指輪を買うときは、んーどうだったかなあ、姑たちがそばにいたのかどうかは覚えてないのです。
記憶にないということはまあ突拍子もないことはなかったんでしょうね。先回のブログで駐車場の位置をメモってたお話を書きましたが、まあ几帳面ってこともあるし、姑は極度のネガティヴ思考なんです。それもおいおい書いていきますが。

とにかく、式は内輪でやってほしい、親類縁者は呼びたくないという姑の意向。
ワタシは、大げさな式は嫌だけれど…でもウエディングドレスは着たいし、できたら和装もいいなとやはり夢がありまして。でもたしかに、たかだか2、3時間の結婚式に大金を払うならその後の生活方面にお金は使いたいかなと思ったのも事実。
元々わが家は冠婚葬祭、特に結婚式にお金を使うことで有名な地方在住です。友人たちの結婚式もなかなか晴れやかなお式が多かったのも事実。
そして父は典型的な、ハレの日にはお金を使わなければ!というヒト。
結局、海外挙式を身内だけで行うことになりましたが、父はかなり周りの親類から
『なんで長男の娘の結婚式を海外でやるんだ!』と言われたようです。
でも姑はその時点ではかなり満足だったでしょう。私たちの納得ずくとはいえ、自分の意見である海外挙式という案が通ったのですから。
両親は、ワタシに和装も着せてあげたいと言ってくれたので、結局、和装の写真をロケで撮影することになりました。
この時も、姑に連絡して、
『和装の写真を撮ることになったのでよかったらいらっしゃいませんか』と誘いましたが
『別にいいからそちらでどうぞ』とけんもほろろに断られました。
どうなんでしょうね。ワタシにも息子がいますがもし同じ立場だったら見たいとわたしなら思います。でも姑は違ったようですね。

これは推測ですが、うちの親は普段は地味ですがやはりいざという時にはお金を使う人たちです。
父は大手企業に勤めていたのとこどもの私たちも大学まで自宅通学、今のように学習塾や予備校に通うわけでもなく習い事はいくつかさせてもらいましたが微々たるものだったでしょう。自宅のローンも早々と返していたので貯金も出来、生活は裕福なほうだったと思います。
一方、夫のほうは舅、姑とも九州の片田舎の出身、若いうちから親元を離れ、自分たちでやってきたようです。特に姑のほうは早くに母親を亡くしたとのことで苦労した…と言っていましたからワタシがとんでもない甘やかされたワガママ娘に思えたのかもしれません。あとは家の格差みたいなものを感じたのかもしれません。

住む場所も決まり、父は婚礼ダンスをワタシに買ってあげたかったようです。
父としては、結婚式も満足といえず、せめて婚礼ダンスくらいはちゃんとしたのを買ってやりたいという親バカといったらそれまでなんですが思ったようです。
でも姑は
『そんな立派なものは必要ない、第一そんな大きなものが入るような家じゃない』と言ってきました。たしかに、住むことになったのは築何十年も経ったボロボロの官舎でした。
ワタシも正直、バカでかい婚礼ダンスはいらないかなと、思ったので父にはそう伝えました。
結局、小ぶりだけれど長く使えるいいものを父が買ってくれました。今も当たり前ですが数回の引越しにも耐えて愛用しています。

続きます。