ファイザー第3相試験の不正疑惑、

日本人の感覚からすると理解しがたいので、

驚いている人も多いと思うが、

これまでファイザーが どういう企業倫理で行動していたのか、

これを見て、少しでも実態を知ってほしい。

 

 

 

https://www.ajconline.org/article/S0002-9149(13)01702-5/abstract

 

「監視委員会の視点から見た

 ビョークとシャイリーの凹凸心臓弁の経験」

 

①1992年、ファイザーは、

 潜在的欠陥のある心臓用人工弁が壊れたことによって

 死亡した訴訟を解決するために、

 1億6500万ドルから2億1500万ドルを支払うことに合意した。

 この事件で、2012年までに663人が死亡。

 

 

 

 

「ナイジェリアの致命的な治験への怒り」

 

 

②1996年、ファイザーは、

 抗髄膜炎薬の実験薬であるトロバフロキサシンを使い、

 両親の同意なしに200人のナイジェリアの子どもたちを対象に、

 未承認の臨床試験を実施

 この事件によって子どもを亡くした4家族に

 わずか70万ドルの支払い、

 障害者になった子どものために3,500万ドルの基金を設立。

 

 

 

 

「ファイザー、違法マーケティング訴訟で4億2000万ドルを支払う」

 

③2004年、ファイザーの子会社であるワーナーランバートは、

 抗てんかん薬であるニューロンチンを、

 FDAによって承認されなかった別の様々な病気で使用、

 それを不正に宣伝販売してた医療詐欺に対する

 刑事責任と民事責任を解決するために、

 4億3000万ドルの罰金を支払った。

 売上の90%以上が「適応外使用」で、

 売上げは9,750万ドルから27億ドル近くに急増した。

 承認されていない用途で患者に薬を処方していた医者には、

 キックバックを支払っていた。

 

 

 

 

「司法省、史上最大規模の医療詐欺和解金を発表」

 

④2009年、ファイザーは、抗炎症薬であるベクストラを、

 安全性の懸念からFDAが特に承認拒否した用途と投与量で使用、

 それを不正に宣伝販売していた医療詐欺に対する

 刑事および民事責任を回避するために23億ドルを支払った。

 米司法省は、その歴史の中で、最大の医療詐欺の和解をした。

 医者にはキックバックを支払って、これらの薬を処方するように誘導していた。

 

 

 

 

「ファイザー、糖尿病治療薬レズリンを巡る訴訟で和解に合意」

 

⑤2009年、ファイザーは、糖尿病治療薬のレズリンが、

 63人の死亡と数十人の肝不全の原因であるという

 35,000件の請求に対して7億5000万ドルを支払うことで和解。

 レズリンの承認のとき、

 FDA医療官が肝臓障害を警告して反対していたにもかかわらず、

 医薬品は迅速に承認されたことが発覚し論争を巻き起こした。

 これによって、FDAは、その信頼に暗い影を落とした。

 米国市場での ほぼ3年間で、レズリンは21億ドルの売上を生み出した。

 

 

 

 

「ファイザーは、1憶4210万ドル支払うように命じられた」

 

⑥2010年、ファイザーは、

 抗てんかん薬であるニューロンチンを、

 片頭痛や双極性障害など

 FDAによって承認されていない用途での使用、

 それを不正に宣伝販売していた医療詐欺に対して、

 1億4210万ドルの損害賠償を支払うよう命じた。

 ファイザーは、訴えられた後も、違法行為を継続していた。

 

 

 

 

「ファイザー、Prempro和解金として8億9600万ドルを支払った」

 

⑦2012年までに、ファイザーは、

 ホルモン補充療法薬であるプレムプロが乳がんを引き起こしたという

 約10,000人の女性の主張を解決するために、

 最終的に12億2600万ドルを支払い和解した。

 

 

 

 

「プロトンポンプ阻害剤(PPI)訴訟」

 

⑧2013年、ファイザーは、

 プロトンポンプ阻害剤である

 プロトニックスによって引き起こされる

 腎臓病、腎臓損傷、腎不全、急性間質性腎炎のリスクについて、

 少なくとも10年間、腎臓のリスクを知っていたが、

 患者や医師に警告しなかったという刑事告発を解決するために、

 5,500万ドルを支払うことに合意。

 この事件は、米国で2番目に大きな大規模訴訟になった。

 

 

 

https://www.fiercepharma.com/sales-and-marketing/pfizer-settles-2-000-plus-chantix-suits-takes-273m-charge

 

「ファイザー、2,000件以上のシャンティックス訴訟で和解、

 2億7,300万ドルの請求を受ける」

 

⑨2013年、ファイザーは、禁煙薬であるチャンティックスが、

 自殺念慮と重度の精神障害を引き起こしたという

 2,700人の主張を解決するために、2億8800万ドルを支払った。

 

 

 

 

「メディ法的レビュー:

 周産期エフェクサー訴訟と産科医療提供者に不利な法的戦略」

 

⑩2013年、ファイザーは、抗うつ薬であるエフェクサーが、

 妊婦の子どもに先天性心疾患を引き起こしたという主張を、

 処方する産科医が薬の使用について患者に助言する責任があると

 主張することで免除した。

 

 

 

 

「ファイザー、3億2,500万ドルのニューロンチンマーケティング協定に合意」

 

⑪2014年、ファイザーは、

 抗てんかん薬であるニューロンチンを、

 片頭痛や双極性障害など

 FDAによって承認されていない用途での使用、

 それを不正に宣伝販売していた医療詐欺に対して、

 さらに3億2500万ドルを支払った。

 

 

 

https://www.fiercepharma.com/regulatory/pfizer-settles-more-off-label-marketing-cases-tied-to-rapamune

 

「ファイザー、ラパミューンに関連した

 さらなる適応外マーケティング訴訟で和解」

 

⑫2014年、ファイザーは、

 子会社が、腎臓移植薬であるラパミューンを

 承認されていない用途で使用、

 それを不正に宣伝販売した医療詐欺に対して、3,500万ドルを支払。

 医者は賄賂を受取り、承認されていない用途で患者に処方していた。

 

 

 

 

「ファイザー、NHSの過大請求で過去最高額の8,420万ポンドの罰金」

 

⑬2016年、ファイザーは、

 英国でそれまで販売していた抗てんかん薬であるフェニトインを、

 販売代理店を変更したタイミングで、

 2,600%値上げし過大請求したことに対して、

 英国至上過去最高の84.2百万ポンドの罰金を科した。

 英国での価格は、ヨーロッパよりも何倍も高かった。

 

 

 

 

「テストステロン製品」

 

⑭2018年5月、ファイザーは、

 テストステロン補充薬のデポテストステロンが、

 脳卒中、心臓発作、肺塞栓症、深部静脈血栓症を引き起こしたとし、

 6,000件の訴訟が起こされ、消費者と和解した。

 老化による自然な活力の低下を、

 テストステロンの低下が原因かのように広告で示唆し、

 必要でない健康な男性に対して、不正に販売していた。

 デポテストステロンについては、2020年、

 7800件を超えるテストステロン療法訴訟が起こされている。

 

 

 

https://www.opensecrets.org/federal-lobbying/clients/summary?cycle=2009&id=D000000138

 

「顧客プロフィール: ファイザー株式会社」

 

⑮URLは、ファイザーの連邦ロビー活動への支出。

 不正によって手にした莫大な資金の一部を、

 政治家や合衆国保険福祉省に ばら撒いている。

 こうやって、米国の企業は政府に金を渡し、

 自分達の金儲けがスムーズに行くように手助けをしてもらう。

 

 

 

 

「ファイザー、過去6か月間で、

 医師に3,500万ドルを支払ったことを認める」

 

 2009年だけ突出して多いが、

 ファイザーは、2009年の最後の6か月だけで、

 4,500人の医師やその他の医療専門家に、

 250の学術医療センターや その他の研究グループに、

 1,530万ドルを支払ったことを認めた。

 業界は、お世話になった人ばかり。

 

 

 

https://www.sec.gov/news/press-release/2012-2012-152htm

 

「SEC、FCPA違反でファイザーを告発」

 

 国外でもビジネスが上手くいくように、

 外国政府に雇用された医師や その他の医療専門家へ、

 賂を4,500万ドルを支払っていた

 

 

 

最後に、少しフォロー。

新薬の開発には莫大なお金がかかるので、

大衆の健康よりも利益を優先してしまうのは

ファイザーだけに限った話ではない。

しかし、米国・英国で、

最大の支払いをした製薬メーカーは、ファイザー

 

日本人はこれらの事実を知らないから、

ワクチンを過度に信用しているのではないかと思う。

 

人間には良いところと悪いところがあるように、

ファイザーも悪いところばかりではありません。

素晴らしいお薬も ちゃんと作っています。

 

しかし、昔から こういう企業体質なので、

政府や学会は独自調査を怠らず、

しっかり目を光らしてほしいと思います。