『間違いだらけの健康診断』

医療統計学で暴く 基準値の“ウソ”

          東海大学名誉教授 大櫛陽一氏

 

 

 

 

血圧が高いと死亡率が上がるっていうデータがあるんですけど、

年齢別にすると、全部消えます。

 

 

 

 

つまり、血圧の高い人は高齢者が多いんですよね

血圧が高い、死亡率が高いのは、高齢だから高いわけです

実際、高齢者の中で、血圧との関係を見ると、まったく関係が無い。

騙されてるんです。

血圧が高いと死亡率が上がるのは、高齢者だからです。

どうせ いつか人間は死ぬんだから、

高齢になるということは、死に近づいている。

死亡率が上がるのは、あたりまえなんです。

 

 

 

 

それから面白いのが、この慶応のデータで、

100歳を超えた人ばっかり調べた研究がありまして、

「血圧が高い方が、自立度が高い」

 

 

 

あなたは電話に出られて 話ができますかはてなマーク

1人で外出できますかはてなマーク

買い物に行けますかはてなマーク

と、いろいろ10項目 聞くわけです。

それは全部10点満点で、10項目合わせて100点満点。

そうすると、なんと100歳以上の人で、

156~220という血圧の一番高い人が、一番 自立度が高い

 

 

 

自分でできるということは、脳が働いているということですね。

脳というのは、考えることだけじゃなくて、

記憶も運動も 脳が司ってますから、良い状態だと。

だから、100を超えたら、血圧は156以上にしましょう(笑)

みのもんたも、240あったことがありましたよ。