コロナ禍になってから、

「ウイルス干渉」という基本原則を覚えました。

これは、2種類のウイルスには同時に感染しないというもの。

 

干渉 (ウイルス学) - Wikipediaから

一方のウイルスが吸着に必要なレセプターを

占領あるいは破壊してしまうために、

他方のウイルスが吸着することができなくなる、

増殖に必要な成分が一方に利用され、他方が利用できない、

一方が他方の増殖を阻害する因子を放出するなど…

 

これまでは、それが常識でした。

が、その常識も過去のものとなりつつあります。

 

アメリカの医療専門家たちが、

「最大3種類のウイルスに同時感染して、

 入院する子どもたちが増えている」

と発表したのです。

 

彼らは、マスクとロックダウンで

免疫システムが弱くなったからと推測していますが、

その程度で、

上の基本原則が崩れることはないような気がしますね。

 

Children infected with three viruses at a time because COVID measures have worn down immune systems | Daily Mail Online

感染管理の専門家で

米エール大学の小児科の准教授である

トーマス・マレー氏は、

7つの一般的なウイルス

(アデノウイルス、ライノウイルス、RSウイルス、

 ヒトメタニューモウイルス、インフルエンザ、

 パラインフルエンザ、コロナウイルス)

の複数に同時に感染している子どもたちを見ている

と言います。

(しかも、夏だというのに)。

 

CDCのデータによると、数週間前には、

呼吸器感染症の死亡の

異常な急増が始まったことが示されています。

 

ウイルス性疾患が急増しているのは

0~4歳までの子どもたちで、

一般的な風邪のライノウイルスで

今では子どもが重症化、

RSウイルスの症例も増えている、

インフルエンザB型は絶滅したか、休眠状態にあります。

 

これは4月のものですが、

ブラジルでも同じようなことが起こっています。

ここでも、中心は4歳以下

 

インドでも、

発疹性のウイルス疾患などが流行っていますしね。

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インドで薬剤耐性の赤痢菌感染症

 

子ども本人がワクチンを打った可能性よりも、

母親の母乳や体液から伝播した可能性

高いと思います。

接種していない小さな子どもたちも、

事実上、ワクチン接種をした状態に。

 

日本で同じように影響を受けるとしたら、

その数は最低で数万人程度ではないかということです。

 

夏でこれですからね、秋冬になるのが怖いです。