-シリーズで お送りしております『免疫学者の警鐘』で、

 今日もですね、東京理科大学名誉教授 村上康文生と

 お送りしたいと思います。

 今日もよろしくお願いします。

 

 

1つ、びっくりしたこと やっぱりありまして、

3月ぐらいから問題になってきたんですが、

mRNAしか入っていないというふうに言われていたんですが、

1人の研究者が

DNAが混じっている ことを見つけてしまったということで、

本来はmRNAしかないはずが、その中でDNA力が混じっていて、

それも 相当いっぱい入ってる という辺りの情報が、

3月に見つかりましてですね。

そこから僕、様子をずっと見てたんですが、

複数の研究者が同じデータ出してきたということで、

もう間違いない ということです。

 

 

 

それから、もう1つは、

どういう配列のDNAが入っていたかも わかってきましたし、

それから どういう理由でそのDNAが残ったかというふうな理由も、

だいぶ わかってきたということなんですが、

1つ問題なのが、がんウイルスもですね、

一部の塩基配列が入っていて、

SV40っていう有名な がんウイルスがありまして、

それのプロモーター配列な混じってるものがある と。

ウイルスの遺伝子の発現を上げるのに必要な配列が、入ってるんですよ。

1つの がんウイルスが ありまして、

そのウイルスのですね、遺伝子の発現レベルを上昇させるような、

そういう配列が入っていて、

その配列はですね、非常に有名な配列でありまして、

いろんな遺伝子の発現レベル上げてしまうという配列なんですよね。

 

 

 

で、問題はDNAとして入ってるのは何が問題かって言いますと、

それは短い配列なんですよ。

その配列が そのまま残存していて、それがヒトゲノムに入ってしまうと。

そうなるとヒトゲノムには、

発がん遺伝子が いっぱいありますので、

その周辺に入ってしまうと

発がん遺伝子を活性化してしまうと。

 

 

 

という辺りが わかってきてですね、

で、否定する勢力だとか、大きな問題だというふうなことで、

すったもんだといいますか、いろいろ話が為されていたんですが、

方向性としては、もう(DNAが)入ってることは間違いない

というところまでやってきて、

有名な2人の研究者が、その証明をしたというところまで来たので、

そのあたりの話は ちょっと今日はしっかやりたいと思います。

 

 

 

初めに、どういうふうな流れで、

mRNA型ワクチンが製造されるかという辺りから

お話をしたいんですけども。

実は大腸菌を利用したプラスミドってやつを、最初に用意します

 

 

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本題に入る前に、mRNAの原料となる

DNAの製造過程を 簡単にご説明しましょう。

 

 

 

 

まず、輪ゴムのようにリング状になっている DNA分子プラスミドに、

スパイクタンパク質の遺伝子を組み込みます。

プラスミドは独自に遺伝子の複製機能を持っています。

 

 

 

このプラスミドを大腸菌に導入し、培養することで、

プラスミドを増やすことができます。

 

 

 

次に、増えたプラスミドDNAを大腸菌から抽出し、生成します。

そして制限酵素でプラスミドのリングにハサミを入れ、

開いた状態にします。

これがワクチン製造用のDNAになります。

 

 

 

 

次に、合成酵素でmRNAを合成します。

mRNAの合成が終わったら、

これまで利用してきたDNAを分解酵素で切断し、短い断片にします。

そして、このDNAの断片を除去することで、

生成されたmRNAが できあがります。

最後に、脂質ナノ粒子にくるんで、mRNAワクチンが完成します。

 

 

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それで問題はですね、DNAが要らなくなるわけです。

このDNAは、1度メッセンジャーの合成をすると要らなくなりますので、

役割は そこで終わりということで、

これを破壊するということをしてあります。

DNAを破壊する酵素がありまして、

それを入れて破壊してやると、mRNAだけが残るわけですよね。

方法は しっかり動けば、生成されたメッセンジャーには、

DNAも破壊されてしまいまして、

すごい短い断片になってしまいますので、それを除けるんですよ。

 

 

 

問題は、破壊する反応が

どうやら上手くいかなかったらしいというのと、

それで実際には何が起きたのかということなんですが、

2つの まずい現象がどうやら起きたらしいということで。

 

 

 

 

1つはですね、こういうふうなリング状のDNAを、

制限酵素というものを利用して、

ハサミを入れて一直線状にしますよね。

この反応も不十分だったということ。

 

 

 

あと、もう一つはですね、

合成されたmRNAが

非常に強力にDNAにくっつくということがわかったんです。

それでmRNAがDNAにくっついちゃいますと、破壊できないと。

つまり、もう離れなくなってしまったということなんですよね。

どうしても一定量のDNAが残ってしまったということが、

大きな話の流れなんです。

 

 

 

 

それで、論文が既にありまして、

Medicinal Genomics社というアメリカのベンチャー会社なんですが、

そこの創業者 Kevin McKernan先生っていう人がいて、

彼はゲノムの配列を読むスペシャリストですよ。

この場合に こういう情報を得るには非常に向いている人だし、

相当ハイレベルな技術を持ってる先生ですね。

それでですね、元々は何をやったかといいますと、

mRNAなんですが、ヨーロッパで問題になっていたのが、

「これ、短いものが相当混じってるんじゃないかはてなマーク

 約6割ぐらい、短いものが混じってるんじゃないかはてなマーク

って話が言われていたわけですよね。

それだったら、実際に配列を調べてみれば、

短いものが どのぐらい混じってるかがわかるでしょう

ということになったわけです。

それで調べてるステップの間で、配列を当然 読もうとしたわけで、

どうやらDNAが混じってるという現象を

見つけてしまったということなんですよね。

あの、見つけようとして見つけたんじゃなくて、

mRNAの短いものが どのぐらい混じってるかを調べようとして、

調べている間に、DNAが混じっていたというのを見つけたわけです

 

 

 

-あの、ちょっと わからない方もいらっしゃると思うんで、

 確認なんですけど、

 DNAが混じって、ワクチンと一緒に体に投与というか注射されると、

 どういう問題が…はてなマーク