ドイツの科学者たちの知の結集

 

SARS-CoV-2 Spike Protein Accumulation in the Skull-MeningesBrain Axis: Potential Implications for Long-Term Neurological Complications in post-COVID-19

 

「頭蓋骨髄膜脳軸における

 SARS-CoV-2スパイクタンパク質の蓄積:

 ポストCOVID-19における

 長期的な神経学的合併症の潜在的な意味」

 

 

2023年4月にご紹介した こちらの論文では、

スパイクタンパク質が、

いかに体の隅々まで行き渡るかを お伝えしています。

 

 

 

その中に、スパイクタンパク質が、

卵巣と精巣の「全領域に分布」している ことが示されていました。

スパイクタンパク質は、分布した範囲の組織を攻撃します。

 

 

 

 

男性不妊にダメ押し

 

 

「新型コロナウイルス感染症によって誘発される自己抗体の標的となる

 ヒトタンパク質が特定され、

 また、男性の生殖能力が大きなリスクにさらされていることが発見された」

 

 

また、2年ほど前に、カタールの研究者たちが、

「コロナが、精子形成に不可欠な

 『SPANXN4』というタンパク質を攻撃している」

という記事がありました。

 

 

 

絶滅へ…

 

そうでなくても、

「PFAS(4730種を超える有機フッ素化合物の総称)」

と呼ばれる化学物質によって、精子の数が減り続けているのです。

 

 

 

そこへ来て、スパイクタンパク質の登場ですから、

より深刻な事態になってきたわけです。

 

 

 

いつものように、

「自然感染以上に、ワクチンの影響の方が大きい」

という前提で、読み進めてください。

 

 

 

 

「研究:軽度の新型コロナウイルス感染症後でも、精子数は減少する」

 CIDRAP 2023/06/27

 

 ※米ミネソタ大学のニュースリリースです。

 

 

欧州人類生殖学会の年次総会で発表された新たな研究結果によると、

最近、COVID (新型コロナウイルス感染症)に感染した男性は、

軽度の感染でも 3カ月以上にわたって精子数が減少し、

生成される精子の泳力も低下するという。

 

男性は 2~ 3か月ごとに新しい精子を生成するため、

この研究結果は興味深いものであり、

この研究結果は 100日後に採取された精液分析に基づいており、

COVID が男性の生殖管に長期的なダメージを与えていることを示唆している。

 

この研究の主任研究者で、

スペイン、マドリッドの科学的生殖ユニットの科学顧問である

ロシオ・ヌネス=カロンジェ博士は、ニュースリリースで以下のように述べた。

 

「新しい精子が生成されれば精液の質は改善されると考えていましたが、

 実際はそうではありませんでした。

 精液の質が回復するまでに どれくらいの時間がかかるかわかりませんが、

 軽度の感染しか受けなかった男性でも、

 COVID が

  永久的なダメージを与えている可能性もあります

 

この研究は、2020年2月から 2022年10月までに、

スペインの 6つの生殖治療センターを訪れた男性によって採取された

精液サンプルの結果に基づいたもので、45人の男性が研究に参加した。

 

45人全員が、

軽度に分類された COVID に罹患する前に、精液サンプルを提供した。

追跡調査サンプルは、感染後 17 ~ 516日後に採取された。

COVID 感染前と感染後のサンプル間の経過時間の中央値は、238日だった。

 

 

 

精液量が20%減少

 

COVID 感染前後のサンプル間で精液量は 20%減少

(2.5ミリリットルから 2ミリリットルに減少)、

精子数は 37.5%減少し、

精液 1ミリリットル当たり 1億6千万個から 1億個に減少した。

 

さらに、サンプル中の生きた精子の数である精子濃度は、

射精液 1ミリリットルあたり 6,800万個から 5,000万個へと 26.5%減少した

精子の総運動率は 49%から 45%に 9.1%低下し、

生きた精子の数は 80%から 76%に減少した。

 

精子の形状は、大きく変化していなかった。

 

感染後 100日以上サンプルを提供した男性の一部は、

精子の質と量の低下が持続している ことを確認した。

 

「この後期の精液の質に対する COVID の継続的な影響は、

 たとえ軽度の感染症であっても、

 ウイルスによる永久的な損傷によって引き起こされる可能性があります」

とカロンジェ氏は述べた。

 

「臨床医たちは、

 男性の生殖能力に対する SARS-CoV-2 ウイルスの悪影響を

 認識すべきであると、私たちは確信しています」

 

 

 

炎症過程が関与している可能性が高い

 

損傷の正確なメカニズムは不明だが、ヌニェス=カロンジェ博士は、 

COVID による炎症が影響している可能性が高いと述べた。

 

「炎症過程は、

 免疫系に関与する白血球に浸潤することによって生殖細胞を破壊し、

 男性ホルモンを産生する間質細胞に影響を与えることによって、

 テストステロンレベルを低下させる可能性があります」

と彼女は述べた。

 

研究チームは、精子の質が時間の経過とともに どのように変化するか、

また変化するかどうかを判断するために、

これら 45人の男性を引き続き追跡する予定であるとカロンジェ博士は述べた。