20111230

アンソニー・ファウチ博士

(アメリカ国立アレルギー・感染症研究所所長)は、

鳥インフルエンザウイルスに関する

機能獲得研究を推進し、

その研究はリスクに見合う価値があると主張した。

このリスクは

他のウイルス学に精通した研究者たちに

懸念を生じさせた。

 

2012
420日:

米ベイラー医科大学の研究者たちが、

SARS4つのワクチン候補の評価を公開し、 

SARS-CoVワクチンは

ヒトへの適用に注意する必要がある」と結論付けた。

5月:

世界保健総会で、

ビル&メリンダ・ゲイツ財団が主導する

グローバル・ワクチン・アクションプラン

GVAP)を194の加盟国が支持した。

ファウチ博士は、

このプロジェクトの評議会の5人のメンバーの1人。

 

20141017

オバマ大統領の下で、アメリカ国立衛生研究所は、

ウイルスの機能獲得研究(GOF)のための

連邦政府の資金提供を停止すると発表した。

アメリカ連邦政府の資金提供を受けたGOF研究者に

「自発的なモラトリアムに同意する」よう求めた。

資金提供停止は21の研究に適用され、

そこには「ウイルスが哺乳動物への

伝染性を高めるように病原性を改変した

インフルエンザ、MERS、またはSARSウイルス」

なども含まれた。

 

2015
・アメリカ国立アレルギー感染症研究所は、

ファウチ所長の下で、

5年間で 370万ドル39000万円)の助成金を、

パンデミックを防止する目的で組織された

非政府組織エコヘルス・アライアンスに授与する。

エコヘルス・アライアンスは、

「コウモリのコロナウイルス出現のリスク」

に関する機能獲得研究を実施した。

また、助成金の10%は、

「コウモリのコロナウイルスが存在する

現場でのサンプルの収集と分析」の

大部分を行っていた

武漢のウイルス研究所に贈られている。

924

ノースカロライナ大学のバリック博士が、

キメラコロナウイルス

(遺伝子構造が作り替えられたコロナウイルス)

のスパイクタンパク質の作成に関する特許を取得した。

119

バリック博士と武漢ウイルス研究所の石正麗

(中国のコロナウイルス機能獲得の研究者)は、

「機能獲得ウイルス学論文」として最も有名な

合成キメラコロナウイルスに関する論文を

科学誌ネイチャーに発表した。

 

2016
バイオセキュリティに関する全米科学諮問委員会は、

「政府が資金を提供している機能獲得実験は、

公衆衛生に対する重大な脅威となることはない」

と述べた。

 

2017
1130

武漢ウイルス研究所の石正麗と共同執筆者は、科学誌で

8つの新しい合成コロナウイルスの作成について

説明した論文を公開した。

1219

アメリカ国立衛生研究所と

ファウチ博士の

アメリカ国立アレルギー感染症研究所は、

停止されていた「ウイルスの機能獲得研究」のための

アメリカ連邦政府の資金提供を回復し、

研究が再開される。

1219

米ハーバード公衆衛生大学院の

マーク・リプシッチ博士は、

ニューヨークタイムズ紙に、

アメリカ国立アレルギー感染症研究所によって

承認されたウイルスの機能獲得実験は、

「パンデミックへの備えを改善するために

ほとんど何もしなかったが、

危険を冒した偶発的なパンデミックを引き起こした」

と寄稿した。

 

2019
・アメリカ国立アレルギー感染症研究所は、

非政府組織エコヘルス・アライアンスと

武漢ウイルス研究所に、

6年間で370万ドル(39000万円)の

新たな助成金を授与し、

コウモリのコロナウイルスに関する

機能獲得研究は継続された。

10

NBCニュースが

20205月にリリースしたレポートは、

「武漢での携帯電話通信の分析によると、

パンデミックは、最初に報告されたよりも

早く始まったことを示唆している」と報告した。

また、米NBCニュースの58日の要約は、

2019107日から1024日まで、

武漢ウイルス研究所の抗セキュリティ部局での

通信が無かったことから、

その時期に

重大なセキュリティ事象が起きた可能性」を

指摘している。

106

202055日、

イギリスとフランスの研究者たちは、

COVID-192019106日から始まった可能性がある

推定した研究を発表した。

1018

ビル&メリンダ・ゲイツ財団、世界経済フォーラム、

ジョンスホプキンス・センターが、

イベント201 と呼ばれる

招待制の「卓上演習」を召集し、

世界的なコロナウイルスのパンデミックへの対応を

シミュレーションし公開した。

11月~12

イタリア北部の一般開業医が、

「奇妙な肺炎」に気づき始めた。

1218

マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者たちが、

マイクロニードルを使用して皮膚に埋め込まれた

「量子ドット」と呼ばれる

スマートフォンで読み取り可能な

ナノクリスタルを使用して、

「患者のワクチン接種歴を記録する新しい方法」の

開発を報告した。

この作業は、

ビル&メリンダ・ゲイツ財団から資金提供を受けた。

1231

中国当局が、WHO

「謎の肺炎」のクラスター例を報告。