※一説です。
ブライアン・アーディス（Bryan Ardis）博士は、
毒ペプチドへの曝露によって引き起こされる血栓症の対策として、
甘草（Glycyrrhiza glabra）の根から抽出した植物化合物である
グリチルリチンの可能性について説明しました。
2020年5月に、フランスの研究者が、
グリチルリチンと低用量の毒抗血清が、
ヤララ（Bothrops jararaca）毒による血栓に
効くことに気づいたのだと。
※ヤララ（Bothrops jararaca）は、
南米に生息する猛毒のマムシで、ジャララカとも呼ばれます。
また、研究者たちは、
2006年にBritish Medical Journalに発表された、
「グリチルリチンが、試験管内で、
ヤララ毒によって引き起こされる
ヒトフィブリノーゲン凝固と血小板凝集を抑制する」
という研究を参照しました。
マイク・アダムスは、アーディスの発見を褒めると同時に、
グリチルリチンは、アルコールと組み合わせると、
鎮痛剤アセトアミノフェンによるダメージから
肝臓を保護することもわかったと付け加えています。
グリチルリチンは別にしても、
バイエルが特許を取って所有しているスラミンが、
毒ペプチドによって引き起こされる血液凝固に対する
解毒剤として役立つ可能性があることを明らかにしました。
「アメリカではスラミンを手に入れることはできない。
連邦政府のトップだけが、この薬を手に入れることができるのです」。
2007年の研究では、
スラミンは、生体内と試験管内の両方で、
毒による血栓形成を効果的に防止することが判りました。
1992年と2004年に行われた研究では、
血液凝固に関連する複数のタンパク質を阻害する能力があることも。
さらに、スラミンが蛇毒の毒性作用を阻害する能力についても、
他の科学論文で言及されています。
アーディス博士は、
場合によっては、スラミンは、クレー毒の特定の分子に作用すると言いました。
「Covid-19の原型は何だったのでしょうか
中国の研究者は、ブンガロトキシンと呼ばれる毒だと言っていました」。
※アマガサヘビのヘビ毒から分離されたタンパク性の神経毒。