コロナ禍になってから、
「ウイルス干渉」という基本原則を覚えました。
これは、2種類のウイルスには同時に感染しないというもの。
一方のウイルスが吸着に必要なレセプターを
占領あるいは破壊してしまうために、
他方のウイルスが吸着することができなくなる、
増殖に必要な成分が一方に利用され、他方が利用できない、
一方が他方の増殖を阻害する因子を放出するなど…
これまでは、それが常識でした。
が、その常識も過去のものとなりつつあります。
アメリカの医療専門家たちが、
「最大3種類のウイルスに同時感染して、
入院する子どもたちが増えている」
と発表したのです。
彼らは、マスクとロックダウンで
免疫システムが弱くなったからと推測していますが、
その程度で、
上の基本原則が崩れることはないような気がしますね。
感染管理の専門家で
米エール大学の小児科の准教授である
トーマス・マレー氏は、
7つの一般的なウイルス
(アデノウイルス、ライノウイルス、RSウイルス、
ヒトメタニューモウイルス、インフルエンザ、
パラインフルエンザ、コロナウイルス)
の複数に同時に感染している子どもたちを見ている
と言います。
(しかも、夏だというのに)。
CDCのデータによると、数週間前には、
呼吸器感染症の死亡の
異常な急増が始まったことが示されています。
ウイルス性疾患が急増しているのは
0~4歳までの子どもたちで、
一般的な風邪のライノウイルスで
今では子どもが重症化、
RSウイルスの症例も増えている、
インフルエンザB型は絶滅したか、休眠状態にあります。
これは4月のものですが、
ブラジルでも同じようなことが起こっています。
ここでも、中心は4歳以下。
インドでも、
発疹性のウイルス疾患などが流行っていますしね。
関連記事:
子ども本人がワクチンを打った可能性よりも、
母親の母乳や体液から伝播した可能性が
高いと思います。
接種していない小さな子どもたちも、
事実上、ワクチン接種をした状態に。
日本で同じように影響を受けるとしたら、
その数は最低で数万人程度ではないかということです。
夏でこれですからね、秋冬になるのが怖いです。