ウクライナでの戦争は、415日間続いています。

勝利しているのは、誰でしょうかはてなマーク

ロシアではありません。

もちろん、ウクライナでもありません。

米国の石油会社です。

この戦争で勝利したのは、米国の石油会社なのです。

今夜、米国の石油会社が勝利した方法をお伝えしましょう。

 

 

 

戦場で何千人もの人が死んでいる中で、

米国の石油会社は、途方もない大金をかき集めているのです。

どの程度の額だと思いますかはてなマーク

なんと、2千億ドル(約27兆円)です。

これは、単なる利益の話です。

米国の石油会社は2千億ドルもの純利益を得ているのです。

 

 

 

 

ウクライナ戦争は、エネルギー市場を大きく揺るがしました。

米国を中心とする西側諸国が、

ロシアの石油供給、ロシアのエネルギー供給に、

制裁を課したからです。

ロシアの石油とガスの供給を制限したということです。

そして、米国企業がその明確な受益者となったのです。

 

 

 

2022年11月のデータについて話していて、

これは、4ヶ月以上前の話なのですが、

今でも まだ利益をあげ続けています。

この戦争で搾取し、その戦利品を取り分けているのです。

 

 

 

石油会社は、幹部たちに莫大な報酬を支払っています。

例えば、エクソンモービルです。

エクソンモービルは、世界最大のエネルギー企業の一つです。

 

 

 

 

その最高責任者は、ダレン・ウッズという人物です。

彼は、ちょうど昇給を受けたところです。

私に言わせれば、夢のような増額です。

ウッズは52%もの昇給を受けたのです。

つまり、現在、彼の給料は3600万ドル近くになります。

これは、50億円近くの金額になります。

1人の経営者の給料です。

さらに、ボーナスや株式の報酬もあります。

株式も暴騰しています。

80%も上がっています。

つまり、彼のボーナスと株式報酬は、80%アップするのです。

 

 

 

しかも、エクソンモービルは、このことを隠しもいないようです。

同社は、ウッズの報酬について、こう述べています。

「ウッズの報酬は、過去最高の業績と株価を反映したものである。」

 

 

 

つまり、彼らは大儲けしているのです。

では、その数字を見てみましょう。

エクソンモービルが、これまでどうだったかを見てみましょう。

2022年に、同社は

560億ドル(約7兆5千億円)の利益を上げました。

1時間ごとに630万ドル(約8億4300万円)

利益を出しているということです。

もう一度言います。

1時間ごとに630万ドルの利益を出しているのです。

同社の株価は他社に大差をつけて、圧倒的に上回っています。

昨年は160%も上昇しました。

これは あまりに図々しいので、

米国大統領でさえも声を上げざるを得ませんでした。

ジョー・バイデンは、

「エクソンモービルが、神よりも金儲けをしている」

と言いました。

バイデンは、石油会社の暴利は言語道断であると言いました。

 

 

 

 

「石油会社が今日、記録的な利益を上げているのは、

 彼らが何か新しいことをしたり、

 革新的なことをしているからではない。

 彼らの利益は、戦争の棚ぼたで儲けたものである。

 ウクライナを壊滅させ、

 世界中の何千万人もの人々を傷つけている、

 残酷な紛争から棚ぼた式に設けた利益である。

 

 

 

でも、エクソンモービルだけではありません。

シェブロンのような、他の大手石油会社も大儲けしています。

シェブロンは、エクソンのライバルでもある米国の大手石油会社です。

シェブロンは、過去最高の

36.5億ドル(約4900憶円)を稼ぎました。

欧州の同業他社も、大きな利益を上げています。

例えば、シェルです。

シェルは、史上最大の利益を発表しました。

このシェルという会社は、115年の歴史があるのですが、

昨年は、過去最大の利益、

399億ドル(約5兆3400億円)の利益を上げました。

英国の巨大な石油会社BPも、それにさほど遅れをとっておらず、

27.7億ドル(約3700憶円)の利益を計上したと報告されています。

これらはすべて とても大きな数字であり、

世界が以前から認識していたことを裏付けるものです。

石油会社は情勢の不安定さを利用し、その痛みから利益を得ているのです。

米国の石油会社は、そうやってお金を儲ける達人です。

米国の戦争屋が紛争に参戦するたびに、

米国の石油会社は巨額の利益を手にしています。

 

 

 

イラク戦争を覚えているでしょうかはてなマーク

米国は、嘘を吹き込んで、イラク戦争に突入したのです。

米国は、イラクの独裁者サダム・フセインが大量破壊兵器を持っていて、

世界に脅威を与えていると言ったのです。

そして、米国は、建前では、

世界を救い民主主義をもたらすために、イラクに侵攻しました。

でも、結果的には自分たちを利するだけのものでした。

 

 

 

イラクは、壊滅的な打撃を受けました。

サダム・フセインは殺されました。

米国は、大量破壊兵器を発見しませんでしたが、大量の石油を発見しました。

 

 

 

イラク侵攻後、

米国の石油会社は、こぞってイラクに押し寄せました。

エクソンモービルからシェブロン、ハリバートンまで、

石油会社はみな戦利品の分け前を手に入れました。

石油会社はみな、イラクの石油を手に入れました。

 

 

 

そして、それから何年も経ってから、

米国の政府高官は そのことを認めたのです。

米国の政府高官は、

戦争はイラクの石油のためだけのものだったと

認めているのです。

 

 

 

 

いくつかの証言があります。

最初の発言は、ジョン・アビゼッド将軍です。

彼は元米国中央軍司令部、イラクでの軍事作戦の責任者です。

彼の発言を引用しますので、聞いてください。

「(イラク戦争は、)もちろん、石油に関することであり、

 それを否定することはできない」

 

 

 

 

次に、アラン・グリーンスパン

米国の連邦準備制度理事会の元議長です

彼は、回顧録の中でこう書いています。

また引用します。

「私は、誰もが知っていること、

 イラク戦争の大部分が

 石油に関するものであることを認めることが、

 政治的に不都合であることを悲しく思っている。」

 

 

 

 

それから、チャック・ヘーゲル元米国国防長官です

彼は、このように言いました。

「我々は石油のために戦っているのではないと

 人々は言うのだが、

 勿論、我々は石油のために戦っている。」

彼は、こうも言ったのです。

「イラク人の命は、巻き添えに過ぎない。」

 

 

 

そして、この話は終わっていません。

ウクライナでも繰り返されています。

米国は、また戦争を起こさせ、石油会社の懐を満たしているんです。