まり、
「ママは体に病気が見つかったから、1週間入院することになったの。でも1週間したら、戻ってくるからね。」
と伝えると、
「えっ、ママと一緒に寝れないの?」
「ちゃんと帰ってくるの?」
「ママ、死んじゃうの?」
「一緒に病院にお泊まりしたい!ヤダヤダ!」
娘は、ものすごく驚いた顔をしたあと、ものすごく泣き出した。
そんな長い間離れた経験がなかったのだから、当然のことだろう。
「ごめんね」
と言いながら、背中をさするしかなかった。
私自身、どう対応していいかも正直わからないし、うまい言葉も見つからぬままに。
入院の日の朝。
「じゃあ行ってくるね!ばぁばたちの言うこと聞くんだよ。大丈夫になったら、病院に来てね。」
と言うと
「うん!!」
と元気に返事をした。
ギューっと、玄関でハグ。
娘に告白をしてから、数日経っていたので、気持ちが落ち着いたんだなぁ〜って思ってホッとした。
「行ってらっしゃい!」
笑顔の娘に見送られ、病院に到着。
夜になり、家に来てもらってた義母に電話をかけ、娘の様子を聞くと。
私が出て行った瞬間、布団に顔を押し付けながら泣いていたそう。
涙を誰にも見られないように、その仕草をしたんだ・・・
きっと、私とハグをしてる時から、泣くのを我慢していたんだ・・・
娘の胸の内がわかった瞬間、胸がギュっと苦しくなって。
”寂しい思いさせてごめんね” がいっぱい溢れた。
私をもう心配させまいと、困らせまいとがんばろうとする娘が、
切なくて切なくて、そして愛しかった。

(入院中、いちご狩りや家族のお出かけに、娘を連れて行ってくれたママ友)
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