2019826日付の「開示決定通知書」には、

「公文書の全部を開示する」旨が記されていました。

 

汚染の原因とされていたのは、

航空機火災を消すための泡消火剤に含まれる

「有機フッ素化合物」でした。

代表的なのは「PFOS

(ペルフルオロオクタンスルホン酸)や

PFOA」(ペルフルオロオクタン酸)と呼ばれ、

フライパンや防水スプレーなどに使われているものです。

自然界には存在せず、分解されにくい。

いったん環境中に出ると土の中に永く残り、

地下水を汚染し続けるのです。

 

米国では、PFOAが精巣がんや腎臓がんのリスクを高める

という疫学調査の結果もあります。

また、体内に取り込まれると、

半分に減るまでに数年かかって

なかなか消えないことから、

「永遠の化学物質」とも呼ばれています。

 

東京・多摩地区では、飲み水の水源に、

地下水が使われていることがわかりました。

しかも、多摩川から高い濃度のPFOSが検出され、

多摩地区が発生源の可能性が高いとする研究報告が、

2003年以降にいくつか出ていました。