東大の論文から

 

以前、東大から わざわざ、

「反ワクは あたおか」みたいな論文が発表されましたが、

それ以前に、

接種者と、反ワクの「気質と個性」について調査した、

こんな論文が出ていたそうです。

 

 

 

To vaccinate or not to vaccinate? The role of personality

 

 

「ワクチンを接種するべきか否か? 個性の役割」 2023/06/17

 

 

概要

 

この研究では、

mTurk (Amazon のウェブサービス)を通じて募集した

479人の参加者(V 283人、AV 196人)のサンプルを対象に、

ダークトライアドの特性(マキャベリズム、ナルシシズム、サイコパシー)、

特性の感情的知性、性格の測定を実施した。

 

結果は、

ワクチン接種者は HEXACO の正直さと誠実さで より高いスコアを獲得し、

反ワクチン接種者は

ダークトライアドと特性の感情的知性で より高いスコアを示した。

 

HEXACO (ヘキサコ)というのは、

 人間の人格を6つの次元で表す人格構造モデルのことで、

 実直さや協調性などが示されています。

 

ダークトライアド

 心理学において、ダークトライアドとは、

 自己愛症(ナルシシズム)、権謀術数主義(マキャヴェリアニズム)、

 精神病質(サイコパシー)の 3つのパーソナリティ特性の総称。

 「ダーク」と付くのは、

 これらの特性を持つ人々が、悪の気質を持つことを意味する。

 

 

 

つまりは、

「ワクチン接種者は、より実直で誠実で、

 反ワクチン主義者は、より悪の特定のスコアが高い」

ということですね。

 

 

 

ncbi.nlm.nih.gov

 

両者に大きな違いがあるのかどうか、

わたしには よくわかりません。

個人差であるような気もしますし。

 

 

 

論文では、

感情的知性の特性(特性EI)は、

全体的に反ワクのほうが高いですが、

 

正直度/誠実度 (平均)

ワクチン接種者  29.15

反ワクチン主義者 28.13

 

こうした点では、反ワクのほうがスコアが低いと。

 

 

 

そして、先ほどのダークトライアドに話を戻しますが、

その中の対人操作、搾取、道徳観に対する冷笑的無視、

自己中心や欺瞞を特徴とする「マキャヴェリズム」などは、

以下のようなスコアとなっています。

 

マキャヴェリズム (平均)

ワクチン接種者  36.32

反ワクチン主義者 38.08

 

ナルシシズム (平均)

ワクチン接種者  32.25

反ワクチン主義者 34.14

 

サイコパシー (平均)

ワクチン接種者  31.28

反ワクチン主義者 33.02

 

 

 

結局、論文が言いたいのは、

・ワクチン接種者は実直で誠実

・反ワクチン主義者は悪の特性が高い

ということですね。

 

 

 

分析の結果は、当たらずとも遠からずかもしれませんが、

個人的には、反ワクを そんなに悪意に捉えてほしくありません。

もちろん、接種者が悪い人であるとも思っていません。

反ワクの中には、反発を抱いている人もいますけどね。

 

 

 

反ワクは、疑ってかかったり、裏を読もうとしたり、

それこそ間違った情報に振り回されることもあります。

中には、ゴシップのように面白がっている人もいるのでしょうが、

正義感を持っている人が多いと思っています。

接種者は、確かに素直な人が多いのでしょう。

どちらが悪いということではありません。

 

 

 

ただ、差別的・攻撃的なメンタリティを持っている人は、

接種者・反ワクどちらにしても、

争いの原因となっていると感じています。

 

 

 

マウントをとったり馬鹿にするのではなく、

相手に理解してもらおうとすること、

理解されないときには、強引なアプローチは控えること、

そうした謙虚な態度が、

本来 協力し合うべき大衆が反目しあわずに

建設的な道をつくっていける術なのかなと思います。

 

 

 

追記:

 

最近、麻疹の接種を迫る情報が多いですが、

約 150年前の医学誌ランセットの社説に、こんな文章がありました。

 

 

 

 

「予防接種の迷信

 予防は、病気の伝播によってではなく、

 健康の獲得によって実現されるべきである。

 予防接種で梅毒が発生するのか?」 1871/07/15

 

 

天然痘による死亡状況が激しくなっている。

過去 1年間にイングランドとウェールズで

10,000人以上の命が犠牲となった。

ロンドンだけでも、それ以来 5,641人が死亡している。

 

ロンドンの天然痘病院の 9,392人の患者のうち、

6,854人以上がワクチン接種を受けていた。

つまり、73%近くの天然痘患者が、天然痘ワクチンを接種済みだった

死亡率は 17.5%だった。

 

今年イギリス全体で、

12万2,000人以上のワクチン接種を受けた人たちが、

天然痘に感染している

これは憂慮すべき事態と言える。

この重要な問題について、はっきりとさせる必要があるだろう。

 

 

 

同じ轍を踏むことのないようにと思いますが、

麻疹ワクチンにしても、インフルエンザワクチンにしても、

やはり警戒せずに打ってしまう人が多くなるのでしょう。

Covidワクチンについて、

正しい検証がなされないまま事が進むと、

死ぬまで同じことの繰り返しです。