https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.adk9001

 

「未熟な細胞分裂による体細胞半数体の誘導」 2024/03/08

 

 

 

「新技術で皮膚細胞を卵子に変える」 2024/05/25

 

 

米オレゴン健康科学大学 (OHSU) の研究者たちは、

皮膚細胞を卵子に変換し、それが受精できる新しい技術を開発した。

この方法は子どもを産めないカップルにも利用できると言われているが、

同性カップルにも実の子どもを産む機会が開かれるという。

 

 

この方法は、1996年に、

羊のクローン「ドリー」を作成するために使用された技術と同様で、

マウスでテストされており、in vitro 配偶子形成 (IVG) と呼ばれている。

 

 

Science Advances 誌に掲載された研究で説明された この技術には、

男性または女性の皮膚細胞の核を、

独自の細胞核を欠いている提供された胚に移植することが含まれる。

 

 

置換された皮膚細胞の核は、

精子のためのスペースを確保するために その遺伝的内容が半分になり、

体外受精(IVF)を通じて子宮に移植できる生存可能なヒト胚を作成する。

 

 

オレゴン健康科学大学医学部の

産婦人科および分子細胞生物科学の教授である

シューフラット・ミタリポフ氏は、

プレスリリースで以下のように述べた。

 

「目標は、自分の卵子を持たない患者のために

 卵子を生産することです」

 

 

この技術は、

自分で卵子を作ることができない女性が使用できなければならないが、

例えば同性愛者のカップルにも実装できるという。

この場合、両方のパートナーから染色体を採取して、

共同の実子を作ることができる。

 

 

研究者たちは、

これまで幹細胞を再配線して精子や卵子を作る方法を探していたが、

まだ実現できていない。

しかし、体細胞核移植 と呼ばれる新しい方法は、これらすべてを回避する。

 

 

研究者たちは、人間の卵子と胚についても この方法を研究しているが、

この方法の臨床試験が実施できるようになるまでには、

まだ何年もかかるという。

 

---------------------------------------------------------------------------------------

 

例えばゲイカップルに、この方法で子どもができたとして、

子どもは どんな気持ちになるのでしょうか。

昨今のレインボーカラーの教育が行き届いて、

胸を張って生きていけるのか、微妙な気持ちになってしまうのか。

 

 

第三者との子どもではなく、パートナー同士の子どもではあるものの、

今の技術では、結局、

当事者ではない女性に代理出産してもらうことになるんですよね。

自分自身は、痛くも痒くもない。

お金を払って、命をかけてもらうこと。

じっくり考えてほしいものです。

 

 

「命をかけるなんて、大袈裟な」と言う人もいますが、

実際亡くなる人もいますし、

そうでなくても危ない状態になる人はいます。

そこまで行かない健康な人であっても、

「誰もがやってるんだから、大丈夫っしょ」ではなく、

「産まなきゃ その苦しみから解放されないから、

 途中で死ぬことができないから、結果として我慢してるだけ」であって、

決して平気ではないと思うんですよね。