◆PCR運用の適正化を求める動き
年明けとともに
「PCR正常化プロジェクト」の署名活動が始まっており、
毎日報道される「感染者」は
「PCR検査の陽性者」であり、
その判断基準が非科学的なため、
不要な社会不安を煽る要因になっているとし、
Ct値を30にするよう政府に求めています。
すでに1万3000人を超す人が賛同しています。
しかし、国立感染症研究所のマニュアルは
Ct値が45のままだし、
新聞やテレビも
PCR陽性者を感染者と呼び続けています。
◆ポルトガルでは違法判決
11月18日、ポルトガルの控訴裁判所が、
「PCR検査の陽性判定だけを根拠に、
住民に隔離を命じるのは違法」
とする判決を下しました。
控訴裁判所は
①(欧米のほとんどの国が採用している)
Ct値35以上の場合、
陽性判定者のうち実際に感染しているのは
3%である可能性が大きい。
②ポルトガルではCt値が不明である。
などを理由に、
PCR検査の結果だけで隔離を命じるのは、
違法と判断しました。
続いて11月27日、前出の国際研究者グループが、
「PCR検査の根拠となった論文には、致命的欠陥がある」
と発表し、
所管している科学誌に論文を掲載した
欧州連合(EU)疾病予防管理センター(ECDC)に
掲載撤回を求めました。
対象になったのは、
ドイツのドロステン博士らが執筆した論文で、
新型コロナに感染しているかどうかを判定する
効果的な検査法(PCR検査のこと)を
最初に開発したと主張しています。
昨年1月21日に科学誌に投稿され、
22日に受理されて、23日にはオンラインで公表。
WHOが直ちに採用し、
PCR検査が世界の標準的な検査法になりました。
研究者グループによれば、
この論文はきちんとした査読を受けていないことや、
陽性か陰性かを判定するCt値が
記載されていないことなど、
10もの欠陥があり、撤回すべきだと言っています。
新型コロナの判定に
PCR検査を使用することの理論的根拠が、
揺らいでいるのです。
◆WHOや厚労省がひそかに動き出した
WHOが昨年12月14日、
「IVDユーザー向けの情報通知」を出したのも
見逃せない動きです。
「リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応
(RT-PCR)を用いた
SARS-CoV-2検出のための核酸検査(NAT)技術」
という副題のついた通知で、
Ct値を高くすると偽陽性が得られるなどと記述し、
低いCt値にするよう暗に求めています。
このような通知を、なぜWHOは出したのかというと。
PCR検査では多数の偽陽性が出るという事実に
多くの人が気づきだしたので、
基準をなし崩し的に改めていこう。
その結果、感染者が減少すれば、
それはワクチン普及の結果だと説明すればよいと
考えているのでは…
日本では厚生労働省が今年1月22日に出した
「医療機関・高齢者施設における
無症状者に対する検査方法について(要請)」が
注目されています。
「プール方式」(複数の人の唾液などの検体を
混ぜて一度に調べる方式)を、
無症状の利用者や職員に対して使った場合、
国が費用を負担することを連絡したものです。
その「別添2」、「プール検査法の指針」では、
Ct値を「30~35付近」にするように求めています。
厚労省も、基準をなし崩しに
下げていこうとしているのかもしれません。
(かといって、
接種への動きを止めるとは思いませんが)。