※2020年8月10日のnoteです。
■3大資産管理信託銀行
日本の大企業の大株主をみると、
①日本トラスティ・サービス信託銀行
②日本マスタートラスト信託銀行
③資産管理サービス信託銀行
この3つの信託銀行が大株主になりまくっています。
例えばトヨタでは、①と②が外部株主のツートップ。
その他ほとんどすべての大企業で、
大株主になっています。
一体、何者
■①日本トラスティ・サービスの株主は
7月27日に、JTCホールディングス、
資産管理サービス信託銀行と合併し合併して、
日本カストディ銀行になったようです。
では、日本カストディ銀行の株主は
◆三井住友トラスト・
ホールディングス株式会社 33.3%
◆株式会社みずほフィナンシャルグループ 27.0%
◆株式会社りそな銀行 16.7%
メガバンクばかりです。
さらに、
三井住友トラスト・ホールディングスの株主はというと
日本マスタートラスト信託銀行と
日本トラスティ・サービス信託銀行。
振り出しに戻ってしまいました。
循環しています。
①の筆頭株主は②で、2位は①に戻ってくる
じゃあ、②日本マスタートラスト信託銀行の株主は
筆頭は、三菱UFJ信託銀行株式会社。
三菱UFJ信託銀行の株主は、
三菱UFJフィナンシャル・グループ。
その株主は、
日本マスタートラスト信託銀行株式会社と
日本トラスティ・サービス信託銀行。
…またです。
■では、信託に投資している投資家は誰
信託の委託者はわかりません。
匿名として隠されます。
ほとんどの日本企業の大株主は匿名なんです。
日本経済界の最大株主が匿名とは。
■GFIP(年金積立)
信託を通して株を持っている人は
匿名によって隠されているので、
日本企業の最大大株主は知ることができません。
が、別途で持株を公表している大物がいます。
GFIPです。
https://www.gpif.go.jp/topics/
に保有銘柄が載っています。
ものすごい大株主ですね。
GFIPは行政法人だから、持ち主は厚生労働省、
そして行政の長、
(この記事の投稿当時は)安倍総理です。
総理はしょっちゅう経済界に指図していますが、
政治が口を出すのは おかしいのでは
というところですよね。
あれは実質的には、株主からの圧力だったんですね。
株主の意向なら逆らえません。
そうすると、大企業に助成金だの補助金だの、
税金を配りまくってるのは、
政府が税金を
自身の利益のために使っているということ。
大企業の株主の実態が政府ならば、
そういうことになりますよね。
■日本銀行
もう一つ、信託の匿名で隠れている大株主が、日本銀行。
ETF(上場投資信託)で買いまくっています。
https://diamond.jp/articles/-/235314
GFIPと2大、日本企業の株主です。
そして日本銀行の支配株主は、やはり政府。
■日本企業の最大株主は政府
つまり、GRIFと日本銀行を通して、
大株主として日本企業の牛耳っているのは政府。
大企業の裏の支配者は政府です。
よく言われる「政府による大企業への優遇」というのは、
利益相反なんです。
国家プロジェクトで税金を使って
大企業への利益誘導をするなんて…
というのは まやかしで、
そもそも大企業なんか存在していない
例えばNTTだって、実は民間ではありません。
株主は3分の1が財務大臣、
そしてその下にまたまた大株主が政府である
冒頭の①②が続くから、結局、やっぱり国なんです。
わたしたちを脅かしているのは、大企業ではなく総理
…と言いつつ、彼らもまた操られて…。
背後で笑っているのは、やはり…。