https://gigazine.net/news/20200224-mercedes-bmw-own-men-assholes/

 

金持ちになると5つの人間性を失ってしまう」ことが

心理学者によって指摘されていますが、

高級車の所有と人格について考察した研究で、

「高級車を乗り回す男性は自己中心的だ」

ということが判明してしまいました。

 

それを調査したのは、

SFドラマ「Xファイル」や

映画「アース・トゥ・エコー」の制作に携わった

作家のベンジャミン・ヴァン・アレン氏が、

Twitterで こうつぶやいたから。

「嫌なやつがベンツに乗るのか、

ベンツに乗ると嫌なやつになるのか、

どちらでしょうか」。

「特に、アウディ・BMW・メルセデスベンツなどの

『高速ドイツ車』に乗っている人は、

歩行者に道を譲らず、

飛ばしすぎで無謀な運転をする割合が高いようです」。

 

そこで、フィンランドのヘルシンキ大学社会科学部の

社会学者Jan Erik Lönnqvist教授らの研究チームが、

車に乗っているフィンランド人1892人を対象に、

「開放性・誠実性・外向性・協調性・神経症傾向」から成る

性格特性の5因子(ビッグファイブ)を調べる

人格検査を実施しました。

※フィンランドの市場調査会社Taloustutkimus Oy
※アウディ・BMW・ジャガー・レクサス・

メルセデスベンツを高級車として分類。

 

そして、こうした高級車に乗っている人の傾向と、

人格の関係を分析した結果、

「嫌な性格の人ほど高級な車に乗っている」

ことが判明したとのことで、

この結果は特に

「協調性に欠ける男性」に顕著だったそうです。
 

これは乗る車種と協調性の関係を男女別で示す図であり、

グラフの青い線は男性で、赤い線は女性を表しています。

また、縦軸は車のステータスを、

横軸は協調性を示しており、

グラフの左半分を見ると、

協調性の値がマイナスになっている男性ほど、

車のステータスが高い傾向にあることが分かります。

一方、女性では、この傾向は見られませんでした。

 

この結果について研究チームは、

「嫌な性格だとされる性格特性の人は、

ハイステータスな車に引きつけられるようでした。

こうした人々は、しばしば自分自身を優秀だと思い込み、

それを誇示することに執着するタイプの人々なので、

高性能な車に乗りたいという欲求もこれで説明できます。

高級車に乗る人は、そうでない人より

頻繁に交通規制を破るというのも、同じ理由でしょう」

とコメントしています。

 

その一方でLönnqvist氏らは、

反社会的な人格特性とは逆のグループも、

高級車を好むことを発見しました。

それは「誠実性が高い男女」です。

この結果についてLönnqvist氏は、

「これはおそらく、

高級車に結びついた身分の高さと関係しています。

車種にはそれに応じたイメージがあり、

信頼性の高い車を運転することで、

彼ら自身もまた信頼できる人柄であるという

メッセージを発信しているというわけですと述べて、

高級車に乗っているからといって

嫌な性格とは限らないことを、指摘しました。