「インフルエンザワクチンは

 高齢者の脳卒中リスク上昇と関連している:FDAの研究」 2024/03/20

 

 

Covidワクチンとインフルエンザワクチンを同時接種すると、

脳卒中のリスクが高まることが、研究者らによって明らかに。

 

 

 

 

 

Covidワクチンを接種した人の中には

脳卒中リスクが高かった人もいましたが、

そのリスクは

インフルエンザのワクチン接種に関連していることが判ったと、

米国食品医薬品局(FDA)の研究者が、

新しい研究の中で述べています。

 

 

 

研究者らは医療保険のデータを分析し、

2022年秋から2023年秋までの

ファイザーとモデルナの2価ワクチン接種後の

高齢者における脳卒中リスクの上昇を検出しました

ファイザーワクチン接種後の85歳以上の人と

モデルナ社製ワクチン接種後の65~74歳の人では、

非出血性脳卒中や一過性脳虚血発作のリスクが上昇していました。

 

 

 

しかし、研究者らは次に、

Covidワクチンとインフルエンザワクチンを

同時接種を受けた人を調べたところ、

リスクの上昇は

ワクチンを同時に接種した人でのみ持続する ことが 

判りました。

 

 

 

「この所見は、

 併用サブグループにおいて観察された

 ワクチン接種と脳卒中との関連は、高用量

 またはアジュバントインフルエンザワクチン接種によって

 引き起こされた可能性が高いことが示唆しています」

と、FDA生物統計疫学局長の

Steven Anderson氏と他の研究者らは記しています。

 

 

 

高用量のインフルエンザワクチンは主に高齢者向けであり、

アジュバントインフルエンザワクチンは、

別のタイプのインフルエンザワクチンです。

 

 

 

研究者らはまた、インフルエンザワクチンを接種し、

Covidワクチンを接種しなかった人々の間で、

非出血性脳卒中のリスクが高いことも発見し、

この所見を裏付けました。

 

 

 

研究者らは、

「ワクチン接種後の脳卒中リスクの臨床的意義は、

 インフルエンザワクチン接種を受けることの有意な利益とともに、

 慎重に検討されなければなりません。」

高用量またはアジュバントインフルエンザワクチン接種と

 脳卒中との関連を よりよく理解するには、さらなる研究が必要です」

と述べています。

 

 

 

この研究は、

Journal of the American Medical Association誌に掲載されました。

以前、プレプリントとして掲載されたものです。

 

 

 

※研究者らは、

 ワクチン接種後42日以内に発生した脳卒中を、

 ワクチン接種に関連している可能性があるものとしてカウントし、

 ワクチン接種後43~90日の間に発生した脳卒中を、

 ワクチン接種とは無関係なものとしてカウントしました。

 

 

 

ファイザーの2価ワクチンと高齢者の脳卒中リスクの可能性は、

2023年初頭に、初めて報告されました。

FDAと米国疾病予防管理センター(CDC)は当時、

政府のモニタリングシステムに異常が認められたと発表。

後にCDCは、このシステムから得られたデータから、

リスクの上昇はCovid-ワクチンとインフルエンザワクチンの

同時接種に起因することが示唆されたと述べています。

 

 

 

脳卒中のリスクが上がるのが、

インフルエンザワクチンのせいだけなのか、

わたしには まだわかりません。