1987年、ヨーロッパ経営フォーラムは、

「世界経済フォーラム」に名称を変えました。

その年次総会で、ストロングは、

持続可能な開発と地球温暖化について語りました。

この時の写真で、ストロングの隣に座っているのは、

モーリシャス首相特別顧問で、

人間、国家、機械、生態系、

ネットワークからなる

惑星の超生物または頭脳というコンセプトで知られる

サイエンスライターのジョエル・ド・ロネです。

WEFが実現を望んだサイバネティック生物

 

三極委員会のメンバーであるストロングと

ノルウェーの首相グロ・ハーレム・ブルントラントは、

「Our Common Future(わたしたちの共通の未来)」

という報告書を作成し、

それは別名「ブルントラント報告書」とも呼ばれています。

1987年に国連で発表され、

持続可能な開発という概念を定義したものです。

この報告書に気候変動が盛り込まれたのは、

ロックフェラー財団の主導と資金提供によるものです。

この報告書は、

1992年のリオ・サミットの一部となりました。

リオ・サミットでは、

「21世紀のためのアジェンダ-アジェンダ21-」

の実施が決定されました。

このサミットのモットーは、

"in our hands(わたしたちの手の中) "でした。

 

このサミットの後、

アースショット委員会が誕生しました。

ネルソンの息子であるスティーブン・ロックフェラーが、

プロジェクトのコーディネーターとなりました。

スティーブンは、ポール・ラスキンを中心とした

シナリオの作成に資金を提供しました。

ラスキンは、アースショット委員会のメンバーであり、

ローマクラブのメンバーでもありました。

2002年、彼らは

『The Great Transition(大転換)』という本を

出版しました。

「彼らは、必要な変革のための一般的な危機は、

 前例のないパンデミックによって引き起こされると

 想定していました。

 最終的な目標は、

 世界裁判所と 世界的な規制当局を持つ世界連合を

 実現することでした。

とノルダンゴールドは述べています。

 

1992年、シュワブとWEFは、

「Young Global Leaders of Tomorrow」プログラムを

開始しました。

2004年、このプログラムは、

「ヤング・グローバル・リーダーズ」に生まれ変わりました。

これまでに4,000人以上のリーダーが、

このプログラムに参加し、現在も参加しています。

ノルダンゴールドのファロス財団は、

マローン研究所と共同で、

WEFのヤング・グローバル・プログラムを受講した人々の

包括的なリストを まとめました。

 

2005年、ヤング・グローバル・リーダーズは、

「2020年イニシアティブ」を開始し、

後に「2013年イニシアティブ」と改名されました。

その目的は、シナリオや演習を通じて、

2020年に向けた共通のビジョンを策定し、

そのビジョンに向けて前進するための

タスクフォースを作ることでした。

 

2006年、WEFは初の

「グローバル・リスク・レポート」を発表しました。

その中で、パンデミックインフルエンザのリスクは、

リスクに関する世界的な議論の中で

主要なテーマとなっており、

誤った情報やインフォデミックが、

信頼の崩壊につながる可能性があると述べています。

また、2006年には

軍事シンクタンクのランドコーポレーションが、

「The Global Technology Revolution 2020」

(グローバルテクノロジー革命2020)という報告書を

発表しています。

それによると、2020年までに、

IDチップを使って商品や人を追跡するようになる

予測しています。

 

2008年の世界金融危機が、

システムを再構築するきっかけになったと

ノルダンゴールドは言います。

危機のさなか、WEFは、

グローバル・アジェンダに関する

最初のサミットを開催しました。

「その目的は、21世紀のニーズに合わせて、

 国際システムを再構築することでした。

 シュワブ氏によれば、

 世界は根本的な再起動を必要としていた。

 そして、グローバル・ブレイン・トラストが

 誕生したのです」。

この言葉、どこかで聞いたことがあるような気がしますね。

ロックフェラー・スペシャル・スタディー・プロジェクト。

 

2008年のWEF総会に参加した

70のグローバル評議会シンクタンクのひとつが、

「パンデミックに関するグローバルアジェンダ評議会」

でした。

2009年のWEFの年次総会では、

新たに設立されたグローバル・アジェンダ評議会からなる

「グローバル再設計イニシアチブ」が誕生しました。

 

政府の将来に関するグローバル・アジェンダ評議会は、

報告書の中で、

現在のシステムには、

信頼の欠如、インセンティブの欠如、制度秩序の欠如、

時間の欠如という、

4つのガバナンスのギャップがあると結論づけました。

政府は無用の長物と化す危険性があったのです。

解決策は、市民と関わるための

電子政府によるデジタルマーシャルプランでした。

 

2009年、ロンドンで開催されたG20サミットで、

ヘルマン・ファン・ロンパイ欧州理事会議長は、

2009年は金融危機のさなかにG20が発足し、

グローバルガバナンス元年となったと述べました。

G20はG7やG8に取って代わり、

新たな国際経済秩序の確立を目指しています。

 

2010年、ロックフェラー財団は、

「テクノロジーと国際開発の未来へのシナリオ」

‘Scenarios for the Future of Technology

 and International Development’

という報告書を発表しました。

その中の「ロックステップ」では、

深刻なパンデミック、ハッキング攻撃、サイバー戦争、

資源不足の可能性が議論されていました。

 

2011年、WEFは、

「グローバル・シェイパーズ・コミュニティ」

立ち上げました。

その後、世界各地に479のハブを設け、

14,000人のメンバーが参加するまでに成長しました。

 

2015年、WEFは、

官民パートナーシップのための国際組織へと変貌を遂げ、

未来を形作るためのより積極的な役割を

新たに担う準備が整いました。

また、2015年には、

17の世界目標を掲げた

国連の「アジェンダ2030」が発表されました。

 

2016のWEFの年次総会で、

シュワブは「第4次産業革命」を発表しました。

これは、デジタル技術、人工知能、ロボット、

神経技術による脳の強化、宇宙からの監視などで、

地球と人類を全面的に作り変える計画です。

 

2019年6月、WEFはアジェンダを実行するために、

国連と正式なパートナーシップを締結しました。

WEFはアジェンダ2030に融資し、

気候変動、健康、デジタル協力、ジェンダー、

教育といった分野と連携することを約束しました。

同年、G20は、

国連のアジェンダ2030とWEFの第4次産業革命を結びつけ、

ソサエティ5.0という概念を導入しました。

国連、WEF、G20は、

グローバルガバナンスの意思決定グループである

トロイカを形成しています。

「これは地球のトップダウンの管理、マネージャーです」

と、ノルダンゴールドは述べています。

 

2019年9月、国連は「行動の10年」を開始し、

その計画が実行されようとしていました。

2019年10月、イベント201が開催されました。

2020年3月11日、世界保健機関(WHO)は、

世界保健緊急事態を宣言しました。

2010年のロックフェラー財団の

「ロックステップ」シナリオに酷似した

連鎖反応が始まったのです。

 

その3ヵ月後、シュワブは、

世界は「グレートリセット」を必要としている

と発表しました。

国連事務総長のアントニオ・グテーレスも、

これに同調しました。

「世界経済フォーラムと国連は、

 その解決策を用意していたのです。

 健康の未来を形作るワーキンググループは、

 2016年から準備を進めていたのです。」

とノルダンゴールドは述べています。

 

ノルダンゴールドは、

彼らの計画に従って次に起こることを示すことで、

プレゼンテーションを締めくくります。

「しかし、未来は石に書かれているわけではありません。

 そして今、これらの計画は明るみに出てきています。

 今こそ、人間として団結し、

 これらのトランスヒューマンな空想と

 地球の科学的管理にノーと言い、

 人間として望む未来を形作る時が来たと

 言わせていただきます。」

 

 

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