Covidワクチン接種済みの人の

原因不明の突然死のメカニズム が発表されました。

 

 

 

 

“Autopsy findings in cases of fatal Covid-19 caccine-induced myocarditis”

「致死的な新型コロナウイルスワクチン誘発性心筋炎症例の解剖所見」2024/01/14

 

Nicolas Hulscher(ニコラス・ハルシャー)

Roger Hodkinson(ロジャー・ホドキンソン)

William Makis(ウィリアム・マキス)

Peter A McCullough(ピーター・マッカロー)

 

 

概要

 

 

COVID-19ワクチンは心筋炎に関連しており、

場合によっては死に至ることもある。

このシステマティックレビューの目的は、

死後分析を用いて、

COVID-19ワクチンと 心筋炎による死亡との

因果関係の可能性を調査することである。

 

 

2023年7月3日までに発表された

COVID-19ワクチン接種による心筋炎を含む

すべての剖検報告のシステマティックレビューを行った。

 

 

COVID-19ワクチン誘発心筋炎を

死因の可能性として含む、すべての剖検研究を対象とした。

各症例の因果関係は、

心臓病理学の経験と専門知識を有する

3人の独立した医師によって評価された。

 

 

最初に1691件の研究を特定し、

組み入れ基準でスクリーニングした結果、

28例の剖検例を含む14件の論文を組み入れた。

 

※ある母集団から研究参加者を対象へと組み入れる過程においては、

 参加者の個々の特性や,研究参加に対する意思に基づき、

 その研究の対象として適しているかを判断する基準が必要であり、

 これを採用基準または組み入れ基準という。

 

 

26例において影響を受けた臓器系は、心血管系のみであった。

2例では、心筋炎は多臓器炎症症候群からの結果として発症した。

死亡時の平均年齢は、44.4歳であった。

最後のCOVID-19ワクチン接種から死亡までの

平均日数は6.2日、中央値は3日であった。

 

 

各論文に記載された臨床情報を独自に検討することにより、

28例すべての死亡が、

COVID-19ワクチン接種と因果関係がある可能性が

高いことが証明された。

 

 

このレビューの症例と

既知の新型コロナウイルス感染症ワクチン誘発性心筋炎、

その病理生物学的メカニズム、

および関連する超過死亡との時間的関係、

内部的および外部的一貫性は、

解剖による確認、独立した評価、およびBradford Hill

(ブラッドフォード・ヒル)基準の適用によって補完され、

COVID-19ワクチンと心筋炎による死亡との間に、

因果関係がある可能性が高いことが示唆された。

 

 

 

 

 

 

 

Bradford Hill基準:因果性の判断基準

 

 

1. 強固性(Strength)

曝露と疾病に強い関連が認められること。

統計学的な有意性も含まれますが、

臨床的・生物学的に役立つかどうかとは必ずしも直結しません。

また,解析手法によっても見かけの結果が変わることがあります。

 

 

2. 一貫性(Consistency)

多様な集団、様々な場所や時間(時期)でも同様な結果が得られること。

医療技術の進歩や社会体制の変化で、

以前の知見が当てはまらなくなる例があります。

COVID-19を例にとると、

変異株の流行の変遷やワクチン・治療法の進歩とともに、

流行初期に認められていた致死率や感染力などの結果が変わってきています。

 

 

3. 時間性(Temporality)

疾病よりも前に曝露があること。

これは因果の証明に際する必須項目と考えられています。

例えば、横断研究は、

曝露と疾病の情報を同時に収集・分析する研究デザインのため、

時間性が証明できず、結果のエビデンスレベルが高くないとされます。

一方、前立腺腫瘍のように潜伏期間の長い疾病の場合、

表面上・分析結果としては曝露が早く起こっていたようにみえても、

実は順序が反対である例もあります。

 

 

4. 量反応勾配(Biological gradient)

生物学的な用量―反応関係が成り立つこと。

ただし、因果が直線的であることは実際にはあまりなく、

非線形であったりプラトーに達したりする場合もあります。

また,BMIと死亡率のように、

曝露の値とリスクとの関係がJ型(U型)カーブを描く例も、

よく認められます。

 

5. 特異性(Specificity)

ある曝露が、1つの結果と結びついていること。

しかし複数の結果に結びつく場合は直接この項目に当てはまらないため、

近年はあまり重要視されていない項目です。

 

 

6. 生物学的蓋然性(Biological plausibility)

生物学的にも、因果が妥当と考えられること。

生物学の発展とも密接に関連します。

19世紀の中頃に行われた

英国のジョン・スノウによるコレラへの公衆衛生学的対策に関しては、

当時コレラ菌が発見されていなかったため、

対策の有効性や原因を巡る論争が長く続きました。

 

 

7. 整合性(Coherence)

過去の経験や知識との一致。

現在、一般に認められている科学的知見との

齟齬がないかどうかで判定されるので、

まったく新しい領域では当てはまらないこともあり得ます。

ただし、人類の膨大な知の蓄積を覆すような発見は、

そう滅多に起こるものではありません。

 

 

8. 実験的証拠(Experiment)

治療介入や曝露因子の除去など、

実験的に何か操作した結果として得られる証拠。

生活習慣の改善なども含まれ、

そのための強力な研究デザインがランダム化比較試験です。

しかし、特異性と同様に

複数の因子が複雑に交絡するような場合には、

直接の証拠が得られないこともあります。

 

 

9. 類似性(Analogy)

他の事例から類推できること。

例えば、高コレステロール血症が心筋梗塞のリスクであるなら、

類似の疾患である脳出血のリスクでもあるだろうとの推測です。

ただし、この例のように推測が当てはまらない

(脳出血のリスクは低コレステロール血症)場合もあります。