思春期早発症

 

上の記事を書いたのは 2022年4月下旬ですが、

ここでは、性的な成長が通常よりも2~3年早まってしまうという

「思春期早発症」を取り上げました。

この現象は、パンデミックが始まって以来、世界中で増えているとのこと。

特に女性について言えば、その理由は、

「ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)」というホルモンが、

スパイクタンパク質によって悪影響を受けているからかもはてなマーク

というような お話をしました。

そして最近、それに関連する論文が発表されたということです。

 

 

 

 

「米国で1950年から2005年の間に生まれた人々の

 初潮と月経周期の規則性」(論文) 2024/05/29

 

 

 

 

「女子の月経が、前世代よりも早く始まり、不規則になっている」

 Epoch Times 2024/06/01

 

 

早期の月経の始まりは、

後年になって彼女たちの健康に悪影響を及ぼす可能性がある。

 

 

 

※全文ではありません。

 

 

少女たちの初潮が過去数十年に比べて早く始まっており、

これは その後の人生で健康状態が悪化することと関連している。

 

5月29日に

米国医師会雑誌 JAMA ネットワークオープンに掲載された

新しい研究によると、

初潮年齢の中央値は 12歳前後で比較的安定しているが、

11歳未満で初潮を迎える女子の割合が

時間の経過とともに大幅に増加している ことが明らかになった。

 

さらに研究者たちは、

初潮後 3年以上月経不順を経験する女性の数が

増加していることを観察した。

 

9,865人の参加者のサブセットの探索的分析では、

この傾向の 46%は、

身長と体重に基づく人の体脂肪の指標である BMI に起因すると推定された。

論文の著者たちは、肥満は思春期早発症の危険因子であり、

米国では小児肥満が増加しており、

これが初潮の早期化の傾向を説明できる可能性があると指摘した。

 

ただし、早期 BMI の変化が、

この傾向にどの程度影響するかは不明だ。

残りの 54%については、

初潮を早めている根本的な原因は不明のままだ。

 

 

 

月経周期は健康の重要な兆候とみなされる

 

アメリカ産科婦人科学会は、

月経周期を健康全般の重要な兆候とみなしており、

月経周期の不規則性は、

ホルモンの不均衡、甲状腺疾患、その他の病状など、

根本的な健康問題を示している可能性がある。

 

月経周期は免疫システムにも関係しており、

子宮の免疫細胞は大きく変化し、子宮内膜の肥厚や薄化を促進する。

 

アメリカ産科婦人科学会によると、

女の子の初潮は通常 12歳から 13歳の間に迎えるが、

月経周期が規則的になるまでには数年かかる。

それまでは、思春期の少女たちは、

体が新しいホルモンパターンに適応する間、

月経不順を経験するかもしれない。

 

 

 

早期月経は健康上の問題を引き起こす可能性がある

 

現在の研究を含め、

初潮が早く、排卵が規則的になるまでの期間が長いことと、

心血管疾患、ガン、糖尿病、喘息、多発性硬化症、

代謝疾患、全死亡率などの健康状態のリスクが増加することが、

ますます多くの証拠によって示されている。

 

疫学年報に掲載された 2021年の研究では、

女児の初潮が早く、月経が規則的になるまでの期間が長いことが、

全死因死亡率および死因別死亡率の上昇と関連していることが判明した。

初潮が 11歳以下だった女児たちは、

初潮が 13歳だった女児たちに比べて、

糖尿病、乳ガン、その他のガンによる死亡リスクが高かった。

 

2021年に医学誌キャンサー・リサーチ誌に発表された研究によると、

早発月経に関連する性ホルモンへの早期曝露は、

中年女性の 7種類のガンのリスク増加と関連していることが判明した。

 

2020年に PLOS メディシンで発表された 

28件の研究の系統的レビューとメタ分析により、

初潮が早い女児は、

成人期に 2型糖尿病と耐糖能障害を発症するリスクが高くなることが

判明した。

 

子宮内膜ガン患者 4,553名を対象とした 8件の研究のメタ分析で

研究者たちは、

初経年齢が早いほど、子宮内膜ガンのリスクが上昇することを発見した。

 

同様に、同じ著者たちによる以前の研究では、

卵巣ガンと初経年齢の遅さの間に

「統計的に有意な逆相関」が見つかった。

(最初の月経の時期が遅いほど、卵巣ガンになりにくいということ)。

 

また、早期初経は、

子どもの多発性硬化症の活動性を高める可能性があることを

示す証拠もある。

カナダの前向き研究では、

月経周期の遅れは健康上の悪影響を伴うものの、

初経が 1年遅れるごとに

多発性硬化症と診断される確率が 36%減少することが、

研究者によって発見された。

 

 

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研究期間は、

2019年11月14日から 2023年3月20日までと、

パンデミックの始まり(2020年)、

そして、ワクチン接種の開始(2021年はじめより)が

含まれる時期となります。

 

結果として、調査対象約 7万人のうちの 46%が、

肥満度によって説明できるとされていましたが、

残りの54%は、初潮が早まった原因は不明ということです。

 

 

 

 

 

もっとも多いのは、

脳から精巣・卵巣に命令を送る視床下部・下垂体という場所が

早くに活動を始めてしまう中枢性思春期早発症です。

そのうち頭のMRIなどの詳しい検査でも

どこにも異常が見つからない、

体質的な特発性思春期早発症は女性に多く…

 

また、男児で hCG という精巣に命令をするホルモンを

作ってしまう腫瘍により男性化が進む、

あるいは、女児で生理的順序に従わない、

例えば、乳房が膨らむ前か直後に性器出血が起こるような場合には、

卵巣が脳からの命令がないのに活動してしまう

自律性機能性卵巣嚢腫といった特殊な…

 

 

 

日本小児科内分泌学会には上のような説明があり、

視床下部が挙げられていましたし、

 

 

 

 

「SARS-CoV-2 脳感染と病因の中心としての視床下部」 2020/06/08

 

 

この論文でも、視床下部が、

スパイクタンパク質の「脳感染と病態の重要な拠点」となっていることが

述べられています。

 

視床下部のダメージによる影響

 

 

 

つまり、コロナの自然感染にしても?ワクチンにしても、

スパイクタンパク質による視床下部への影響を通じて、

女の子たちの思春期早発症や初潮の早い開始が

促進されている可能性があるのかもしれません

もちろん、ワクチンによるスパイクタンパク質の方が

はるかに壊れにくいものとなっているので、

影響力の大きさは明らかです。

 

不妊ワクチン

 

 

 

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9755749/

 

「思春期が免疫系に与える影響:多発性硬化症との関連性」 2022/12/02

 

 

この論文の中にも、

「思春期開始時に免疫系に生じる重大な変化は、

 多発性硬化症を含む自己免疫疾患に影響を及ぼすことが示されている」

という一文がありますし、

上述しましたが、

早期月経によって さまざまな疾患に罹るリスクがあることを思うと、

初潮の開始時期と、

ガンや糖尿病や多発性硬化症などの増加には、

密接な関係があるのだと、今回 初めて認識させられました。