【国際】国連の世界幸福度ランキング2024。
北欧諸国が、上位ほぼ独占。
日本は(143カ国・地域中)51位で、4つ後退。
2024年版の世界幸福度ランキングで、
フィンランドが7年連続トップ に立ったそうです。
世界幸福度ランキングは、対象国で実施した世論調査をもとに、
自分の幸福度が 0から10の10段階で自己評価した、主観の平均。
その結果を、
「一人当たりGDP」「健康的な平均寿命」
「困ったときに助けてくれる友達・親族はいるかとの二元回答」
「人生で何をするか選択の自由があるかとの二元回答」
「GDPにおける寄付実施者の度合い」
「政府機関に腐敗は萬栄しているかの二元回答
「昨日楽しかったかどうかの自己認知の度合い」
「昨日楽しくなかったかの自己認知の度合い」の
6つの説明変数で回帰分析し、寄与度も分析しています。
日本 では、若年層の方が幸福度は高いけれども、
ランキングでみると、60歳以上が36位、30歳未満が73位で、
相対的には若者の方が状況が良くないとのことです。
さて、フィンランドは世界一 幸福度が高いとのことですが、
このランキングでは「幸せであるかどうか」に言及し、
ネガティブな指数は ほぼ反映されていないということです。
例えば、フィンランドは、ヨーロッパの中で、
若者の自殺率が最も高い国の1つ です。
特に、薬物関連死が圧倒的に多いのです。
「THL調査:
高等教育の学生の間で、うつ病や不安症の増加が『懸念される』」
また、フィンランドは、
若い人たちの うつ病や不安症が、
やはりヨーロッパで最も多い国のひとつで、
学生の 3人に 1人がうつ病や不安症を患っている そうです。
ベンゾジアゼピン系(+アルコール)の過剰摂取での
若者の死亡が増える理由も、ここにありそうです。
(欧州 44カ国の中で、薬物の過剰摂取による
2022 年には、薬物による死傷者の約 30% が25歳以下でした)。
このように、若者が精神的な苦痛に苛まれ続けている国が、
世界で最も幸せな国だと評価されるというのは、
一体どういうことでしょうか
「幸せ」の基準というものが、わからなくなりますね。
「事足りている」という満足度は、
「幸福」とは似て非なる…ということなのでしょうか。